かわい有美子さんのレビュー一覧

光の雨 ―原罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

検察官

かわい先生に飢えて、よく調べもせずに買ったら「下巻!」だったので、慌てて当本をkindleさんで購入(カラー口絵も挿絵もなかった(涙))。2000年ごろに書かれたお話を改稿・改題され「光の雨-贖罪ー」との2冊で完結というお話にされたとのこと。ごっついどっしりお仕事(検察官)話で甘さは微塵も感じませんがめちゃくちゃ良かったです。普段「好きだな」と思うBLの評価は「甘い、楽しい、癒される」を基準にして…

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オオカミの言い分 小説

かわい有美子  高峰顕 

攻めが口説き続けるところが良し

長かった。わりと早目にエッチ未遂があって、えー!どうなるのー?と思ったらそこからなかなか進まず。

とはいえ末國は相変わらず高岸を構って甘やかして。高岸も忘れたふりしていつも通りで。
でも末國の親友佐々木の登場や、女優騒動やらあり、ついには末國が勝負に出て。
そこでやっと高岸は口説かれていたと知る。

ここからがなんかさら~っとしてるんですよね。
高岸はまあ自分も好きなんだとやっとわ…

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空色スピカ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

王道でファンタジー、やっぱりイイ!

BLソムリエをするたびに、オススメされていた作品。そこまで薦めるなら読みたい!と思い手に取りました。
私の好きな、男子高、学生寮が盛り込まれたさわやかなお話。
生徒会長に任命された楠ノ瀬。その補佐役副会長に抜擢された高科。二人ともノンケです。
でも、女子校の生徒を行事に呼び込む為、演技でデキてる雰囲気を醸し出す様にしているうちに、互いにに気になる存在へと気持ちが変化。
何となく自分の気持ち…

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銀の雫の降る都 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

きれいなお話だけどあんまり萌えない

世界観のとてもきちんとしたファンタジーで、種族の違いによるふたりの寿命の問題などもあり、切なくてきれいなお話。
世界観がしっかりしているのはいいんだけど、説明的過ぎて、肝心のふたりの心情にうまく入り込めなかった。もっと言うと、お互いを大切に思う気持ちがいつ恋愛になったのかを読み取ることができなかった。
カレルというキャラクターの生き方、恋愛に対するスタンスのせいなのだろうけど、全体的に非常に淡…

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寝ても覚めても忘れぬ君を… 小説

かわい有美子 

オンデマンド印刷で手に入ります

2冊の小説のさらに後日です

忙しいふたりが、その合間をぬって和装で特別な桜見物に出かけるお話

本編レビューでは鈍感と評価されている兄の荘一さんが、死んでいく自分と残される弟の重責を密かに心配してくれていた、エピソードが入ってます

かわい先生のHPからオンデマンド印刷で直接注文できるようになってます、未読の方は是非

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甘い水 2 小説

かわい有美子  北上れん 

一巻より断然良い。

アサルトスーツ萌えとか言ってる場合じゃない(笑)
とっても感動しました。

個人的に欲のままに奔放に生きるタイプって好きじゃないんですが、遠藤の場合そうなってしまった理由がきちんと見えてくるので、嫌悪感なくむしろ愛しく思えました。

本編の終わり方、ふたりが交わす約束がなんとも淡く儚げで好き。
と思っていたら『甘さの在処』のラストがさらに良い。
あぁ...ここで泣くんだね、遠藤。って…

4

スカイグレイの雫 小説

かわい有美子 

墨と雪の同人誌

商業誌「墨と雪」の同人誌。「墨と雪」の最後のあたりで、篠口が入院した時のお話、黒澤視点です。ずっと続きを恋焦がれているお話で、少し補給できたので萌2にしました。この同人誌のあとがきで、「そろそろ「墨と雪」の続きの消息もお知らせしたい」と仰ってくださってました。先生、いつまでも待ってます。

お話は、篠口が救命救急に運び込まれた直後から、意識を取り戻し、黒澤が病室に泊まり込むようになったところま…

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伯爵夫人の魔法の靴 小説

かわい有美子  あじみね朔生 

嫌いになれる人なんているだろうか(いやいない)

スパダリや完璧なイケメンに特別思い入れがあるわけではありませんし
日本人じゃないという事は耳が浮くようなセリフを連発するんだろうなとちょっと及び腰でしたが違いました!
この日本支社長・ラッカムは商売魂が逞しくもありながら、
人柄が穏やかでユーモアもあるし日本や社員を理解しようという努力が素晴らしい…。
きっと誰もが初対面から心を許してしまいそうな人物です。
日本語を交えて会話してくれてこ…

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金の小鳥の啼く夜は 小説

かわい有美子  金ひかる 

ファントムに恋した盲目の少年

「オペラ座の怪人」をかわい先生がBLにしたら、こんなに優しいお話になるんだなあ…。穏やかで心が洗われるようで、とてもよかった。一途に英彬を慕う雪乃がピュアで癒されるし、自分の正体を明かさず、盲学校に行かせてやったり、歌を教えてやる英彬もあしながおじさんのようで萌えた。

6年間もの長い間、ほぼ毎晩劇場で秘密のレッスンをしていたというシチュにも萌えるんだけど、劇場側のスタッフなど本当に誰も一度も…

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いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

文句無い名作…

一巻でお家事情や、複雑な恋愛関係を知った上で臨んだ二巻は、登場人物の過去の境遇や心情等がより鮮やかに描かれていて、更に物語に入り込める仕様になっていました。恋愛部分もしっかり描かれつつも、京都の街での家業の日々の営みや季節の風情も堪能でき、非常にバランスの取れた理想的な小説に思いました。味わい深い作品ですので、読み継がれて欲しいです。

高校生編では、侑央から荘一、千秋から侑央への…

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