志水ゆきさんのレビュー一覧

花鳥風月 9 コミック

志水ゆき 

迷子になってる

人は読みたいように読むものだ。
だからこの9巻を素晴らしいと読む人々の方が正義なのだろう…
だが。
私は迷子になっている。
この「花鳥風月」。何が言いたい作品なのか、さっぱりわからない。

8巻のレビューでも書いた通り、吉利谷x財前まで本編に組み込む意味があるのかどうか。

この「花鳥風月」。
はじめの一見x糸があって、続いてサバトの人生を揺るがすドラマチック、そして火弦の命を賭…

8

花鳥風月 9 コミック

志水ゆき 

財前めっちゃ喋る(最中)笑

吉利谷を探っていたのが誰か判明しましたが、(前巻までの登場人物的に)まぁそうだろうな…という感じです。ここまでは悪くなかったです。「ふり払ったはずの過去がどこまでもついてまわる」からは、次のページを捲るのがワクワクしました。
ですが、最終的な動機には少しがっかりしました。吉利谷に対する行為のきっかけとしては理解できますが、財前に対する行為のきっかけとしては弱すぎるのではないか…吉利谷が間に合わな…

17

花鳥風月 9 コミック

志水ゆき 

やっと…!

「花鳥風月」の9巻目。
「花鳥風月」で最も糖度が低いCPは吉利谷×財前の2人だと思っていますが、

キタコレ―!

甘です。
甘々です。

拗らせ捲った男たちの着地点が、やっと見えた、そんな巻でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




前巻で登場した財前の元カノ・天城さん。
財前は人見のことが好きだと思い込んでいた吉利谷にとって、財前の「元カノ」とい…

20

花鳥風月 8 コミック

志水ゆき 

在りし日の克也さんと勝又さんが見れて泣いた

吉利谷が平岡組に入った経緯が分かって、一層登場人物皆への解像度が上がったと思います。

前巻で財前→吉利谷への思いがどうして拗れたのかはなんとなく分かったものの 吉利谷→財前への思いが拗れた理由が分からなかったのですが、 あぁそこで財前が(吉利谷に良かれと思って)一見を頼ったからか…と、分かりました。

咄嗟のときに選択する誰か というのは、確かに吉利谷の心の傷だろうな…と。
前巻の、…

6

是 -ZE- かみのほん コミック

志水ゆき 

なんだかんだ隆成に甘いよね

 いろんな波乱を乗り越えたカップル達の、甘い後日談をこれでもかと読めるのは幸せですね。収録されているカップルのバランスは良いとはいえず、玄間×氷見が多め。この2人が人気のようなので、読者の声に応えた形の選択かと思います。私は守夜×隆成が特に好きなので、この2人の話ももう少し多かったらさらに満足度が高かっただろうなぁと思いました。玄間達に比べて、酒の匂いが濃くロマンチックさのないセックスが多いですね…

1

是(11) コミック

志水ゆき 

無駄のなかった華麗な構成

 今に繋がるかつての言霊師や紙様達の関係性が紐解かれるのが興味深いのと同時に、10巻以上も続く長編でありながら、今までほとんど掴み所のなかった和記というキャラクターをこの最終巻でようやく理解できたことが嬉しかったです。真鉄と力一との間で複雑に揺らぐ彼の感情。一見、どこまでも力一の紙様として生きる真鉄を見て、力一に嫉妬しているように見えるけれど、実は彼は力一にも恋をしていた。2人に同時に置いていかれ…

1

是(10) コミック

志水ゆき 

三刀家を繁栄させた男の凄さ

 三刀家がどんな風に今のような状態に落ち着いていったのか、その始まりの歴史を知ることができて、とても興味深かったです。力一の言霊や精神力の強さは、他に類を見ないほどだったんですね。和記が特に突っかかることもなく、彼のどんな言動も穏やかに受け入れていたのが印象的でした。力一の紙様となった、阿沙利、彰伊、そして真鉄。1人の紙様と関係性を築くだけでも大変なのに、3人もの紙様を持った時点で、力一の凄さが分…

1

是(9) コミック

志水ゆき 

頑なな男が起こした二度の奇跡

 いやぁ、ここもすごく関係性が尊いカップルでした! 阿沙利は彰伊のことを最初はこんなに憎んでいたんですね。今までの描写では分からなかった、初めて知る事実だったので驚くと共に、彰伊の根気強さ、我慢強さに改めて感心しました。こんなにも阿沙利に嫌われていると知った時の孤独はどれほどのものだったでしょう。それが自分ではどうしようもない理不尽なきっかけだったのも、やりきれないですよね。阿沙利も本当は彰伊に非…

2

是8 コミック

志水ゆき 

琴葉の意志の強さ

 近衛を想う琴葉の気持ちの強さがすごく伝わってきました。初期の頃はもっとふわふわしたカップルだと思っていたけれど、昔から周りに歓迎されてこなかった中、2人3脚で命の危機すら乗り越えてきた、本当に強固な絆で繋がれた2人だったんだなぁと。紙様は傷付いてもすぐ治る、それでも近衛が傷付くのは嫌だと一貫していた琴葉。近衛がどんな時でも琴葉の言動に感情を左右されることなく、琴葉の傍にいる、彼を守る、と安定した…

1

犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  志水ゆき 

心に刺さりました

「ちるちる不朽の名作BL小説100選ときめく恋」に選ばれた1冊。志水ゆき先生も大好きなので挿絵でもドキドキした。
ユキ視点で進むから轡田が何を考えてるのか分からず、ユキと一緒に不安だった。
最後まで読んでようやく深く激しく愛していたんだなとわかりました。
轡田の犬になることで、今まで受けたことのない愛情を感じたシーン。すごく心に刺さったな。
恋人になった後の2人の話も読みたいな。

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