Sakura0904
2巻が高評価レビューの嵐なのを見ると、私はまだまだ頭が子供なんだなぁと痛感しました。分かりやすいハピエンばかりを求めているわけではなくメリバも好きだし、バドエンや別れる結末にも抵抗はありません。でも、この2人にはなぜか明るいハピエンを無意識に期待してしまっていたんだよなぁ。
隆裕のジャックへの接し方が1巻とあまりにも違っていたのが一番冷めてしまったポイントでした。字も読めない、日本語も分…
久しぶりに西田先生の作品を読みましたが、改めて稀有な作家さんだなぁと思いました。洗練された絵の漫画が溢れる現代においては大変失礼ながら画力が高いタイプの作家さんではないし、台詞やモノローグに含みを持たせる描き方でもなく、メインキャラはお兄さんというよりおじさんという方がしっくりくる人物が多いのに、ストーリーでここまで魅せてくれるのって実はめちゃくちゃ貴重なんじゃないかと思います。
がたい…
やっぱり西田先生の、壮年リーマン男性同士の恋愛はイイ。肉食の部下というくらいですから、部下の時田が奥手の上司をぐいぐい喰っていくのかと想像していましたが、読み進めるにつれ上司の香山の年齢を重ねたからこそ出る渋い色気、素と計算が絶妙に入り混じる駆け引きの仕方に引き込まれ、時田同様はっと気付いた時にはどっぷり彼にハマっていました。
もちろん、時田が主導権を握る時もあるけれど。香山はそれも込み…
西田先生節がかなり効いていました。内戦が起きている国が舞台ということで、終始物騒で落ち着かない雰囲気が続きます。今現在もこんな暮らしを強いられている人たちがいるんですもんね。そんな国で出会う前田とジョン。前半はお互い刹那的な関係で終わらせるつもりなのが透けて見えていたけれど、わずかな時間を共に過ごすうち、いつの間にか言葉で語らなくても相手を深い所まで受け入れていることがじわじわ伝わってくるような…
