地に足がついたオメガバース(めちゃくちゃ褒めてます)でした。
主人公は小学校の先生で、その先生が高校時代に好きだったスクールカウンセラーと再会してからのお話しなんですが、、、
小学校生活がもっのすごいリアルで!
うわ、1年生の教室ってこんな感じ!
行事の様子とか、給食とか黒板に書かれてる事、こんなだ!とか、
いるいる〜こういう学校の荷物の持って帰り方する子!とか。
あと、背景の描き方がお上手で、
昔ながらのご先祖様の遺影が鴨居に飾ってあったり、布団の柄が花柄で、
そーそー!田舎のばあちゃんの寝る部屋こんなだよ!
とか、なんかBLとは関係ないとこで、
日常をいとしく感じられるというか。
オメガバっぽくないなぁ、と思っていたら、
高学年のΩの子が初発情を起こした時に居合わせたαの主人公の先生の苦悩とか、
まわりの先生方の助言とかが、
バース性のある世界だって説得力を持つんですよね。
学校のAEDの下に発情期の特効薬が置かれているとか。
発情期をむかえたΩ児童くんが首輪をしていったらお友達が真似して犬の首輪つけてきたり、
重くしないで、笑っちゃうようなシーンもたくさんあって、ホント素敵です。能天気とは違うんですよね。
へのへのもへじみたいな登場人物が誰一人としていないんです。
子ども達は子どもで、
大人たちは大人。
当たり前のようだけど、それが出来ていない読み物ってたくさんあるから。
ああっ、ちゃんとBのLもありますけど、
そっちにあんまり重きをおいて読めなかった感はある(わたしは)
でも、アンアンいって終わるんじゃないのも
このお話しには合っていたと思います。
新刊のハルドナリから辿り着いたんだけど、
この漫画、(エロ補給にはならないけど)
もっともっとたくさん読まれて欲しいなあ。
これがなきゃ神…
で、
すごい大事なことバラしてます
↓
キートン!
癇癪持ちで先走る性格でも、
キャンキャンしてたりヒスっぽくないからいいんだけど…
自分を殺そうとしてるのが、実の兄
しかも両親がからんでるのではないかなんて
よくも思えたな!怒!
下巻の後半、あんなに大事にされている描写があるのに、肉親を簡単に疑うんじゃないよ!怒
狼として兄達仲間に襲われても、
それとこれとは話しが違う!
お兄さんと両親が哀れに思えてダメでした
愛情が伝わっていなかったなんて
悲しい
↑
これがなければ神なのに…
人種やゲイに対しての差別発言が結構読んでいてキツいのだけど、現実はこんなものではないのだろうな…と思ったり。
結果的にみんな理解があって後味も悪くなかったので良かったけど。
面白かったから、シリーズで新しいコミック出たら買いますけども笑
では、あると思います。
この漫画に関しては、
アレ、これ読んだことあったっけ?どんな話だったっけ?となる事はまずないです。
作家さんが、ノリで書いたものとは違うとも感じます。
ただ福太には自分の寿命を全うして欲しかった。
罪を償い、自分のために苦しめる両親や友人や沢山の人達から目を背けずに、生き抜いて欲しかった。
まだ若い福太にそれがどんなに過酷な日々でも、
それまで、「心中するまで、待っててね。」であって欲しかった。
葵にいちゃんと一緒にこの世から消えていなくなる事が、
大好きな人と一緒にいてあげるって、何もかも放り出して眠りにつく、それしかないとなるのは幸せと感じてしまうかもしれないけど、
そうじゃない、と私は思いました。
このラストが甘美で刹那的で、これはこれでいいんだ!という感覚もわかるんです…
それでも、ここからこれから、物語にはならなくても福太の人生はまだまだ続いていってこそ、私は読んで良かったと思える気がします。
こ、こここここで続きかあー!!
というところで4巻が終わります。
ちゃんとした、あらすじ込みのレビューは他の方も書かれているので、
ネタばれありの感想を。
典彦は、人として結構最低なんですよね…
典彦は無能ではないはずだから、
当主となった育郎に、上に立つのに相応しい教育をしながら、支えていく事も出来たはずなのに、
彼はそうしなかった。
周りの者をまるで手駒のように使い外堀を埋め、育郎を自分という檻に閉じ込め、
貶めて、自分だけのものにしようとした。
當間家の火事の中から蘭蔵に救い出された、
というか、育郎もまた蘭蔵を守ろうとして炎の中から脱け出したわけなんだけれども、
この後どうなっていくのか。
典彦は死んでしまったのか。
さちこが去った後、大学時代の友人だった飯田が、真っ当な人間として育郎に関わってくるのでしょうね。友情と恋情の間のような関係で育郎の側にいてくれるのかもしれない。
蘭蔵も無償の愛情を育郎に持っていてくれている。
もう、これは私の希望なのですが!
育郎、周囲に助けられて、社長の座に返り咲いて欲しい。
典彦には生きていて欲しい。
そしてもし飯田とちょっとナニかあったとしても、
最終的には檻から出られ強くなった育郎に、自分の意志で典彦を求めて欲しい。
典彦キモい、無理!という方も多いでしょうが、
どうしても離れられないと求め合ってしまう2人が見たい!火傷の痕だらけでも、身体を繋ぐことが出来なくなってたとしても、
お互いが2人でいることを選ぶのを見たい(願)
それが周囲からみたら幸せにみえなくても!
少数派かもしれませんが(汗)
お願いします~!!
本物の近親相姦は苦手で、なかなか読む気にならないのですが、、、
皆さまのレビューが素晴らしくて、これは読む価値があるのでは?と気になりまして。
結果、読んで本当に良かった!
大好きな作品になりました。
作家さまの、
伝えたい、これがかきたい、
という熱量がヒシヒシと感じられました。
タイトルも、スゴい!
ああー、自分の語彙力ないのが情け無い。
自分がもともと男同士の恋愛に惹かれるのには
エロたのしー萌えるー!ももちろんあるけれど
【どんなに咎められても他の誰も代わりにはなれない唯一無二の存在】として求め、求められるのを感じたかったりするからというのもあって、
そこがこの≠はドンピシャでした。
とても真摯に向き合っての結末だからこそ説得力もあるのだと思います。
とてもいい意味で作品に押し切られました。
やっぱり受け入れられないという方もいるでしょうけれど、流し読みして終わるようなお話しではないと感じます。