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鯛代くんと蛯原くんはどこに?

3巻までは何回も大切に読み返すほど大好きでした。とはいえ、3巻から嫌な予感はしていたのですが、4巻はもう私が好きだった鯛代くんとは別作品でした。
というかタイトルのはずの、主人公のはずの鯛代くんと蛯原くんがほぼでてきません。
めーサムばかりです。

作者がめーサム大好きなのは、あとがきやTwitterで存じ上げていました。好きなのは分かるけど、タイトル詐欺と感じるほどにめーサムがメインになっています。
作者的にはめーサムが描きたいけど、鯛蛯の話をいつ終わらせられるか分からない…なら今めーサム描こう!みたいに、めーサムが好きという気持ちを抑えられず、こんなことになったのでしょうか。だからスピンオフでなくて同時並行なのかな…。めーサム別に嫌いなわけではないですが、この話今やる必要ある??と思ってしまいます。正直なところスピンオフでやってほしかったです。

あとは漫研でワイワイ、鯛蛯がじれじれ、そこにいい塩梅で現れる瀬賀くんがよかったのに、モデル展開がはじまりこちらもまたうーん、という感想です。
好きだったのにな……。これがnot for meということなのでしょう。

少女漫画的BL

連載開始時から大好きで1巻〜5巻を何度も読んでいますが今更ながらレビューを。ネタバレありません。

この作品に出会う前の私は少女漫画的BLに飢えていました。エッチなBLは大大大大好きですが、時にはすぐさまエッをせず、じわじわと関係が変化していくようなBLが読みてえ…という感情がすごくあったのです。

もちろんピュアBLはたくさんありますが、少女漫画のように関係を進むような進まないような感じでじわじわと進めていき、巻数を重ねるようなものを知らなかったので…。
この君には届かないは、そんな私の願望をすごく叶えてくれた作品です。可愛くて、もだもだしていて。関係が変わるようで変わらないようで、けれど巻を重ねるごとに着実に変わっていっている。好きです…。
現在5巻ですが、どんどん続いていってほしいなと思えるようなBLです。好きだ〜。

かわいい2人

ひとりじめボーイフレンドの2人は可愛くて大変好きな組み合わせです。そんな作品のスピンオフであるマイヒですが、先生×生徒がどうしても苦手なため、支倉と健介の2人が出るとは知っていても中々読む機会もありませんでした。
そんなある日このよりぬき集の存在に気づき、すごく嬉しかったです!

ひとりじめ〜の時の支倉はあんなに強引に健介に迫っていたのに、なんと全然そういうことをしていないとは…と驚きました。恋人同士になれたからこそ、無理矢理したくない…というのはなんとも健気な胸の内です。支倉の暴走によって浮気?のようなことになってしまい、一旦別れるような展開もびっくりでした。しかも健介他の人と付き合うって!私はほんの少しNTR性癖のようなものがあるので、受けが一時的に他の男のものになる展開に個人的には興奮しましたが…。支倉、執着攻めのはずでは!?いいのか!?となりました。結果的に健介が寝取られる展開に…なるはずもなく、元鞘でラブラブになったので良かったと思います。というか健介は半分強引に恋人になったというのもあって、ずっと友達(恋人)的なスタンスだったのでしょうね。やっとで支倉を恋人を意識したような描写があって、良かったね…!!となりました。これから健介のそういった情緒が少しずつ育まれていったらいいな。

登場人物みんな魅力的

好きです…。すごく良かった。登場人物一人一人が魅力的で、ドラマを持っていて…。

BLなのですが、BLというより人間ドラマとか、群像劇といったほうがしっくりくるような気がします。色んな登場人物の目から物語や人物について語られるの、楽しいです。
上巻では謎だったゆうまのことが色々と語られ、うわーそうだったのか…!となります。ゆうまにとってみちこがどれだけ大切で唯一無二なのかがすごく伝わってきて。本当に特別な存在なんですよね。そして、そんなみちこ以外の人間に興味はないくらいのゆうまの世界に現れた男の子が大谷くんでしたと。

上巻ではゆうまから大谷くんへの感情が読み取れず、謎のままでしたが、下巻で明かされて良かったです…!途中まではやっぱり興味ないのかなあという印象でしたが、みちこに彼氏ができたことから起こった変化でゆうまの大谷くんへの感情が露わになって、もうほんっとうに良かった〜!となりました。これはBLなのか?そのように着地できるのか?と思いつつ読んでいたので、最終的にBLになってくれて感動しました。大谷くん、ゆうま、良かったね…!

