草間さかえさんのレビュー一覧

セカンドクライ 小説

尾上与一  草間さかえ 

「再生」を仕掛けた駒

将棋好きの尾上先生の最新作は、現代もの。

将棋と囲碁は、何方も先手と後手が一手ずつ交代で進めるゲーム、
違いは、「将棋の駒は動かすもの、碁石は一度置いたら動かせない」
 将棋は、駒を「使う」攻略。
・・将棋好きの尾上先生の小説の構成傾向も、将棋に似ている。

兄が、生前に用意をした遺産は、二つの駒 慧と桂呂 
二人は互いを動かしあい、兄の「読み」の通りに進む愛の遺産の物語・・と考…

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外村探偵社の招かれざる客 コミック

草間さかえ 

これは良いメガネ男子…

 この作者さんは最近になって知ったのですが、ラフな感じの線の、上手い絵が本当にステキです。そして腹にクルいいメガネ男子だ…。好きと性癖を的確についてくるよ…。

 主人公はとにかく良いメガネです。情に厚くて仕事に対してはストイックなのに、性生活はなぜかゆるくて、セフレとかいたりする。元同級生に迫られて、せっかくだからやっとけ〜って流されちゃう。不機嫌顔がデフォルトなのに、やってる時は反則だろ?…

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セカンドクライ 小説

尾上与一  草間さかえ 

数年後が見てみたい

作者さま買いです。
内容については他の方が書いているので省きます。
ゆっくりと始まった二人の数年後が見たいです。
仕事になれたであろう慧がどんな成長をしていくのか。
見守っていきたいと思いました。

3

セカンドクライ 小説

尾上与一  草間さかえ 

作家の特性にあった本を読みたい…

 辛口意見になります。
こちらの出版社から出された本を何冊か読み、この作家さんは現代日常ものに向かれていないのでは…と思ってしまいました。Hollyノベルズ時代の頃の良さが全く感じられなくて、別人のように思えます。
あの世界観だからこそ力が発揮されていたのでしょうか。。

 文章もストーリーも単調でキャラメイキングも微妙で入り込めませんでした。
ストーリーが地味でもキャラが立っていれば楽…

6

セカンドクライ 小説

尾上与一  草間さかえ 

泣けた…

実はこの作品「小説Chara vol.44 2021年 7月号」に掲載された時に泣かされたお話でした。
発売まで時間が開いたのでその作品だとは知らずに購入したのですが、読んでて途中で気が付きました。

何回読んでも桂路の兄の麒一郎の手帳の文章に泣いてしまうんですよ。
彼は意図していなかったかもしれませんが、彼の大事な家族を結び付けることには成功したと思うし、目的を達成出来てあの世でにこにこ…

6

セカンドクライ 小説

尾上与一  草間さかえ 

芽吹いたものを見守りたい。

なんというか、物静かでしんみりな雰囲気の中で、ところどころふふっとなるとこもあり。

受け様の慧は、秘書見習いの慧。
攻め様は駆け出しの画家、桂路。

お金持ちのぼんぼんだった桂路は、家を飛び出してその日暮らしをしながら、絵を書いてきた。
そんな時、唯一応援してくれていた兄の麒一郎が亡くなり、その遺産として、秘書見習いの慧を譲られることに。
慧に普通の生活を教えて欲しい、と兄の遺言に…

6

理系の恋文教室 小説

海野幸  草間さかえ 

エモエモ師弟愛

おじさま受けはそんなに好きじゃない読者です。
こちら、タイトルと草間先生に惹かれて購入したのですが、
な!な!めちゃくちゃいいお話じゃないですか~~!!
これは、ジャンルを超えて小説好きに推したい逸品でした。

秀才(理系)×秀才(理系)のとことん感情を落とし込んで言語化するコミュニケーションが面白かったです。”恋”という抽象的な感情が、彼らにかかるとこんなにも曖昧さのないw具体的なイメ…

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セカンドクライ 小説

尾上与一  草間さかえ 

寄り添っていく二人が愛おしい

とっても好き。
登場人物それぞれが抱える生きづらさに寄り添い共に並んで歩いて行く彼らが愛おしい。
慧のここまでを思うと心痛むけれどそれでも諦めず成長しこの先を二人で過ごす時間を思い嬉しさと安堵でいっぱいになった。
読者の私も慧の個性を丸ごと愛したい。

3

セカンドクライ 小説

尾上与一  草間さかえ 

大いなる遺産

最近めっきり希少な現代モノで尾上先生と草間先生のタッグ…と聞いて
これはもう買うしかないでしょ!
というわけで、端正な美しい文章で綴られていたのは再生をテーマにした”寓話”という印象で、”萌”で括れない作品だなと思いました。(でも、喪服とか敬語とか男秘書とかに地味に萌え…)

正直なところ、やはりBたちがLする生々しい関係性やモダモダが好きなので、”あぁ~なんて清らかなんだ~!”とちょっと…

3

セカンドクライ 小説

尾上与一  草間さかえ 

見守られる

先生買い。雑誌掲載時もいいなあと思っていましたが、描きおろし部分も良かったです。見守ってくれる他者の愛、攻めの絵に向き合う心、受けの小気味よい仕事ぶりなどが好きでしたので、神よりの萌2にしました。温かい愛情(性愛抜き)も大好きよ!という方でしたらおススメしたいです。私はやっぱりお兄ちゃんが大好き。

企業の次期代表取締役だった兄が亡くなったと連絡を受けた桂路(けいじ)。絵を描きたいと21歳の時…

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