杉原理生さんのレビュー一覧

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

本当にスロー

何回も読み直すほど、大好きなお話です。
CDも聴いているので、本を読む時も前野さんと野島さんで脳内再生されるので、お得な本なのです。

ジリジリと中々進まない二人の関係。
そのジリジリを楽しむ本だと思って噛み締めながら読んでいます。

攻めの矢萩の長い片思い。
高校生の頃から社会人まで。
意地を張っての「お前だけは好きにならない」
と言い続けるのは、大変だ〜
受けの鈍さがしんど…

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恋の記憶 小説

杉原理生  山田ユギ 

いとこ同士

最近、SHYノベルス様って作家性を大切にされるレーベルだよな~とうっすら気づき始めました(個人的な解釈でしかないのですが)。本作はとても杉原イズムにあふれる作品でした。評価ちょっと低いかもしれませんが、読み終わった私の温度感がそんなに高くなかったせいです。おそらく今年一番の寒さのせいかもしれません…。でも地味に好きでした。

雑に説明すると、家族の結婚式で再会した従兄弟同士が、あの記憶はやっぱ…

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錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

穏やかで優しい運命の恋

作家買いの作品なのですが、ファンタジーが不得意科目なので一気読みできず、ちまちま初回読了した際には、BLみが薄いからそんなに萌えないな、、と思っていたのですが、後を引く読了感だったので、読み直したら泣いてました…。

山村で老錬金術師(エレズ)に育てられたリクトは、師の命で王都のアダルバートの工房に弟子入りすることになったのですが、アダルバートの仕事や彼に関わる錬金術師、神人たちと関わるうちに…

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星に願いをかけながら 小説

杉原理生  松尾マアタ 

繊細で凶悪な受…

杉原先生十八番の受が考えすぎるやつですが、同性ということや、家族との関係性ゆえの葛藤から萌えを見出せるタイプなのでアリよりのアリでした!!細やかな心理描写、情景を淡々と読むのが好きな人向け、仕事に多忙な等身大の社会人と一途な大学生のラブストーリーです。

設計事務所に勤める慧(ナイーブ君と呼ばれる…)は、リノベを手掛ける喫茶店に出向いたところ、初恋の記憶を蘇らせる面影を持つアルバイトの大学生に…

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シンプルライン 小説

杉原理生  亀井高秀 

前戯のようなラブストーリー

もう、一体どうしたいんだよーーー!
と何度も煮え切らない受の態度にイライラしながらも、、M的な小説読みの私は萌え転がりました。本当に個人的に好きすぎるんですよね、この焦らしプレイが過ぎる杉原節が!!
描かれている内容はタイトル通りシンプルだと思いますが、”血を分けた弟だったらどーしよ”とか”後戻りできなくなったらどーしよ”とか、要は”後々捨てられたらどーしよ”っていうリスクを臆して前に進めない…

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夜の寓話 小説

杉原理生  木下けい子 

静かに身を焦がすような…

上質なメロドラマを見ているような作品でした。
杉原先生らしい端正で美しい表現、描写、静かに流れる乱れのない旋律を丹念に紡ぐような文章に、夏の暑さを忘れて高原で星空見てる気分になりました…( *´艸`) ”恋愛小説”が好きという方におすすめです。そこはかとなく匂い立つ大人の色気が感じられます。(こういうのを求めてます…)

プロローグは受の視点から夜空に関わる思い出、それは攻との出会いのイメー…

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赤ずきんとオオカミの事情 小説

杉原理生  竹美家らら 

めんどくさい受BL

現在、杉原先生ローラー中で”羊とオオカミの理由”のスピンオフあるんかい!というところからここへ辿り着きました。まだ新本が入手できる状況は、紙派にとってはありがたい状況ですが…。リーマンとか学生とか、市井の人々の恋愛沙汰が好きなもので、最近は旧作?平成の名作をメインに読書する日々です。

私が今まで読んだ主軸のCPが薄く膜を張ったような透明な世界の中で、独時の時間の流れでもだもだ恋をしているよう…

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37℃ 小説

杉原理生  北畠あけ乃 

R37

作家買いです。有難いことに紙の新本がまだ入手可能だったので、名作の呼び声高い本作品、お取り寄せしてしまいました。”神”or”しゅみじゃない”の二択系統です。いつもより読み進むのに時間がかかってしまいましたが、読了して”神”一択でした。”翳りゆく部屋”という昭和の名曲があるのですが、音楽にするとそんなイメージでした…。

大人のベリービターな恋愛小説ですね。”恋愛”の本質小説です。楽しい内容では…

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恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

怖い話

読んで痛い。と思う作品は大好物でよく読むんですが、こちらは痛い。より怖い。がより鮮明に描かれていました。
得ることより、得たものを失うのが怖い。


咳をしても一人。
それが安寧だと思ってしまったらどんな幸福も恐怖でしかない

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2人のやり取りがとても良いです

本編その後の2人のお話です。

リクトのある疑問からアビーがリクトをとても気の毒に思うのですが、リクトの反応がやはりちょっと面白いです。

それは店の定休日からリクトの誕生日にまで話が広がるのですが、アダルバートの店は常に暇だしリクトは錬成術で作られているので誕生日も無いのです。

その事を帰宅後に話すのですが、改めて気が付いたアダルバートがリクトに対して申し訳なく思うんです。
そし…

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