かわい有美子さんのレビュー一覧

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

これはボーイズラブだけども 女の子なら誰しも憧れちゃうような甘酸っぱい恋のお話。

『空色スピカ』を読んでたときに
すでにニヤニヤ視していた衛守と峰のお話。

腹黒王子様を守るナイトの衛守・・・ふたりは遠縁の親戚で
幼い頃に面識もあった。
全寮制の男子校・清泉学院の中等部、高等部までのお話。
タイトルどーり甘いけども、甘いだけじゃなかった。

なんでも出来ちゃう腹黒王子の峰のがんばりや一途な想いは
ビシバシ伝わる。
十代の初恋って素晴らしいね。

これはボ…

2

空色スピカ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

エッチもあるけどピンク色じゃなくて、空色な淡い恋の話。

後ろから声を掛けて振り向く顔が好きとか
自転車に二人乗りして腰に手をまわすドキドキとか
はじめて手を繋いだときのぬくもりとか

はぁ~(ノд`*)おとめちっく。

携帯禁止の全寮制の男子校。
生徒会長と副会長に任命される高校2年生同士。

健全な男子高校生生徒会の目的は
学園祭にどんだけ女子高を呼び込めるか!
そんなひどくばかばかしくも大真面目な青春。

敏腕キレ者の眼鏡…

2

空色スピカ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

さわやかな青春もの

緑豊かな八ヶ岳山麓の高原に立つ名門清泉学院を舞台にした青春物語。
生徒会ものです。
近隣の女子高生の人気を得るために、生徒会長には美形を選ぶとか、生徒会長は選挙ではなく、前生徒会執行部が指名するとか、いろいろキラキラしい生徒会もののような感じですが、その辺はかわいさんなので、決してとんでも生徒会ものではありません。
幼い頃からピアノに打ち込んできたけれど、中学の時に、自分には本物の才能はない…

3

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

このシリーズの中では衛守が一番好き

『空色スピカ』で、見事なまでに白馬の王子っぷりと
食えない計算高さを見せていた前会長・峰と
峰を影でずっと見守っている前副会長・衛守のお話。

二人の出会いから再会、そして生徒会の主軸となり
お互いになくてはならない存在になっていくまでの
長い間の二人の心の移り変わりが描かれているんですが
前作では飄々としたイメージだった峰が
実は、複雑な家族関係や美しい容姿が原因で
自分を守る…

4

上海金魚 小説

かわい有美子  花本安嗣 

地味ですがしっとり

題名にもなっている「金魚」が出てくるシーン。橋の上で金魚を売っているところに出会う2人ですが、滝乃がいろいろと金魚に関してのうんちくをしゃべるわけです。でも、余計なことは言わない。
ここで売られている金魚は、観賞用に売られているのではなく、徳を積むという仏教的な観念で橋の上から放流するためのものだと言うこと。そして放流された金魚は、じきに他の魚や鳥たちの餌になってしまう…と言うことを。だって、佑…

2

空色スピカ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

甘酸っぱ~~い!

名門男子校の生徒会長と副会長の恋のお話、って言っちゃえば
かなり王道的なないようなのかな~って思いますが。。。

確かに王道。でも心理描写が繊細で
ちょっとづつお互いが惹かれていく様子や
同じ男なのに、すごくかっこいいと思う感情や
すごくかわいいと思う感情に戸惑いつつもくすぐったく思う気持ちなんかが
小椋ムクさんの絵も相まってとってもストレートに伝わってきて
何度も甘酸っぱい青春モ…

6

いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

京都の巻物のよう

なんでもできるヤンデレの攻め君と男ばなれしている美しさをもつ受けの話です。
攻めの千秋が学生の頃から受けの侑央に一方的に恋心を抱いています。
が、侑央は千秋の兄荘一に秘かに思いを寄せています。
千秋はそんな侑央に手籠めにします。しかも学生のころから。
話は、そんな二人が荘一の死によってふたたび出会うところから始まります。
老舗旅館の跡継ぎである荘一を失って、急きょ千秋に後をついでもらわな…

2

今、風が梢を渡る時〈後編〉 小説

かわい有美子  笠井あゆみ 

きゅうううううううん

前編は萌えにしましたが、後編で神にしました。たくさんの人に、この名作を手に取ってもらいたい気持ちになっちゃって。
オススメ、超オススメ。
かわい有美子さん、素晴らしい!
前編のレビューでも書きましたが、『空色スピカ』『流星シロップ』へと繋がってゆく、レモンサイダー味の淡くて切ない青春時代の恋のときめきが、ふんだんに詰まった小説でした。
エロはないです。
読者サービスとしか思えないような萌えシーンは…

8

透過性恋愛装置 小説

かわい有美子  花本安嗣 

毒を食らわば~病みつきになりそうです

決して受け様が毒夫というではありませんが、この毒にやられました。
とてもつもないスーパーツンデレは、牧田さんと読者と、一部S&Mの方にしか効かないでしょう(笑)
初めて読んだ時、北嶋のわがまま王子ぶりに腹が立ち、牧田さんはきっと北嶋をいじめて喜ぶSなんだわ!と思いこみました。
しかし2度3度と読みたくなるこの中毒性の話。
滅茶苦茶性格の悪い北嶋が、牧田さん一筋の乙女に変身するのが見事すぎて…

5

上海金魚 小説

かわい有美子  花本安嗣 

清涼感あふれる茉莉花茶のようなお話

「上海金魚」の題名そのままに、柔らかなベールがかかったような雰囲気ただようお話でした。
一服のお茶のような、ほっとする感を与えてくれます。

一見頼りなげではかなげな祐季ですが、実は凛としたスジの通った清涼感ある青年なんですね。
愛人になっている伊藤に振り回されて、きちんとケジメをつけるあたりはしっかりしております。
滝乃も独特の雰囲気のある男性で、とても気配りのできる嫌味でない、よい男…

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