是(10)

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是(10)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神55
  • 萌×223
  • 萌18
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

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レビュー数
21
得点
423
評価数
99
平均
4.3 / 5
神率
55.6%
著者
志水ゆき 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784403662959

あらすじ

紙様(かみ)を創り、言霊師(ことだまし)の上に君臨してきた和記(わき)。
しかし、和記にも対等に付き合った言霊使いがいた。
和記が初めて紙様を捧げた三刀(みとう)家史上最強の男・力一(りきいち)。
ふたりの出会いは、和記が飛び込んだ滝のしたで、力一が和記を拾った所から始まった……。

和記の大切にしていた箱に眠る真鉄(まがね)も登場する『是─ZE─』最終章、和記篇開幕!!

(出版社より)

表題作是(10)

不死身の人形師 和記
力一の3番目の紙様 真鉄(まがね)

同時収録作品愛を告げる日

玄間 言霊師(不動産屋)
氷見 玄間の紙様

その他の収録作品

  • 第四十九話 桃源郷
  • 第五十話 生神
  • 第五十一話 羽翼
  • 第五十二話 春、満ちて
  • 第五十三話 真鉄
  • 第五十四話 本能

レビュー投稿数21

はじまりのお話

やっときました。
ちらほら今までに名前は出てきていた[力一]や彰伊と琴葉の母[千乃]など、三刀家と和記の出会い編。和記や力一達って年を取らないって言ってるから、何者かはわかんないけど、普通の人間ではないんだろうな。

白紙になった阿沙利を復活させたら別人格ではなくそのままの阿沙利が戻ってきた事が面白くない和記。紙から自分が作り出した紙様が主人に尽くして仲睦まじい姿に寂しさと虚しさを感じてる。
和記がくつろぐ定位置は、真鉄の眠る長持。引きずってるのが一目瞭然。

それが10巻と11巻で紐解かれていきます。

死ぬ気で落ちた滝で助かった和記。力一と出会い生活を共にする事で生き甲斐や楽しみを見出していくも、やっぱり寂しさをずっと抱えてる。
力一の周りには和記が作った紙様、阿沙利と近衛それに妹の宇多、娘の千乃がいる。宇多と千乃には紙様の白波瀬がいる。
力一の傷を受ける為もう一体紙様を作成したらうっかり狼の牙と人骨を混ぜてしまった真鉄が出来てしまったから、ここから和記の執着が始まってしまうんだな。
真鉄の元になった狼は、孤独だった和記の良き慰めの存在だったんだけどある時よく思わない村人達に殺されてしまったんよね。
もうどうでもいい気になった和記が狼と共に飛び込んだ滝が力一と知り合った場所に繋がっていく。

あぁ、周りはみんな楽しそうで幸せそうで自分だけ孤独って拗らせおじいちゃんな和記。
飄々としていて達観してるのかと思いきやいじけてるんですわ。可哀想ではある。

にしても、わざわざ玄間と氷見に「阿沙利は元に戻った。お前はダメだったのになー」なんて意地悪な事言う?玄間は大人な対応だったし、「これが俺の氷見だ。至上の紙様だ。」なんて啖呵切って帰るだもん。氷見感激してしまうよ。

描き下ろしは、三刀家帰りの玄間と氷見のラブシーンです。帰りの車で盛り上がって「帰ったらたくさん可愛がってください」って氷見言うてたもんね。
帰るなり濃厚なキスからお口奉仕。我慢出来ず氷見に顔射からの挿入。
事後に、切ない顔で「愛してます」と言う氷見にドキッとする玄間。それはいい意味ではなく白紙に戻った氷見を思い出させたから。3巻の白紙になる前の氷見の表情とそっくりです。
嬉しい言葉なはずなのに、しんどいなぁ。

紙本で購入
見えてます。この作品は修正がされててもナチュラルなのが良き。

0

ここで『是』なのかぁ。

まずは大好きな氷見と玄間ですよ(≧∇≦)
阿沙利が記憶を保持したままで帰ってきて、絶賛やさぐれ中の和記。
またしてもネチネチと嫌味三昧の和記に対する玄間が良かった~。
惚れ直すね"(ノ*>∀<)ノ
その後の車の中もいいし、書き下ろしは更にいい(´∀`)
ありがとう♡大好きだよ(>ᴗ<)


ここから始まる和記の思い出、過去編。
名前だけ出てきていた力一との出会い、紙様を作る事になるまで。
確かに魅力的な人ですね~。
唯一心惹かれた紙様である真鉄。
桃源郷のような世界の中で、和記の孤独感を感じて寄り添ってくれる存在。
今でも和記が後生大事にしている箱の中で眠る紙様。