あたたかくて切ない

綺麗な作品でした。全く自分とは関係がない世界観でのお話なのに、どこかノスタルジーで胸がギュッとなります。
丁寧に描かれる世界観と、幼馴染2人の関係。思春期らしいとまどいと、感情のゆらぎ。とってもピュアです…。

とても好きでしたが、終わり方が私には唐突にも感じられ、えっここで終わりなの!となってしまいました。あの後2人はどうなったのか、最初のモノローグはなんだったのか…。気になっていたことが提示されないまま終わってしまい、続編がないのかとちるちるのみならず作者さんのサイトやTwitterまで追ってしまいました。番外編はあるようでしたが続編はないようなので、きっとその後の2人については読者の想像に委ねられているのでしょう。

でも!知りたかったです!それにもっと2人を見守りたかった…。今からでもいいから続編出ないかなあ…。

????

この作品を読んで一番に感じたのは「????」です。色々と???でした。それはこの作品が悪いわけではなく、私が悪いのだと思います。この作品が重きを置いているのはどう考えてもエロです。倫理や整合性やリアリティではありません。つまり、そういうものを完全に脱ぎ去って見るべきBLなのです!
というか、タイトルにある「SEX接待部」の時点でそれに気づかなかったのがおかしいですね。「SEX接待部」ですよ。SEX接待部って何?
ということで頭空っぽ空っぽにして何も考えずに楽しむべき作品とは思います。
攻めの考えていることが分かるようでよく分からず、中立かなという気持ちもありますが、受けの身体の張りっぷりとエロ特化な濃い表現に萌を付けたいと思います。色々と凄かった…

禁呪の魔道書 R18電子 コミック

えるたすく 

男性向けエロの表現!!!

BLを嗜好している腐女子の中には、時にはBがR(凌辱)されるのが見たーい!となるタイプの方もいることと思います。
そんな人に胸を張ってお勧めできるのがこちらの作品です!!男性向けエロの表現でBがRされます!!!触手多めで対人有り、ねちっこいです!!

私はいじめられっこ×いじめっこのような、かつていじめられていた側が優位に立ち攻めに回る話が大好きです。なので呪術師×盗賊には萌えました。
BRではあっても全然BLではないので、セッしててもラブ要素がないのは残念ではあります。が、呪術師さんが盗賊にかける催眠が自分のことをどんどん好きになるというものだったり、積極的に相手として盗賊を選んでいるような気がするようなしないようなみたいな、ちょっとしたところにL要素を見出して萌えを感じました。一次創作BLなのに、まるで二次創作BLを見るような特殊な楽しみ方ですね…。

完堕ちはあまり好みではないのでオチにはウーンとなってしまいましたが、それ以外にどう終わらすのかみたいなところもありますし、めちゃくちゃ男性向けR18なノリなのでこれで良かったのかなとも思います。
あ〜でも完堕ちせず最後まで抗ってほしかったし理性を取り戻して呪術師に叛逆の姿勢を見せてほしかったな……これはもう完全に好みの問題ですね。

男性向けBRを求めている方にはお勧めです!

