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かわい有美子 南田チュン
H3PO4
ネタバレ
のっけから葬儀で始まります。 千秋…次男の苦悩を受けて育ったんで、同情しちゃいました。 実際に、そういうのはありますものね。兄弟で盛り立てるパターンと、外へってパターンがあると思いますが、やっぱり長男が継いで次男以下は専務なんかの役員待遇。それか自立して外で… 私自身が田舎というかそういうのが身近だったので、めっちゃわかります。 ユキの親が言ってた「女の子やったら大事大事やったのに」ってい…
かわい有美子 円陣闇丸
ぱるりろん
身体に受けた傷は治るけど心に受けた傷は残る、というような事を言いますが、下巻はまさに精神的苦痛との戦いが描かれています。 上巻こそ、病院の外泊許可をとって入院生活から逃避するように、年末年始、黒澤としばしの休息にようやく息を吐けた篠口ですが、下巻では、職場復帰するもののフラッシュバックに悩まされたり、よくなったと思うと突然揺らいだり、日常生活を送ることすら思うように行かない日々です。 そんな中…
kurinn
上巻では篠口が年末に病院から外泊許可を貰っていましたが、下巻は黒澤の自宅マンションから病院に戻るお話から始まっていました。 そして下巻ではいよいよ篠口が退院して職場復帰していました。この職場復帰当日のシーンでは泣かされてしまいました。とくに男泣きする谷崎さんに感動してしまいました。 それにしても良い職場に配属されて良かったです。 これも黒澤のあの時の采配があったからなんですよね。そし…
こちらの続編も凄く良かったです。 淡々としながらも前作に足りなかった部分が書かれていました。 そして当事者にとっては拉致監禁から救出されて、めでたしではない事を改めて痛感させられました。 肉体の傷は治っても心の傷はなかなか癒えない…、篠口の苦悩とそれを包み込むような黒澤の愛情に萌えまくりました。決して無理矢理じゃなくて、あくまでも篠口に選択肢を与えるスタンスが素晴らしいんです。前作か…
「墨と雪2」の上下巻が発売されると知って全巻購入してみました。 なので誰が篠口を拉致監禁したのかを知っているので、黒澤の警告を本気にしない篠口にハラハラしながら読みました。 絶妙な距離感を取りつつ篠口を見守る黒澤に痺れました。自分が動けないので他者に篠口の救出を任せるしかないジレンマを思うと泣けて来ました。 「墨と雪2」の上下巻も読んでの感想なのですが、こちらの巻では篠口の救出ま…
えすむら
上巻以上に穏やかな展開なのに萌えて萌えて仕方ない下巻でした。 成熟した大人同士のラブストーリーとして、そして壮絶な経験をした人が再起するドラマとして、読み応えのある重厚な作品です! 事件の痛手から徐々に回復していこうとする篠口を全方位安全圏で包み、守り慈しむ大人の男道・師範の黒澤さまの愛に、上巻から引き続き痺れました。 二人の間で交わされる、無駄のない洗練されたコミュニケーション。ス…
ページをめくってもめくってもただただ黒澤が篠口と一緒にいて、病室を見舞ったり年末年始病院から外泊許可をとって双方の家に行ったりホテルに泊まったり、なんにも展開することなく、時々、私は何を読んでいるんだろうと茫然とすることもありました。 でも、その裏でこの事件がワイドショーを賑わしている現状が知れたり、PTSDに苦しむ篠口が描かれたり、時が止まったような静かでやさしい時間の中にも、苛烈な現実が垣間…
はぁ~~~っっっ!! 攻(黒澤さま)の愛がデカすぎて受け止めきれね~~~~!!! と萌えすぎて苦しくなりました。 前作では受さんが変態に拉致られて…事件の顛末がほぼほぼの内容だったので、「もっと攻受の絡みをガッツリ読みたいよ~」と思っていた私の希望通りの展開がこの「2」でした。ありがとうございます! キャラ設定が好みすぎるので、二人のLOVEメインな世界観が読みたかったのです。円陣先生…
かわい有美子 葛西リカコ
はねっかえりのりーさん
私なんかがこの作品の世界観を上手く表現できるか定かではありませんが、孤独な生い立ちによって、穏やかでありながら無感動で、しっとりと波立たない水面のようひ生きてきた攻め様のエルヴァンと、攻めいられて国が滅び、孤独になったカイの美しい物語です。 個人的には前半部分がちょっと長いかなぁ〜という印象。 説明的というか、必要な部分ではあるんですけれど、もう少し攻め様と受け様のやりとりが色々見たかった…
かわい有美子 金ひかる
窓月
読後のスッキリしない感じは変わらずなんですが、時間が経って再読してみるとなかなか発見がありました。本作は作者様が描く時代ものの雰囲気が楽しめる作品です。 刊行は2010年。舞台背景は昭和初期で、もうこれ、自分の中では『草◯花』BL版オマージュといいますか…。BLといえども現在のわかりやすい攻めと受けの関係性を描いたものではなく、あらためて読み返すと男性が同性に懸想する生っぽい部分に踏み込んで…