それにしても、題名が『是』である事が、ようやっと分かりました。
先生、凄いですね(≧∇≦)

0

是の意味。「是」(10)

ついに大元の、本当に語りたかった物語が始まった感ですね。
やはりというか、和記はなぜか年を取らない男で。
同じく人ならざるみたいな力一の登場。

今また読んでも錯覚してしまうんだけど、この段階で十分現代なんですよね。
てっきり江戸の古い時代から?みたいな運びに見えるけど。
和記も力一も「倫」を外れた男です。
だけど力一はなんだかラテン系みたいで、和記も随分と楽しそう。
力一との出会いで式神/紙からヒトガタを創る「人形師」になった和記だけど…

…と、はじまりの阿沙利・近衛、そして今の分家筋たちへの紙様をどんどん作って…
しかし、綻びの予感。
和記に懐いていた狼。
その狼の牙を知らずに入れて作った紙様の真鉄。
川に流れ着いた怪我人。

この頃阿沙利は随分力一に素っ気なかったのね。
近衛は気のいいにいちゃんみたい。
そして、和記は本当に楽しそうだった。
ここに来るまでの9巻分をかけて、力一という大きすぎる存在、そして彼と共に形作られていった「言霊師と紙様」という関係性/世界観を紡いできた…
そんな10巻目だと思う。

1

三刀家を繁栄させた男の凄さ

 三刀家がどんな風に今のような状態に落ち着いていったのか、その始まりの歴史を知ることができて、とても興味深かったです。力一の言霊や精神力の強さは、他に類を見ないほどだったんですね。和記が特に突っかかることもなく、彼のどんな言動も穏やかに受け入れていたのが印象的でした。力一の紙様となった、阿沙利、彰伊、そして真鉄。1人の紙様と関係性を築くだけでも大変なのに、3人もの紙様を持った時点で、力一の凄さが分かりますよね。ただし、真鉄は和記にも懐き、その寂しさを埋めようとする。和記と真鉄の関係性もとっても気になります。

1

和記 編

久々に出てきた氷見ちゃんが可愛い。氷見ちゃん派ではない私も可愛いさにやられてしまう。

和記×真鉄(まがね) 編…というより 力一/和記 編でしょうか。ついに物語の始まりが明らかになります。この淀みきった出自がいいですね。墓はあばくし人は殺すし。1〜9巻で起こった全ての登場人物の畜生さ溢れる振る舞いが、そりゃあ大本がこの様ならそうなるわなと、納得させられます。
この漫画の登場人物は皆、結構悲しい目にあってますが、それもこれも人を殺さば穴だらけって感じで。道理の通った殺人ばかりしているとは思えないですし。
でも、その汚さが結構好きです。その代わりみんなもっと痛い目にあえばいい笑

0

桃源郷

『是』この言葉がとうとう出て来ましたね。

和記もやはりただ者ではありませんでした。どうりでどの時期も容姿が変わらないなあと思ってました。

琴葉と彰伊の祖父の力一との出会い。力一の娘と妹。
和記も生きることに飽いて死のうとしたところを力一に助けられ、言霊師であることがわかり紙様を作ってあげる。
それはだんだん人形になり個性を持ち。

なついていた狼の骨か牙が混ざったのでしょうか?狼の紙様が生まれて真鉄になりました。
真鉄だけは和記にも特別なのでしょうか。抱いてしまいます。
しかし紙様を性能別に生み出す、すごいですね。

みんなで里を作り桃源郷になり楽しい時間を過ごします。

そんな時滝に黒髪の傷ついた男が。何やら不穏な予感が。もしや力一の妹の夫になるのでしょうか?
気になります。

和記の正体は?和記も力一も年を取らない、死なない。不思議ですね。でも力一は彰伊を助けたのが一因となって亡くなったらしいし晩年が気になります。
そして真鉄の体をいつまでも手元に置いている和記も。

