小山田あみさんのレビュー一覧

不浄の回廊 小説

夜光花  小山田あみ 

オレ様デレ攻めと天然アホっ子受け。怖くないオカルト

ずっと読みたいと思っていた夜光花さんの作品。
タイトルから緊張感のあるサスペンスもの?と思っていましたが、読んでみるとコメディっぽさすら感じる軽いオカルトテイストのお話でした。
オカルトというのは、主人公の歩(受け)に霊感があって、攻めの西条君の背後に女の生霊やもっと大人数の黒い念の塊が見えるから。
歩の霊感はまだ弱くて、見えても祓えないんです。一方西条は物凄い霊感嫌い。だから歩は一人であた…

2

眠れる森の博士 小説

いおかいつき  小山田あみ 

設定は面白いのだけれど

小山田さんの美しすぎる表紙と、「死んだはずの恋人に再会する」というあらすじに惹かれ購入。内容はすでに書いてくださっているので感想を。ネタバレを含んでいます。ご注意を。







設定は非常に面白い。
6年間かけて愛をはぐくんできた恋人を事故で急に失った修士。仕事も何も手につかず、かつて恋人と共に過ごした彼の所有する別荘に赴く修士。するとそこには死んだはずの恋人がいて…。

3

白馬の将軍様「華は褥に咲き狂う~鬼と剣~」番外編 グッズ

素敵な上様は誰のモノ?

本品は『華は褥に咲き狂う~鬼と剣~』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子になります。

光彬の愛馬・雪華を絡めた
雪華と将軍家の後継ぎ問題に関するお話です。

光彬は武士たる者
最低でも剣、弓、槍の三種は
自在に扱えという祖父の薫陶を
うけて育ちます。

加えて馬術も高位の武士の嗜みとして
必須とされてます。

光彬は政務が立て込んでいても
中奥の庭で鍛錬を欠かしませ…

1

鬼瓦の悲劇「華は褥に咲き狂う~鬼と剣~」番外編 グッズ

妻の悋気には勝てません

本品は『華は褥に咲き狂う~鬼と剣~』の
アニメイト限定特典ペーパーです。

光彬の側近・門脇が妻・咲に
浮気を疑われてお仕置きされるお話です。

恵渡で多発する辻斬り事件の
下手人を追う光彬について
門脇は葦原に足を踏み入れます。

光彬が相談したい組の虎太郎は
葦原でも有名人で彼が同行すれば
光彬までも悪目立ちするからと
お供として門脇が呼ばれたのです。

色ご…

3

眠れる森の博士 小説

いおかいつき  小山田あみ 

死んだ筈の恋人が…

あらすじ:
恋人の康太郎(攻め)を交通事故で喪った修士(受け)。
天才学者であった彼の私設研究所を訪れると、そこに死んだ筈の康太郎が現れて…

※攻めの正体等について言及してるので、未読の方は閲覧にご注意下さい。

修士と康太郎は高校の同級生で、卒業後偶然再会したことがきっかけで恋人同士に。
ゲイであることで肩身の狭い思いをしてきた修士ですが、康太郎に愛されるようになり幸せな日々を送…

8

甘美な毒に繋がれて 小説

犬飼のの  小山田あみ 

中学生の暴走

中学生の琉貴(攻め)が料理教室の先生の遥(受け)に恋してしまい暴走さてしまうお話

これはレビューが難しいです。
あらすじは他の方が書いておられるので、感想だけ。

私は一途な執着攻めが大好きで、愛があればちょっとくらい犯罪に走ってもOKなところがあるので(あくまでお話しの中だけですよ)全体的な内容は好みでした。
3年間の島流しの間、お互い一途に思い合ってよそ見しないところなんて最高で…

1

僕に愛を語るな 小説

結城瑛朱  小山田あみ 

言葉を尽くし、時間をかけて

この作品の構成は、

「僕に愛を語るな」前半・雄祐(受け視点)/後半・敬(攻め視点)
「僕に愛を語るな~After~」(三人称)
「笑って云えますように」(ダイジェストSS)

となっています。最後のSSは物語の全容が把握できるように描かれていて、本編のおさらいとして楽しむことができました。

雄祐が最初で最後だと覚悟していた、敬との恋。別れてから五年後に再会した二人のお話です。

1

きのこの谷の、その向こう 小説

名倉和希  小山田あみ 

おバカな義兄弟がきのこの山で美味しくいただかれちゃうお話?

ピアニストの内野真佐人(受け)は弟の昭良との賭けに負けて罰ゲームで松茸狩りをしに山に入り遭難しかけます。そこを助けてくれたのが森のくまさんというのがぴったりの山男の高坂(攻め)

最初の遭難シーンは無謀なな行為でほかの人に迷惑をかけるおばかの典型という感じがしたので、どうも気持ちが入っていきませんでした。読むのが苦痛になりそうになったのですが、二人のばかな掛け合いになってからは普通に読めるよう…

2

真夜中クロニクル 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

MY ROVE

真夜中――日光を浴びることができないニーナの活動時間である夜を重ねて刻まれる、ニーナと陽光の物語です。7歳、18歳、23歳、26歳…と成長するニーナと、7歳下の陽光。二人が出会い、悩み、揺れて、恋をしたクロニクルは、切なさがいっぱい詰まった作品になっています。

言ってしまえば年下ワンコ×クール美人のお話ですが、二人の恋愛はちっともスマートではなく、距離感を間違ったり相手を傷つけたりを繰り返し…

5

HYPER BLACK 小説

井上ハルヲ(オハル)  小山田あみ 

プロローグが…重い

警視庁捜査一課の刑事である飯島は事件現場での捜査中に昏倒しそうになったところを、同じく警視庁鑑識課の検視官で強面の偏屈者でもある仁科と遭遇します。何故か飯島の容姿に目を瞠る仁科…。事件解決後の打ち上げで泥酔した飯島は、仁科にお持ち帰りされてしまった上にセクハラされてしまいます。さらに後日、仁科の助手として検視補助官に請われた飯島は、12年前の事件で殉職した仁科の同僚・磯崎と自身の容姿が似ていること…

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