かわい有美子さんのレビュー一覧

東方美人 オリエンタル・ビューティー 小説

かわい有美子  小笠原宇紀 

古き良き王道。

スパイ!軍人!主従!そして共産圏!!
私の萌ツボをこれでもかとばかりに刺激する設定。いやなんか共産圏の軍モノって、自由主義国のものよりストイックな感じがして個人的に萌えなのです。
こういうスパイものでネタバレするのもどうよと思いつつ、ネタバレせずに伝える技量を持ち合わせていないので、以下がっつりネタバレさせていただきます。嫌な人はお気をつけ下さい。

その能力を見込まれ軍人から情報員となっ…

2

琥珀時間 小説

かわい有美子 

幸せなのがなによりです。

「上海」番外編。腕白でいたずら好きだけれど潔いレイモンドと、彼を大変慕っているエドワードの子供の頃のエピソード、その後の苦難を乗り越えて今一緒にいられる幸せが書かれています。
新書版で20ページほどなので、ちょっと物足りなさはありますが、お話そのものは楽しく読めました。
王さんの作る肉餅が食べたくなりました。

0

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

極上のメロドラマ

舞台は阿片戦争後にイギリス領となった上海。
天涯孤独の身の上をイギリス貴族・レノックス家に拾われ、
使用人として働くエドワード(中国人)。
そんな彼が思いを寄せるのは、レノックス家の子息・レイモンド。

幼い頃は兄弟のように育った二人でしたが、
大人になればそれぞれの立場を弁えた付き合いになり。
昔の思い出を懐かしみ、二人の身分差、そして同性である事に胸を痛め、
ひっそりと傷つくエ…

10

いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

流されたふりはずるい

受けはおとなしい植物みたいな、でもちょっと小ズルイ感じの子。
攻めはいわゆるヤンデレらしいです。

侑央が千秋にずるいと言うけど、私からしたらお前のほうがするいよ!っていう。

侑央は千秋の兄を好きで、千秋はずっと一途に(病的に?)侑央を好きでした。
千秋が我慢できなくなって、「目閉じて声だけなら兄貴と一緒だよ」的なことを言って関係を持ちます。

や、ずるいよ、侑央。
自分可愛さ…

7

いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

この二人がいとし、いとしです(*^_^*)

前作より内容を深く掘り下げたストーリーになってる2作目。


前作では、ぼんやりと描かれていた高校時代の二人の関係。

千秋の切ない想い、侑央の真っ直ぐな故に自分を責めてしまう辛い胸のうちが丁寧に書かれていて胸が締め付けられました。


そして、前作ではまだはっきりとしなかった二人の関係がここで決着を!


この読後に味わう胸キュンを貴方にも知って頂きたい!


作者様曰く「陰険腹黒ヤンデレ攻×天…

1

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

甘・切ない方のかわいさん

第2次世界大戦前後の、上海を舞台にした、英国人貴族と、中国人の健気な執事との、ピュア・ラブストーリー。
繊細で、きれいな物を、そっと大事に差し出されたような、
そんな、甘くて、切ないお話でした。

純粋な思慕の情景がたっぷりの作品。
この本が、年末の発売されたのは、コレで心を浄化して、新しい年を清らかな心で迎えましょう、っていう、ことかしら? 

1

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

映画のワンシーンのような

1900年代初頭の上海、共同租界、南京路といえば、BLはおろか“やおい”という言葉もまだ違う意味で使われていた頃の“耽美”なシチュエーションとして多くの作品に登場している、美しく、退廃的で、独特の雰囲気が漂うアイテムです。

幼馴染みではあるものの、イギリス人貴族の息子と親に捨てられた中国人使用人である二人、レイモンドとエドワードのお話。
無邪気な子供の頃から、一旦離れ離れになり、再会した後…

4

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

純粋一途の王道主従ストーリーです

竹美家ららさんの淡い雰囲気の絵がぴったりのピュアな雰囲気のお話でした。
話の軸はズバリ主従!
たまには、こんな純粋なお話もよいものですね。

第二次世界大戦前夜、上海のイギリス租界にいる伯爵家では、美人のメイドと伯爵の運転手が駆け落ちします。
後にのこされたのは、5歳になる名前も解らないメイドの息子。
親切な伯爵夫妻のおかげで、下働き見習いとして伯爵家に置いてもらえる事になります。

4

いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

殿方の京都弁、腹黒そうで好き

「腹黒陰険ヤンデレさん」と「清純天然毒婦さん」の、しっとりはんなりしたお話。
二人の高校生編と、前作に続くお話の2話構成。
「ユキウサギ」
高校生といえば、まだまだ子供、
千秋もユキも、お互いに肉欲に負けてしまいます。
といっても、キスやさわりっこ、素股止まりの関係ですが、お子様な接触の分、禁忌感が高くてよけいに隠微。
最後に千秋は、東京へ逃げ出すことでユキを解放するのですが、、、

1

いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

やっとラブラブになれる?

『ユキウサギ』は、千秋が侑央に執着を持ち始める頃のお話。
千秋視点でお話が進むため、狡さや執着や腹黒さ全開で、何を考えているのか丸わかりです。
それだけに、重い、重い。
体調次第では、鬱っとなりそうな気が。

千秋のあまりの執着さに、侑央がだんだんと笑わなくなっていくことに気が付き、ようやく自分のしてきたことを振り返るわけです。

ですが、千秋は侑央のことを『案外頑固』と思っているわ…

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