0

すべての元凶。ことの起こり。強く発せられる言霊、「是」

物語のすべての始まり。タイトルの「是」。言霊師とその紙様が抱えてきた業の秘密が初めて明らかにされる…。その世界観にまず圧倒されます! 言霊師はともかく、空蝉の世を眺め、ただひたすらに傍観していた和記は、この世のものでは無かったのでしょうか。時代感も不思議で。桃源郷に流れ着いた和記が出逢った男こそすべての元凶、ことの起こり。三刀 力一。最強の言霊師。
村社会のおぞましさに耐えかね、妹、宇多を守り、娘、千乃を育てる為に。村中を殺戮し、言霊で金を稼ぐ力一。しかし、その顔は悪業に染まる陰鬱なものでは無く、太陽のような大らかさでもって、初めて和記を笑わせてくれた明るいものであった。「娯楽と希望を与えてくれるなら、俺はあんたに尽くす。出来るかい?」と問う和記に力一は力強く応じる。「是だ。」神のごとく紙人形に命を吹き込む、人形師の生誕。
強い言霊を持つ力一の為に。人のなりをした紙様を傷つけることに躊躇い、多少の罪悪感を持ってほしいと願い、言霊の乱発抑止になれば…、と和記は3体の紙様を作る。初めは阿沙利、次により頑丈で大きな近衛。そして、真鉄…。
真鉄は前世で和記を庇い、死んだ狼の牙を誤って混ぜてしまった為に半獣で生まれ出てしまった。その美しい姿に和記は心を奪われ、「さびしい匂い」がするからと寄り添う真鉄を「番いになれ」と、抱いてしまう。「力一と一緒に和記を守ってやる」と言う真鉄に和記は何を思うのか。

9巻で奇跡の生還をした阿沙利にショックを受けた和記が、記憶を失くして再生した氷見をいびって八つ当たりするのですが、玄間が男らしく反撃します。「これが俺の氷見だ、至上の紙様だ。」
その言葉を受けて、「描き下ろし」では、その言葉に報われたと感激する氷見の愛おしさ溢れるエチシーンが♡ 本編に色気が足りないからと描かれたサービスらしいのですが。元より玄間はいつでもどこでも氷見を抱きたいので、そりゃもう大発奮です。玄間の大きな腕の中で乱れる氷見は本当に可愛い!「愛しています。」という素直な言葉は玄間にとって 一度目の氷見を失くした哀しい言葉なので、玄間を不安にさせますが、氷見は愛を告げずにはいられないっていう、とても甘くて優しいショートストーリーとなっています。

0

最終章の始まり

主の身代わりに傷を負う紙様と、言霊使いたちとのラブストーリー、第10巻です。10巻と11巻は、謎の多かった和記編になります。

生きることを絶望していた和記が、出会った不思議な男・力一。最強の言霊師で、一族全員から疎まれていて、一族全員を殺した力一。
和記も、過去にしてきた悪行のために、いつしか年を取らなくなって。
お互いに、化け物のような自分と似ていると思って、二人は絆を深めていきます。

そして、力一のために作った紙様の阿沙利と近衛。その後に、もっと力一の負担を軽くするためにと作った真鉄。

その真鉄は、昔一緒に過ごして可愛がった野良犬の骨が混ざっていて、和記の特別な存在になっていきます。この真鉄が、元ワンコなせいか、懐っこくて可愛いです。おまけに、元の記憶のせいか、言霊様がいても和記に懐いているし。嬉しそうに、番になってずっと和記の傍にいると言う様子にキュンキュンします。
和記が初めて見せる、真鉄への執着も良かったです。

力一の仕事も順調で、みんなで平和に過ごしている時に、謎の男たちを見付けて、気になるところで11巻に続きます。

1

あの子は天国に行けたのかなあ

紙様は再生すると元の記憶を無くし生まれ変わるのが不文律。
しかしそれを打ち破ったのが、前巻での彰伊と阿沙利でした。

そんな二人に信じられないものを見る目を向けていたのは、人形師の和記。
今回は彼の過去話です。

名前だけはずっと出ていた、先々代三刀家当主の力一との出会い。
そして、その出会いから言霊の返しを受ける紙様が登場することとなりました。

この巻、わたしの泣きツボである、悲しくなるので出来たら読みたくない動物が登場しております。
狼…好き過ぎるの…(涙
ただこの狼ですが、志水さんは動物を描くのが苦手なのか、若干おかしな感じではあります。
ありますが、泣ける〜。これでもっとお上手だったら号泣しちゃうよ…
ああ、嫌。
出来ればもう読みたくない、悲し過ぎて。
そんな狼の牙が元で生まれた紙様が真鉄。
これは手違いだったのですが、その真鉄への尋常でない和記の執着が始まるわけですね…そして相変わらず続く(苦笑

次巻はいよいよ最終巻。

1

最終章

怒涛のようなシリアス展開が続いての十巻突入です。
冒頭からハッピーな感じで安心しました。

でも、最終章だから何かはあるんですよね。とドキドキしながら読みました。

大昔にタイムスリップした感じで、何百年前?と思ったけど……そんなに前でもなくて、力一や和記の回りだけ時が止まって見えました。


1巻から10巻まで読んで思ったのは、だんだんエロさが増してる。
まず、性器とか描かれてなかったのに今はもう型までわかる。
これが、約6年の歳月ってやつですかね。(最近の作品は修正が多くなってきてるけど……)

1

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