西田ヒガシさんのレビュー一覧

肉食の部下 コミック

西田ヒガシ 

一度知ったら抜け出せない沼

 やっぱり西田先生の、壮年リーマン男性同士の恋愛はイイ。肉食の部下というくらいですから、部下の時田が奥手の上司をぐいぐい喰っていくのかと想像していましたが、読み進めるにつれ上司の香山の年齢を重ねたからこそ出る渋い色気、素と計算が絶妙に入り混じる駆け引きの仕方に引き込まれ、時田同様はっと気付いた時にはどっぷり彼にハマっていました。

 もちろん、時田が主導権を握る時もあるけれど。香山はそれも込み…

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影あるところに コミック

西田ヒガシ 

大人ならではの良さ

西田先生作品読むの久々です。数年前に7作ほど読みまして大人のざっくりとした作風かなという印象でした。その後、いろんなBLを読みまして今なら以前より西田先生作品の良さがよりわかるのではないかと本作を手にとりました。
やっぱり思った通りでした。大人のざっくり感はそうなんだけど、大味な中にも哀愁とか愛おしさを感じられてよかったです。

中道と堤が最初はそんな仲になる雰囲気ではなかったのに、堤が中道…

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ロマンティック コミック

西田ヒガシ 

極限の地でも浪漫を

 西田先生節がかなり効いていました。内戦が起きている国が舞台ということで、終始物騒で落ち着かない雰囲気が続きます。今現在もこんな暮らしを強いられている人たちがいるんですもんね。そんな国で出会う前田とジョン。前半はお互い刹那的な関係で終わらせるつもりなのが透けて見えていたけれど、わずかな時間を共に過ごすうち、いつの間にか言葉で語らなくても相手を深い所まで受け入れていることがじわじわ伝わってくるような…

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きっと恋に違いない コミック

西田ヒガシ 

すき

表題作がすごく好きです。
大それたことは起こらないストーリーですが、読んでいて凄く楽しかったです。
なんとも言えない絶妙なテンポと空気でした。コミカルだけどコミカル過ぎない丁度いい塩梅。会話も絵も絶妙で、二人とも可愛かったです。

起きていることはわりとくだらなくて、主人公(佐々木)が同僚(牧野)のパソコンを借りたら自分の写真が大量に保存されていて、牧野は俺のことが好きなのか? と困惑して…

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天使のうた(2) コミック

西田ヒガシ 

1、2巻を通しての感想

1、2巻を通しての感想となります。

本棚をなんとかして整理しなきゃと処分候補本を挙げて、一応読み返すという作業でほぼ上手く処分出来たためしがありません。
「天使のうた」、あれ?
こんなに凄いお話だったっけ??
西田作品の中じゃ印象の薄いものだった気がするんだけど。

西田先生は映画が大好きだったと思うんですが?この「天使の歌」も外国映画にあってもおかしくないし、BLぽい萌えもわたし…

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恋をしましょう コミック

西田ヒガシ 

おじさん達を満喫できました。

おっさんしか出てきません。7つのお話中、2話が続き物でほぼ背広、ネクタイのサラリーマンばかりの恋物語。
仕事に行き詰まったり、恋に破れてしまったり。かと思えば新しい出会いに意外な行動をとったり。
ある程度の年齢になった大人たちが主人公のファンタジーのような素敵な短編集です。

全てをハッキリと描かず、あえて余韻を少し残してある作品もあり、派手さはありませんがジーンと心にくるものがあります。…

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見つめていたい コミック

西田ヒガシ 

待てをする妻子持ちオヤジはずるいのか、それとも

3作品収録

「見つめていたい」
「許して欲しくない」
「もう苦しめたくない」
「プラトニック」
これは凄いんですよ。
表紙のオジサンと若いフリーターが付き合ってる。当然不倫だ。
で、ちっとも甘い雰囲気がない。
フリーターのカズキは、憎まれ口ばかり。
山口課長は冷たい。
だけど実は…
…ていう実に身につまされるというか、心うらはらというか。
課長はアメリカ転勤が決まっちゃ…

3

恋と刑事 コミック

西田ヒガシ 

ガラケー時代

ガラケー時代のお話です。
なので懐かしいノリというか雰囲気が良かったです。あとがきも前はこんな感じが多かったなぁとしみじみ笑
恋と刑事は私が読み間違えたのか、受攻変わった?それともリバなのかな?
まさか刑事に向かって伝家の宝刀『仕事と私どっちが大事なの!?』をぶつけるとは笑
お互いどこに惚れたのかいまいち分かりませんでしたが、面白かったです。

ツーガイ・ズは893の人が全然怖くないっ…

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ドント・クライ・マイ・ベイビー コミック

西田ヒガシ 

みんなのこれからが気にかかる〜

背広じゃない人も出てるじゃん‼︎…の短編集。

「ラブソング」
「ドント・クライ・マイ・ベイビー」
BLには窓拭きイケメンに心奪われるリーマンという1ジャンルがありまして…
ゲイを隠してるカタブツリーマンは長髪でフォークソングを歌う自由な男に惹かれる。
自由な男は自由すぎて、会社のすぐ外でもニコニコ話しかけてくるからつい素っ気なく嘘で遠ざけるけど、カタブツにも自由が伝染るのかもね。

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素晴らしい失恋 コミック

西田ヒガシ 

沁みるなぁ…

麗人の西田先生の短編集はどれも傑作。
本作は6作品収録。タイトル通り失恋というか切ない話が多い。

「素晴らしい失恋」
押し殺した心の奥に抱かれたい願望をいだく傲慢リーマンの内藤。
自分にキツく当たる部長が気になって。
女性に対してクズ野郎だったので知らぬ所で恨みを買い、ある晩突然押し入ってきた男にレイプされるが…
なんというか、超展開ですかね。でも心にグッとくるラスト。

「オ…

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