あるくジョーさんのレビュー一覧

蜘蛛の男 コミック

あるくジョー 

超本格的な執着攻めマフィアBL

前作も読んで注目していた作者さんですが、今回は雰囲気がガラッと変わって執着攻めのノワール!!!
表紙からしてやばそうな気配でしたが、その期待を裏切らない執着と空気感が最高でした。
ストーリーは、駆け足と言っている方もいらっしゃいますが無駄が一切なく、ずっと張り詰めた空気を味わえるのでこれで正解だと思います。
一度読んでから読み返すと、「この言葉こういう意味だったんだ!」「ここの表情ってそうい…

1

蜘蛛の男 コミック

あるくジョー 

単巻作品じゃなければもっと深みがあったのかも

モノローグ多めで説明してる感じがしました。
これ、長期連載物だったらその部分も作画があったりしたかもしれない。

すごく物足りない訳ではないけれど、サラッと読み終わってしまった。もっと匂わせやミスリードして欲しかったかな。

裏社会のボス エリックと知り合ったばっかりに、運命狂わされてしまった。ウィリアムとナイン。
エリックの愛人兼構成員のウィリアムと養子のナイン。2人とも使い捨ての駒…

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蜘蛛の男 コミック

あるくジョー 

理屈抜きで恋に落ちるということ

ノワールBLというワードを存じ上げなくて、どういうものか調べたんですがこれといったものを見つけられず... ダークで重厚な世界観のBLということでいいのかな?
まさにそんな作品でした。

違法組織のリーダーであるエリックの愛人兼組織の一員なウィリアムは、エリックが死んだのを機に組織から逃げ、エリックが生前くれた別荘で暮らしていた。
そこにエリックが引き取って養子縁組した男ナインがやってくる…

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蜘蛛の男 コミック

あるくジョー 

2人の蜘蛛の男

表紙の目付きとタイトルに強烈に惹かれるものを感じて。
違法な組織/マフィアが舞台なのも、ダーク/ノアールの空気感がよく出ている。
設定と絵、描き方/表現法の勝利。
組織のボス・エリックの顔は無い。その中で「目」だけがいつもギロリとしていたり。
主要でない人物達の顔も無い。
「おもてナイン」は下がり眉で子供っぽさが残るけれど、「裏ナイン」は小さな黒目が下の位置にあって…
これら全てが設定…

4

蜘蛛の男 コミック

あるくジョー 

美しい作画と世界観がマッチしたノワールBL

デビュー作『ゴミ屋敷の鎌倉さん』は既読です。本作は先生の作画とストーリーがすごくマッチしているなと、連載開始時から注目していました。

ミステリー調なので、ネタバレ少なめで読まれることをお勧めします。以下なるべく決定的なネタバレは控えますが、ややネタバレありますので、未読の方はご注意ください。

マフィアのボスの愛人ウィリアム(受)が、ボスが死に組織を抜けて隠居しているところに、ボスの義理…

3

蜘蛛の男 コミック

あるくジョー 

〝作画〟の魅せる圧倒的な「漫画力」の高く強い引力に身震いします

ピーンと張り詰めたような空気感が1冊を通して私を支配します
そして虎視眈々と追い詰め、狙った獲物を逃がさないように張り巡らされた蜘蛛の糸に絡め捕られていく男達の重苦しい時間をジリジリと追い続けます

ノワール作品としての雰囲気が完璧にコントロールされていたと思います
それは例えばコマ割りの妙に反映されていました
大コマや連続させる細かいコマで緩急を表現し、臨場感や緊張を煽り読者の神経を尖…

6

蜘蛛の男 コミック

あるくジョー 

本格マフィアBL

本作が読みたくてその前に鎌倉さん〜をまず読みました。すばらしかったです。大好きな作風で今後作家買いさせて頂こうと決めました。

そして本作、おもしろかったです。マフィアもの、ハードボイルド好きですし。
絵も見せ方もストーリーもかっこいい。引き込まれてぐいぐい読みました。
ナインのウィリアムへの執着愛、彼を守るため殺しもする、ウィリアム以外のことはどうでもいいかのような態度。
でも最後に「…

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蜘蛛の男 コミック

あるくジョー 

No Title

『蜘蛛の糸』というタイトルからしてすでに興味惹かれます。
表紙は怪しげですが、中のカラーはもっと柔らかくてわたしはこちらの方が好みです。でもすごく内容とぴったりな表紙です。
物語は表紙とあらすじを意識して読みました。
前作も好きなので今回も期待大で、良い雰囲気(恋愛の良い雰囲気ではなくハードボイルド的な意味)で進んでいきます。実はウィリアムは替え玉のような存在として引き取られていて。可哀想な…

2

ゴミ屋敷の鎌倉さん コミック

あるくジョー 

すんばらしい!!

初読み作家さまです。
タイトルで避けてしまっていたんですが、新刊の蜘蛛の男を読みたくてこちらも購入しました。
や〜すばらしい。最高です。
まず絵がいい。説明的ではない少なめのセリフ、表情や比喩や余白での表現がとても好みです。
少しビビっていたゴミ屋敷の不衛生な部分が最低限の表現だったのも助かりました。

冒頭、上司が投げるマグカップが現在の鎌倉さんに飛んでくる野球ボールになるのが上手い…

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蜘蛛の男 コミック

あるくジョー 

「運命」という言葉以外に思い付かない出会い

ナインにとってウィリアムとの出会いは「運命」としか言えない出会いだったのでしょう

一瞬で心を奪われてしまう
きっとどんな道を辿ったとしても巡り合う
そんな「運命」すらも執着で手繰り寄せた男の重い愛を見ました

とにかく作風が徹底されていたのが格好良かったです
スッキリした作画の中でも小物などはしっかり質量を感じる描写で描く事で雰囲気を創り上げてるように感じます

組織内の裏切り…

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