上田規代さんのレビュー一覧

グッバイ、マイドッグ 小説

夏乃穂足  上田規代 

犬が変身

基本的にBLはファンタジーと理解しているものの、獣人ものはほぼ読まないんですが、これはおすすめもあって手に取ってみました。

物語は、飼い主にめちゃくちゃ感謝したワンコ(しかも、保健所での殺処分間際に引き取ってくれた)が、飼い主のピンチに身代わりとなって死んでしまいます。
その後、実は飼い主が死ぬ運命だったので、人間の体を借りて徳を積んで飼い主を助けるという。

まぁ、もうまさしくワンコ…

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苦手な恋人 コミック

上田規代 

上田先生の描く攻めが好き!

上田規代先生の漫画を読むのは「王子様の受難」以来で、暫くぶりのような気がします。
小説のイラストも多く手掛けてらして、清潔感のある絵が大好きなんです。

今作は表題作のDKのお話と、イケメンエリートと愛犬大好き癒し系元上司のリーマン物である「ライフ イズ ワンダフル!」が同時収録されてました。
どちらもエッチは少なくてサラッと読ませるんですが、攻めを好きになるまでの感情の動きや表情が素敵で…

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職員室の秘めごと コミック

上田規代 

言うほど秘め事でもなかった

メインは、攻・体育の先生榊と、受・お受験クラス担任の数学教師西尾とのふたりのお話。

主人公のキャラクターたちになんとなくイライラしてしまい、深く物語に浸れなかったのが残念です。
西尾が結構ちょろいですね〜。
ただの同僚だと思ってた人間に、口移しで水飲まされて、それほど動揺しているようには見えないところとか。
押しが弱そう。

えっちしーんは素股で終わりですが、リアルでいいなと思いま…

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嘘つきは恋をする コミック

上田規代 

ノットイージーなこの気持ちをどうしようか?

プライドの高い当て馬系俺様ゲイな翻訳家の広樹(攻)と真面目で芯の強い薄幸尽くし系ゲイな板前の三浦(受)の、不誠実で浮気性な男と真面目で健気な男の翻弄されて翻弄されるラブストーリーです。

多くの作品では振られるであろう当て馬ポジションのロクデナシキャラの視点というのが斬新ですね。もう序盤の広樹のモノローグが「さぁ、何日で釣れるかな…?」という具合に、本当にロクなことを言ってないんです。そしてプ…

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同級生 コミック

上田規代 

表題作が王道で素敵。

同時収録のリーマンモノは趣味ではなかったので割愛しますが、表題作の「同級生」が王道青春ものでした!表題作といえど、2カップルのお話があります。
片方はテニス部の同級生のふたりのお話です。
もう片方は、ガリ勉(?)くん×部活に一生懸命なバカ(?)のお話です。

テニス部のふたりの作品が1番好きでした。
テニス部の先輩に一目惚れし入部したゲイの少年が、そのテニス部でであった同級生の青年をはじ…

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嘘つきは恋をする コミック

上田規代 

これぞ攻めザマァ( ☆∀☆)

攻めザマァのコミックを読みたくなったらコレ!な1冊です。

受け様は、板前さんの康行。
真面目で優しくて控えめで尽くすタイプさん。
攻め様は翻訳家の宏樹。
本気の恋はしたことがない、遊びだ、なんて思ってるわかりやすい最低男。


「ゲイの先輩の恋人に合う素敵なゲイの知り合いはいないか?」と弟の明雄から連絡を貰った事で、その先輩に興味を抱く宏樹。
落とす為だけのゲームを楽しむつもり…

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猫とパン屋といじっぱり 小説

浅見茉莉  上田規代 

年上が年下に対して不安になる話

 商店街でパン屋を営む高城雅人は、両親に捨てられ遠縁の自分を頼ってきた十和田悟を従業員として雇った。
 ところが、悟が捨てられている犬や猫を引き取り育て始めたため、衛生的な問題からパン屋の二階でそれは認められない! と伝えたところ、悟は家を出て、自分でアパートを借りてしまう。
 そんな悟が、「ペットの面倒を見てくれる人」として、合コンに参加して彼女を見つけようとしているを知り、平常心を失ってし…

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つみびとの花 小説

佐田三季  上田規代 

喪失と光、両方が見られる


それぞれにしっかりと根を張ったストーリーがあり読み始めた時点で良作の予感がしていました。
期待を裏切られることなくスラスラ読み終えました。

妻に先立たれ娘も亡くし…ページ数は多くないのですが娘が生きていた頃からのスタートなのでなかなかにこたえました。
描写が細かいのでこの世界によく色がついている分、ショックも大きいですよね。
喪失がよく書かれていたと思います。

レ●プスタート…

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嘘つきは恋をする コミック

上田規代 

攻めザマァ好きにはたまらない!

10年前の作品です。
今も昔もあるよね、で、みんな好きだよね。
やっぱり、攻めザマァ最高だよね!
無類のザマァ好きの自分は、常にそんな作品を探しています。
もう尽きたかと思われた時に見つけたのが、こちらの作品。
小説はたくさんあれど、コミックスの攻めザマァもの(笑)って少ないんですよね。
というわけで、本作からも最高のザマァいただきました♡


遊び人の広樹は、弟から聞いた幸薄男…

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つみびとの花 小説

佐田三季  上田規代 

心鷲掴み

ずうう……ん、と腹の奥底に重く響く作品です。
何しろ、設定が苦しい。
妻と死別し、男手一つで保育園児の娘・羽奈を育てる機械工の北川。
だが、芋掘り遠足の日、飲酒運転の車と園バスが衝突し羽奈は車外に投げ出される。
羽奈を喪った北川は、弔問にやってきた保育士の氏家に八つ当たりのように、償うというなら穴を貸せ、と…
このように、2人の始まりはレイプと恫喝、バラすぞという脅しで始まりますが、比較…

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