小山田あみさんのレビュー一覧

獣はかくして交わる 小説

沙野風結子  小山田あみ 

シリーズ化するのかな

刑事と、裏のある謎男とが、同じ目的に向かうお話。
なんだか久しぶりに、男くさい裏社会もの読んだような気がする。
夜って感じのブルートーンのカバーイラストも美しくて、凄く目を惹く。
早い段階から、二人の間には、何か過去の因縁があるのだろうなって事は垣間見えていて、一応本編中にその過去の因縁については解明されるのだけど、その上で、これから先の二人は…って所で終わってしまっている感があるので、これ…

3

Brave ―炎と闘う者たち― 小説

楠田雅紀  小山田あみ 

挿絵と作者の発想力と筆力の勝利。

最近、異世界転生ものや異世界ファンタジー系ばかり読んで、自分は異世界系しか面白さを感じられなくなってるのか?と危惧していたんです。
面白いと感じる自分が惹きつけられる小説がそういったものばかりで。
でも今回の楠田先生の新刊、すごい良かったんですよ!

まずこのアメリカの消防士という題材を持ってきた発想。
そしてそれを飽きることなく読ませる筆力。
魅力的なキャラたち。

そして、素晴…

8

閨盗賊 小説

沙野風結子  小山田あみ 

エロ以外は宝塚で上演可能な雰囲気

ヴィクトリア朝時代の社会や風俗についても描かれていて、
BでLな二人だけじゃなく楽しめる小説でした。

継母に厳格すぎるほど厳格に育てられた受と、盗賊の首領の息子でフリーダムに逞しく育った攻のラブストーリーです。
受のレンの本当の母親は日本人という設定なのですが、海外との通商が頻繁でなかった時代に異国へ旅し、イギリス人の男性と結婚したという背景が、受の生い立ちとしてなんだかロマンチックな感…

0

死神執事と狼男爵 小説

宮本れん  小山田あみ 

消化不良

途中まですっごく面白かったんです。男らしくてランツェフィードを抱こうとする仁と、堅物で仁の命を狙ってくるランツェフィード。

でも途中からどうやってこの2人をくっ付けるのか心配になって来ました。
そしてランツェフィードの元彼のジョエルが登場してから、仁の怒りなんかがわざとらしく感じてしまってからはスンって気持ちが冷めてしまいました。
何でそう考えるのかなぁってイライラです。読んでいてランツ…

1

Brave ―炎と闘う者たち― 小説

楠田雅紀  小山田あみ 

優しいまなざしは変わらず

毎回バラエティに富んだ設定で楽しませていただいています♡

『Brave』の舞台はアメリカ西海岸。日本人の父親と日系二世の母親との間に生まれたイサムが主人公です。小山田先生の挿絵効果も相まって、思いのほかアメリカ〜ンでした。小説だけれど本場のドラマや映画を観ているかのように違和感がなく、あやうくBLを読んでいるのを忘れそうになりました。ストーリやテーマはBLみに溢れていますが、少しだけファンタ…

7

Brave ―炎と闘う者たち― 小説

楠田雅紀  小山田あみ 

サスペンスとホラーの香りが漂うストーリー

小山田あみ先生がまたやってくれました。ハリウッドの新作映画みたいなカッコいい表紙。BL界に小山田先生がいらっしゃって良かったなあといつも思います

ストーリー…イサムは幼い頃隣の家に住んでいたジェイクと高校で再会します。しかし火事で家も家族も失ってしまったイサムは裕福な家庭のジェイクとはずいぶん立場が変わってしまいました。火事の時の記憶も曖昧でトラウマ持ちのイサム。なんと自分の体から炎を出す事…

7

Brave ―炎と闘う者たち― 小説

楠田雅紀  小山田あみ 

攻めと隊長がすごく好き

消防士もの!しかも舞台は海外!!
あらすじと設定だけでも、これは面白そうだなあと思っていたら、なんとイラストが小山田あみ先生ですよ!
こんなの最高の組み合わせじゃないか!と。
がっしりめの身体つきが説得力大です。モノクロイラストのダグラス隊長の腕の筋がたまらない。
消防服姿もこれまたかっこいいんだな。

お話もすごく面白くてですね。
主人公であり受けのイサム視点で進んでいく今作。

11

獣はかくして交わる 小説

沙野風結子  小山田あみ 

どちらが飼うか飼われるか

電子版カラー口絵、挿絵、あとがきあり。
アンダーグラウンドの世界で生きる謎の男と、刑事の秘密の関係。
ストーリーはハラハラドキドキ、面白かったんですが、正直お互いに情報をやり取りする対価としてカラダの関係を…というのがなんか、わかるようなわかんないような…。そこでエッチする必要ある?と思っちゃった。要するに自覚するのは遅かったけど、どっちも一目惚れだったってことなのかな…。

一見ハードボ…

2

死神執事と狼男爵 フェア店舗限定ペーパー 死神の悪戯 グッズ

とある夜の2人

本品は『死神執事と狼男爵』のフェア書店特典ペーパーです。

本編後、ある夜の満月の夜のお話です。

恋人としての時間を過ごし、
仁は精も根も尽き果ててベッドに沈みますが、
ランツェフィードは身体を起こすなり
黒いガウンに袖を通します。

仁がランツェフィードを情緒のないやつ
と引き止めるとすると「少し休息するだけだ」と
ふっと含み笑って出ていきました。

戻ってきたランツ…

0

死神執事と狼男爵 小説

宮本れん  小山田あみ 

人外バトルの勝者とは

今回は冥界から来た死神と人狼の血を引く男爵家三男坊のお話です。

受様が命を狙う攻様との関りで今までとは違う生き方を選択するまで。

受様は代々議員名簿に名を連ねる男爵家に生まれます。

一族の初代は人狼であり、男爵位を賜った成功も
人狼としての能力とも実しやかに伝えられており、
一族の男子は程度の差こそあり人狼として生まれます。

今の長である伯父は初代の生き写しと言われる人…

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