かわい有美子さんのレビュー一覧

透過性恋愛装置 小説

かわい有美子  花本安嗣 

我儘お子ちゃま王子、初めての恋

受の北嶋が、すっごい性格との口コミを見て、びくびくしながら読みました。いやあ、噂に違わずすごいお子ちゃま、すごい我儘高慢でした。でも、そんな北嶋も、大人で紳士な牧田さんに恋をして、ぴゅあぴゅあな乙女になっちゃうんです。そのギャップは、必見です、すごかった。

北嶋は、自分の周りにいたら嫌だなーと思うし、他の人に迷惑かけまくっている所は全く好きになれないんですが、牧田さんに恋をして、その必死さが…

2

金の小鳥の啼く夜は 小説

かわい有美子  金ひかる 

オペラ好き、必読

電子書籍で読了。挿絵なし。
今回は私がオペラ好きということもあって、挿絵がない故に、勝手にビジュアルを想像する楽しみもありました。イラストなし電子書籍ってこんな風な楽しみ方もあるのね。新しい発見。

かわいさんが感じていた疑問は舞台や映画で「オペラ座の怪人」を見たことがある乙女なら、皆が感じることではないのでしょうか!乙女かどうかは別にして、私もそう思ったもん。
「本来、こうあるべき」な「…

3

銀の雫の降る都 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

作り込まれた世界観が極上のSF作品

電子書籍で読了。挿絵なし(葛西画伯の表紙絵はとても美しいのでちょっと残念)

評価はそれほど高くありませんが、お話はとても面白いです。
SFとして世界観もかなり作り込まれていますし、お話の底辺を流れている「悲しみ」が胸にグッと来ます。私にとっては哀切度の方が強くって「萌」評価っていう範疇では測れなかったんだよね。

私はこのお話を「異なる文化を持つ人が慈しみ合う」ものとして読みました。

3

世界の半分 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

戦勝国の王子と亡国の王子の千夜一夜物語

シチュエーションからいって男であることがバレ、民や臣下の身の安全を質にとられ黙ってて欲しかったらいうことを聞けと性奴隷のような酷い扱いをされる健気な王子様…かと思いきや始めっから甘い空気を醸し出し亡国の美姫を保護してくれた心優しい王子様、男とわかっても愛しい想いは変わらないという初恋が実る優しい話でした。

恋バナの方はそんな感じに丸く収まりました。
ただ大国が平和な小国を蹂躙していく悲惨な…

1

金のフォークに銀の匙 小説

かわい有美子  麻生海 

派手なお話ではないけど、そこがよい。

2人が気持ちを確認しあうまでがとても長いお話でしたが、そこに至るまでが丁寧に描かれていて好きなタイプの作品でした。

苦労してエリートの地位をつかんだクールな不破さんとお育ちの良い天然おぼっちゃま(社会勉強中)の三谷くんが、事故をきっかけに出会って…それから?というストーリー。
惹句には「ドS」なんてありますけど、不破さんはそういう感じというよりはくそまじめで人付き合いに不器用なだけに思えま…

3

いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

京都に行きたくなります♫

前作の終わりが「えっコレでおわりなの?!」という終わり方だったので、読み終わった後そのまますぐ続編へ。
この作品、この二巻まで読まなきゃ本当の作品の良さに気づけないと思います!その点では損している作品ですよね…。
今は二巻まですぐ読めるからいいけど、当時リアタイで一巻を読んだ姐さん達は続きが無いことにかなり焦れたのではないでしょうか。。。

私は一巻の追い詰める攻めの千秋と、それに戸惑うユ…

6

透過性恋愛装置 小説

かわい有美子  花本安嗣 

牧田に惚れたわ。私が。

結構前に買っていたのですが、レビューしていなかったのでもう一回読みました。

う〜〜ん…何度読んでも私は北嶋が好きではないです。評価を萌萌にしたのは、ひとえに牧田の懐の深さとストーリー性、それから嫌な奴ということは重々知りながら見捨てなかった友人滝乃の優しさに胸を打たれたからです。
大人になりきれないだけでなく、周りを見下した様な態度で、相手の迷惑など全く頭にないふてぶてしさは、イライラしま…

4

世界の半分 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

月◯砂漠とかアラビアンナイト的な

他の方のレビューを読んで気になったので購入しました。葛西さんのイラストが大好きで、かわいさんの作品もわりと好きで何冊か持っているのに、この作品は存じませんでした。

まず、表紙と口絵に見惚れますね。なんとも色っぽい憂いを帯びた表情のカイと、静かにカイを愛おしむエルヴァン。

千夜一夜物語を思わせるお伽話テイストではありますが、若干血なまぐさい描写もあり、ラストも“それから二人はいつまでも幸…

5

世界の半分 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

心地よい

葛西先生の挿し絵の美しさにうっとり。
お話もその雰囲気ぴったりの美しさでした。
男だと知っていたとなるまで長かったけれど、そこからはもう艶かしい夜伽風景たまりませんな。
受けが私個人の理想ぴったりな健気ちゃんでして可愛いし美しいで読みながら息づかいが…w
最後まで安心して(王子達の今後を考えると不安要素は残りますが…不憫で)読めたのでホッとしました。
疑問に思うことは多少なりありましたが…

4

甘い水 2 小説

かわい有美子  北上れん 

甘い水とは何であるのか

上巻レビューがついにアップできました。この勢いで下巻レビューにも挑見たいと思います。
上巻の初めのぎこちない雰囲気はどこへやら、すっかり雪解けして(一線も超えましたしね)、宮津には「お前らいつの間にそんなになった?」と不思議がられる下巻の神宮寺と遠藤です。
一気に下巻まで読み進めると、神宮寺のキャラ描写に若干の違和感があるかもしれませんね、基本的にワンコなのは変わりませんが、何というか、より…

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