Sakura0904
1巻から登場していて雷蔵や紺たちとも近しい2人でしたが、7巻にしてようやく掘り下げられましたね。近衛と琴葉は雰囲気、外見、態度など、どこをとっても正反対のようで、無理矢理くっつけられなければけっして関わることのなかった2人だったんじゃないかと思います。他のカップルとも違い、言霊使いの方が幼児だった頃からの付き合いということで、母性や兄のような感情から恋愛感情に変わるのってとても難しいと思うので、…
キャラ単体への萌えはその時々によって変わりますが、ストーリーだけでいうと、守夜と隆成の話が今までで一番ぐっと来たかもしれません。隆成のことを下品だとか粗野だとか評しつつも、何にも勝る美点として彼の情の厚さをすごく評価してくれているんですよね。守夜の主になるのを拒んでいたのだって、面倒だからとか紙様なんてよく分からないからとかいう理由ではなく、主になることで守夜にどんな損をさせてしまうか、彼なりに…
隆成のキャラが結構好みだなぁと思いました。一見頭が悪そうでただただ手も早いダメ男に見えるけれど、彼が手を出す時はちゃんとした理由があるし、女性を見下すこともなく、子供にも優しい。口調だけは小物っぽいけれど、肝も据わっていて仕事熱心。守夜の言う通り、人に尽くし過ぎているくらいなんですよね。自分が傷付くことには無関心で。それにはもちろん理由があって、母親との過去が彼をずっと苦しめていたんですね。言霊…
白紙になってしまったけれど、なんとか和記の手で再生された氷見。記憶は失ったけれど姿形は元通りの彼に、少しでも玄間は優しく接してくれるのかと思いきや、彼は振り出しに戻ったように手酷い言葉を浴びせ、激しく氷見を抱いてしまうんですね。もちろん、せっかくあんなに時間をかけて心を通わせ合える仲になったのに、それが一瞬でゼロになってしまった喪失感、虚しさは尋常じゃないでしょう。それでも、生まれ変わる前の氷見…
玄間にもう少し落ち着きがあればなぁ、と思ってしまったというのが正直なところ。中盤までの乱暴さを挽回するように、後半にかけて徐々に氷見の意思も尊重するようになっていくので、読後感はそんなに悪くはなかったですが。昔から氷見のことが好きで、彼と父親の関係もよく分かっていたのなら、もう少し思いやりを持って接することはできなかったのかな、とつい思ってしまいますね。私はどうも、このシリーズでは基本紙様の方に…
2巻目からこの世界観にぐっと引き込まれました。1巻だけで切るのはもったいないシリーズですね。雷蔵は紺をいつ好きになったんだろう?と思っていたけれど、一目惚れなら納得。恋をするのに性別をあまり気にしなさそうなタイプにも見えますしね。
紙様としてとにかく人間の役に立たなければという思いが強過ぎる紺。頑なな彼に、いてくれるだけで嬉しい、好きだから大事にしたい、という感情を理解させるのは非常に根…
面白くなっていきそうだなという期待はありますが、正直1巻は登場人物が多い上にメインの入れ替わりが激しく、萌えを感じる以前にキャラクターの相関図を覚えるだけで精一杯でした。もう少しキャラを小出しにしても良かったんじゃないかな。言霊というものを扱うために、展開も落ち着いたところが少なく波乱ばかりなので、さらについていくのが大変でした。1巻でとりあえずいろんなキャラを紹介しておきたい、ということなので…