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萌×2作品

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女性フランクさん

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半人前吸血鬼のアルが健気でかわいい

アルがかわいいですねー。
コウモリの時は、ギャッギャッと言いながら暁の首筋にスリスリしたりしてかわいい。(暁から邪険にされているけど)
人間の時も、暁に恩返しのつもりでせっせと得意の料理(チョコレート風味の味噌汁など)を振舞っていて、健気で可愛い。(暁から激ギレされてるけれど)

だもんで、そんなかわいいアルが二回も殺人犯の餌食になってしまうシーンが読んでてちと辛かったです。
特に、蝙蝠姿での二回目。
不死身だし、傷は放置しておけば治るけれど痛みは普通に感じるという設定なので、人間なら即死確定のぐちゃぐちゃグロい姿にさせられたアルがのた打ち回るシーンが読んでてキツかった。

非BLのレーベルなので、BLはまったく期待しないで読んでいましたが、やっぱり男と男がいえばそりゃ何かが起こりますよね。(そして元々はHolly Novelsで出版されたものでしたね)
といっても、周囲が勝手に暁とアルの仲を誤解しているだけなんですが、そこがコミカルでおかしかった。
医者にヤリすぎゲイカプと誤解されて生暖かい視線を頂戴する羽目になったり、同僚からもゲイカプだと勘違いされていたりして笑えます。

BLじゃないから攻め受け存在しないんだろうなー、でももしカプになるなら暁×アルかなぁと途中までは思ってたんですよ。
だって暁があまりにも完全絶縁体というんでしょうか、周囲と遮断&絶縁しているような男がとてもじゃないけど他人、しかも男のアレを体内に受け入れる姿がまったく想像できなくて。
でも、途中から、あ、これ暁が受けでアルがヘタレ健気ワンコ攻めだとわかってから、めちゃ萌えました。(ヘタレで健気なわんこが大好物なので)

エンバーミングについて全く知らなかったので、そこは大変興味深く読みました。

攻めは何者だろう?と推測しながら読むところが楽しかった。

記憶喪失モノが好きなので読んでみましたが、こういうパターンの記憶喪失は初めてだったかも。(記憶力皆無なので初めてではないかもしれない…)

記憶喪失モノって、忘れられてしまった哀しみが王道パターンだと思いますが、この作品は忘れられてしまった哀しみなんてのはゼロ。
だって、トラックに轢かれかけた自分を助けてくれたせいで、見知らぬ相手を記憶喪失にさせてしまったんですから。

初対面の相手が記憶喪失になってしまう。
わかっている事は、どうやら自分の兄の親友ということだけで、兄は世界を放浪中で連絡も取れない。
自分のせいで記憶喪失になってしまった男を見放すわけには当然いかず、アオイさんと名前をつけて自分の家に置いて面倒を見ることにするんですね。

つまり受けのトワからすると、あなたは誰?何者?だし、攻めからすると、俺は誰?一体何者?!というわけで。

駆け出し俳優であるトワのマネージャーをすることになった攻めは、あれこれデキる男であることが垣間見えて、こいつは只者ではないな感全開。
記憶喪失になる前の攻めって何をやってたんだろうなぁ?とあれこれ推理しながら読むところが面白かったです。

恋愛面については、オメガバースですからね、
どうせ運命の番なんだろーなっていうのは早い段階から読んでてわかるので、そこは予想範囲内でした。
でも、あの日トワの前に姿を現したのは単なる偶然ではなく、もはや必然というか、おぉ〜!そーだったのかぁ!的な回収があって良かったです。

面白かったのは、トワに何かと絡んでくる売れっ子俳優を害虫扱いしてガルガルしまくりなところ。
そして単なるファンではなく、神棚どころか聖域をこさえちゃうほどのオタクっぷりが露呈するところがいいですね。
しかもなぜか得意げになってるところもウケます。

おまけして萌萌で。

45歳のこのタイミングで出会うことに意味があった。

作家さん買い。お久しぶりの新刊、嬉しいです。

1話で早々に付き合うようになった二人がめちゃくちゃいい感じで、めちゃ面映くて、読んでてニコニコする一方でチラッと思ってしまったんですよね。
うわー、この二人がもっと早く出会っていたら、もっと良かったのにぃぃぃ〜!!って。
45歳で出会ってハッピーもいいけど、20歳くらいで出会ってたらそこから25年間もっと幸せ満喫できていただろうに、もったいないなーって。

ところが。

全然違った。

45歳のこのタイミングで出会うことに意味があったわ。

第1話でイケオジの完全無欠に見えた井田さんときたら……。

現時点で、攻めの属性登録が「 40代以上・ゲイ・ヤリチン・男前・天然 」となっていますが、男前か?!天然っていうのも違うような……
顔は確かにイケてる男前だけど、精神面は男前どころか、ドヘタレだと思います。

ほんとバカたれー!!!!!!
雪の中、肩を落として帰るかけるのページ、泣きそうになりましたよ!
少年時代の願いは45歳になっても叶わないのに、「もうそれで十分幸せだ」なんてー!!!泣ける。

私はドヘタレ攻め大好きですが、自己保身のヘタレというか、ヘタレたせいで受けを傷つけるような攻めは大嫌いなので、井田さんを市中引き回しの刑に処す気満々でしたが、あの時ゴーゴーと来たことで彼の首は繋がりました。

「いろいろあった今だから」って本当にそうだなーって。
駈を宝だと気づけるようになって良かったね。