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志水ゆき
ふばば
ネタバレ
ついに最終巻。 最後にとてつもないドラマチックが待っていた… 紙の里、力一のいる三刀の家に不吉な風が入り込む。 殺し合いをした兄弟。 こんな因子を入れてしまったのは、それが運命だったからなのだろうか。 これから起きる不幸、そこまでの悲劇でなければ力一は死ねなかったのだろうか。 それにしても、あまりにも大きな代償だと思う。 それは傲岸不遜に言霊を使い散らし、命を奪い続けて富を得てき…
ついに大元の、本当に語りたかった物語が始まった感ですね。 やはりというか、和記はなぜか年を取らない男で。 同じく人ならざるみたいな力一の登場。 今また読んでも錯覚してしまうんだけど、この段階で十分現代なんですよね。 てっきり江戸の古い時代から?みたいな運びに見えるけど。 和記も力一も「倫」を外れた男です。 だけど力一はなんだかラテン系みたいで、和記も随分と楽しそう。 力一との出会…
さて、衝撃のラストシーンだった8巻。 しかし続く本巻は「玄間x氷見」組のデジャヴか…⁉︎ もちろん初読時にはこんな事思わずに、うわぁ〜‼︎っと読んでましたけどね。 少年・彰伊の絶望、健気さ、覚悟。そっちに注目して読んでた。 結局、紙様も死ぬ。そして願われれば再生はする。しかし、姿かたちは同一でも記憶や心は戻らないのだ… しかし、阿沙利には奇跡が起きる。 ならば…! …とい…
7巻からの続き。 言霊の力のために三刀家の当主になる琴葉だけど、言霊を使うと近衛がどうなるのか聞かされていなかった琴葉は、余りにも強い自分の言霊の威力と腕がちぎれて吹き飛んだ近衛を見て錯乱… 初めて近衛が「紙様」と理解した琴葉と、深く傷ついた琴葉を守りたい近衛。 この2人の背負う物語はドラマチックです。すぎるくらい。 ここは琴葉が幼いので(←実際いくつだろう?13才くらい?)、挿入という意…
ここにきてやっと「琴葉」編。 1巻目から登場していて、実は力が一番強い言霊師だという謎多い琴葉。 ちょっと不思議ちゃんな琴葉をお世話してるのが、近衛。 私ははじめ近衛が紙様に見えず、世話係のおじさんみたいに思ってたんですよね。 2人の最初は実際そんな感じ。 小さな小さな可哀想な子供の琴葉。力が強すぎるという事で声を出してはいけないと半ば呪われていた琴葉を守ってやりたい… しかし琴葉も成…
(5)からの続きで隆成と守夜のエピソード。 さて、(5)のレビューでは「隆成x守夜」と書いたけれど、今わざわざ「隆成と守夜」と書きました。 というのも。 (未読の方にはネタバレになるので少し下げます) ↓↓↓↓ この「是」は、私がBLを読み始めた初期の頃、確か2014〜15年頃に読んだんだけど、やっぱり私にも初めは色々な先入観があったわけです。 「是」においては、言霊師…
5巻。 またぞろ新しい組み合わせの「隆成x守夜」組の巻。 またぞろ新しい設定で、言霊を使わない言霊師の隆成という青年が登場。 彼の負うトラウマ、その重さを知って尚、紙様としての役割を果たしたい隆成付きの紙様・守夜のストーリー。 2度も「またぞろ」という表現で書きましたが。 この頃から新しいカップリングの新刊ばっかり、それは確かに面白いけどトータル何が言いたいわけ?とか思い始め…
(3)の衝撃のラストシーンからの「玄間x氷見」組の続き。 「是」のクライマックスの一つ、というか、紙様の辿る人生(?)というか運命の形を読ませてもらう回。 若き日の玄間が氷見と出会い、一度は永遠の別れ的なものを経て…というかなりドラマチックな流れ。 ド執着DV野郎の玄間も、自分の方が氷見にぞっこんなのだと理解したんでしょうね… さて、続いてオマケ的に登場するのが双子声優(実は言霊師)と…
2巻終わりからの流れで「彰伊x阿沙利」が始まるのかと思いきや。 全然違う「玄間x氷見」。 どうなんだろう?このカップリング。 人気ですよね。 氷見の健気さがいいんだろうけど、私は…う〜ん。 とにかくこの2人、玄間が粗暴すぎる俺様で、氷見は耐え忍ぶ奴隷みたいに見える。 「是」という作品として見れば、言霊側の人となり、紙様の性格(ヒトじゃないけどそれぞれはっきり性格がありますよね)、そ…
「是」の2巻は、紺に課せられていた業と、その解放。 雷蔵の明るさ・真摯さが紺に通じたかな?という感じで、雷蔵と紺が結ばれる、という巻になっています。 誠実で真面目な雷蔵。みんなから好かれる雷蔵。 でも子供の頃はガイジンの見た目で虐められた傷を持つ雷蔵。 「紙」としての役割を果たせずに身の置き場の無かった紺。 自分は「ひと」ではない、と傷つくことを厭わない、否、自ら傷つこうとしてい…