タイトル通りな作品

「憎くて憎くて愛しい僕の芳一くん」
このタイトルを見て、まず私は以下のような印象を受けました。

憎くて:憎しみものか……
憎くて:2回繰り返すとは相当キてるやつだ…
愛しい:憎しみの中の愛!良!
僕の:独占欲滲み出てる!!
芳一くん:芳一くんに執着してるんか…これはドロドロ愛憎BLに違いない

恐らくこのタイトルを見た人の中には、私以外にも愛憎BLか…!!と腰を据え衝撃に耐える準備をした人もいることでしょう。
率直に結論を言ってしまえば、この作品は憎しみ!!!!!!!という感じではなかったです。

だからといって、タイトル詐欺だったのかというとそれもまた違うと感じます。
憎くて憎くて、から愛しいに繋がるタイトルは、攻めが己の感情を憎しみとして覆い隠していた感情が溢れてしまったようなものなのかなと感じました。つまりはそのような作品なのです。

なので、憎しみ!!愛憎!!!を求めている人にはもしかしたら物足りない作品かもしれません。ドロドロした感じもほとんどないですし、軟禁ものなのにどこかコミカルです。

殴って自由を奪っておいてなんやかんや自由行動させているのも、憎しみを抱いていて嫌いとか言っちゃうのに本当は好きなのも、攻めの行動はどこか矛盾を孕んでいるようで、でもそれが絶妙な加減で大変楽しかったです。

超超超大好きです

ん〜〜〜最高〜〜〜!!!というのが読後の率直な感想です。そして読み終わってしまった…という悲しさもあります。いつまでも読んでいたかったです。後半らへんは終わらないで〜!と思いながら読んでいたのでページ数が気になって仕方ありませんでした。

それほど私にとってストライクな作品でした!!
ファンタジーな世界観もいいし、次期領主で強気な受けと、身分差を気にしつつも一途に受けを思い続けている真面目な攻めという組み合わせもいいし、そんな2人の関係を進めてくれることになる触手もいいし、攻めの好意に気づいた受けの発言が「愛人にしてやる」なところもいいし、絵は一コマ一コマが美麗だし、漫画はうまいしでもう最高ポイントがありすぎて…。

他のレビュアーさんがいうように、確かに触手要素を期待しすぎると肩透かしではあるかもしれません…。えっちですし何回か触手責めはありますが、そこまでねっとりした過激な描写ではなく、触手ものでありがち(偏見?)な尿道責めもありません。触手メインでなく、2人のBをLさせ盛り上がるスパイスとして輝いているといった印象です。

キャラクターが非常に魅力的で、もっとこの2人のお話が見たい!!!!と感じました。続編…見たいな〜〜!!好きです!

まさに愛憎!

ちょっと前に読んだのですが、未だにすごい作品だったなという印象があります。

精×かけたドックフードを食わせるBLがある、というのをネットで見かけて何それどういう状況!??やばいでしょ…?と思い買ってみたという経緯があり、事前にレビューなどでかなり人を選ぶこと、結構きついことを知っていて心の準備を完璧にしながら見たのですが……それでも結構苦しいBLでした。

高飛車で、気高くて、偉そうで人としてどうなの?という人物である大河内。彼からひどい仕打ちを受けていた青池。青池が大河内に復讐する、というような内容ですが、いや報復にしてもやりすぎでしょ!と目を瞑りたくなるようなこともしばしばでした。けれどこの2人がどうなるのか、大河内が陥落するのかと先が気になって恐ろしいながらもページをめくる手が止まりませんでした。暴力や強姦の末愛が芽生え…かと思ったら陥落していなかった!というシーンではもうめちゃくちゃグッときました。BLの酷い仕打ちを受けるもの(主に強姦)の受けって、陥落がすごい早い印象があって。陥落しないで!がんばって!逃げて!と謎の応援をするタイプなので(笑)置き手紙の衝撃といったら!!! すごい破壊力でした。その後の展開も恐怖と衝撃の連続でした。本当にすごい作品です。

とはいっても、最終的には収まるところに収まるのですが。ハッピーエンドというか、バッドエンドというか。メリバですね。互いにとって不幸なようでもあり、幸せ!…とは言い難いように思いますが、これもひとつの愛の形かなあと。
第一、青池の不幸は大河内を好きになった時点で始まっていますものね。彼は結局幸せを得られたのでしょうか?

読む人は選びますが、色々と考えさせられる、読めば心に蟠りが残るような作品です。この作品にぴったりな言葉はまさに愛憎でしょう。

※前に読んだ作品ですので思い違いがありましたら申し訳ございません。