かわい有美子さんのレビュー一覧

疵 スキャンダル 2 小説

かわい有美子  杜山まこ 

体をうって出世するとは!

BLの世界なればこそ、体をうって出世するのは男性なんですね。

1巻でお互いに大人のお付き合いを始めた2人でしたが、
受け君は出世のために、自分の体を売るという暴挙に!

読んだ人にはわかるのですが、断れない状況だったし、
これで出世の道も閉ざされたら、もはや受け君は生きていけないよね、
という、悲しい環境なんですよね。
でも、好きでもない相手の足にすがりつくさまは、
かなり衝撃…

2

いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

高校生編が神すぎる

前作を超えてる二巻。
とくに高校生編の『ユキウサギ』が神でした。
どうしようもないほど切なくて、胸が締め付けられました。
やっとラブラブになれた『啼かぬ蛍が…』よりも、どうにもやるせない結末で別離を迎える高校生編がイイ。バッドエンド好きにはたまらんです。
一巻のレビューで私、「続編よりも高校生編が読みたい!」みたいなことを書いたんですが、それが見事に報われた感じ。
「片思い」っていうのは、醜さと美…

9

星屑シトロン 小説

かわい有美子  小椋ムク 

生徒会活動>ラブ

清泉学院生徒会シリーズ(?)3弾目です。

今回の生徒会長は女嫌いの弾正くんなのですが、副会長の堂本くんが“フェロモン番長”と異名をとるくらいのイケメンなので、せっかくの眼鏡君なのにいまひとつパッとしない・・・
もともと、弾正のことが好きな堂本くんが生徒会に入る条件として、白羽の矢が立っちゃっただけなのだから、それも仕方が無いところです。
ところが彼は、責任感が強く、やることはきちんとやる…

0

疵 スキャンダル 1 小説

かわい有美子  杜山まこ 

大人の恋ってせつない!

茶鬼さんのレビューを読んで気になって購入しました。

大人の男性で、しかもある程度身分がある人たちは、
同性愛するのも、楽じゃないですね……。

BLの世界だと、なんとなく許されちゃうことが多い同性愛だけど、
この物語の中では、現実世界に非常に近く、シビアに描かれています。

ゆえに、切ない……。

どちらも家庭があって、なおかつ地位も高い。
いまさら同性愛とかしている場合じ…

3

星屑シトロン 小説

かわい有美子  小椋ムク 

やっぱり粘り勝ち

「空色~」から遡ること、3代前?でいいのかな
清泉生徒会執行部シリーズ第3弾の会長と副会長は、真面目な堅物、眼鏡の弾正君と、歩くフェロモン堂本。

このお話、BL的にザックリまとめると
ツンデレ弾正君が、堂本を、うっかり大きなワンコのように思って絆されちゃうが、実は…
って感じかな。
弾正君は実に公平ないい子で、その上真面目で性知識もあまりないから、堂本が自分に対して恋愛感情を持ってい…

3

人でなしの恋 小説

かわい有美子  金ひかる 

雰囲気は好き

雰囲気は好きなんだけど終始バラバラでまとまりがなかった印象でした。
ストーリーに芯が欲しい、と切実に思いながら読んでました。
三角関係ふくむ恋愛要素、ホラーな部分、昭和初期を時代背景にしたことによるノスタルジックな空気感、これらのものをもっと上手くまとめたら名作になったかもしれないのになぁと。

三角関係については、黒木の存在の意味がいまひとつ伝わってこないんですよね。最初から主役カップルががっち…

2

恋は遠い日の花火ではなく-総集編- 小説

かわい有美子 

本編2作読んだ方は読んで損はありません

「上海金魚」にはまって「透過性」でさらにはまって、この2組のカップルの行く末がすごく気になって手に入れましたが、どちらが好きな方にもオススメできる本です!!
やはり「透過性」の2人のエピソードが大半ですが、上海金魚の二人もその後のエピソードなどかなり進展した様子が描かれています。
「恋する金魚」では2組のカップルが同じ空間で過ごすささやかな非日常の日々をちょいコミカルに描いていて、個人的にはほ…

2

星屑シトロン 小説

かわい有美子  小椋ムク 

堂本×弾正で丸々一冊読みたかったかなー。

「星屑シトロン」、4月発売が決まった当初から楽しみにしていましたが延期に延期を重ね…
ついに発売になりましたね!!
そしてムクさんのイラストが公開された時からずーーーっと気になっていたことが。
この二人、どっちが攻でどっちが受?
煽り文句も素敵。二人のルックスも超素敵。
しかしそんな二人のイメージは、実際読んでみるとかなり違っていました(笑)

華やかでフェロモン垂れ流し、と以前から…

0

星屑シトロン 小説

かわい有美子  小椋ムク 

爽やかで、ちょっと甘酸っぱい☆

このシリーズの学園モノだけは大好きだー!と叫びたいほどに、今回もよかった!!!
同じ学園が舞台なのに、一つとして同じタイプがいなくて、同じタイプのカプがなくて、そして代々の会長・副会長になる所以に、違う理由とタイプがあって、どれ一つとってもどれも魅力的なのがいいデス♪
今回もキュンはあるのですが、それは見事に物語の中に自然に溶け込んでジワジワっと染みてくる、まるで題名の「シトロン」のようにシュ…

2

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

何もかも、たまらんです

三回泣きました。
最初の別れ。
二度目の別れ。
そして、巡り会えたとき。

かわい有美子さんの歴史に対するアプローチの仕方、かなり好きです。
ここまで丹念に調べ、それを極めてナチュラルな視線でもって背景を描くことができる作家さんなんて、めったにお目にかかれない。
読みながら、唸らされるような描写がいっぱいでした。
魔都上海。今はなき魅惑的な街です。
その街を舞台に、イギリス人の主人と中国人執事の切…

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