大好きだった元カレの死を聞き、もう一度彼が死ぬ前から人生をやり直すお話です。
亡くなった元カレ 湯峰は、ブラック企業に勤めて過労で亡くなった、お人好しで人に頼まれれば断れない優しい人。主人公の貴文は弁護士で、あまり社交的ではない、気持ちを押し殺すタイプ。2人は大学時代に付き合い、卒業前に別れました。やり直しは、大学時代、別れを切り出された時から始まります。友達として仲良くしたいと申し出て、湯峰の死因に関わる事柄を解決しようと奮闘する貴文。その中で、湯峰との関係、そして貴文が育ててもらった伯父伯母との関係も、少しずつ変わり始めます。
異世界ファンタジーのような劇的なお話ではありませんが、貴文の境遇や、気持ちに、途中で何度も泣いてしまいました…!静かなのにのめり込んで読んでしまうお話でした。
面白かったー!
買って間違いのない作家さまのひとりです…!
涙が宝石になる種族の子と、孤独な皇帝。中華後宮ファンタジーです。
家族の為に囮になり、人買いに捕まった怜優。涙が宝石になる事から、後宮の姫の愛玩動物と称して閉じ込められていました。怜優は、しっかりした男の子らしい男の子。飼われる趣味はないんです!と、囚われた状態から強気に逃げ出しますが、失敗し皇帝に助けられます。皇帝である煌牙は、怜優を助けたのは暇潰しと称したものの、怜優を心配したり気遣ったり、悪い噂より賢明で優しい皇帝です。2人のいる後宮は、皇帝の義母を初め、皇帝にとっても安心できない嫌な場所。そんな場所から怜優を逃す日まで、2人は交流していき…というお話。
2人とも優しい人達です。皇帝の怜優を心の拠り所にする様子に胸がきゅっとしました。後宮での皇帝を取り巻く環境、怜優達一族の涙の秘密や境遇、2人のゆっくり惹かれ合う様子がとても素敵でした!
仕立て屋さんや、なつめさんが素敵だったまみた先生の新作!
恋人をつくる、たこパをする…40歳になるまでにしたいことリストを会社の部下に見られてしまった!「このリスト、俺とやりません?」「俺もゲイなんですよね」なんだかんだと一緒に過ごす時は楽しくて…
すずめの着ぐるみ?を部屋着にして、すずめの女の子のぬいぐるみに話しかけている可愛い39歳上司(仕事出来る!)
女の子をとっかえひっかえしてると有名な(実際にはゲイのカモフラージュ)のかっこいい29歳部下
そんな2人が、リストに書いたたこパをしたり、パフェを食べたり、楽しんでいるのが可愛い!劇的な事はないけれど、歳の差の年下攻めが可愛いお話でした!
武炎、朱夏の2人はもちろん、周りの陛下、雷雷、林明そして何より側室のジャベール様が!とっても素敵なキャラでした!
義賊として貴族たちに盗みを働き、孤児達に恵んでいた朱夏。王宮で働く事になり王宮内で盗みを働こうとした矢先、面を被った男に捉えられ、玉璽を盗めと命じられる。自身のこれまでの出来事から貴族が嫌いな朱夏は、王の子であり正室の武炎とある出来事をきっかけにどんどん親しくなる中で、盗みを働こうとしている事や義賊であった事に後ろめたさを感じ…。
後宮のお話で、ちょっとした嫌がらせや事件などもあるものの、朱夏の周りは良い人達ばかりで安心して読めました。武炎と朱夏のほっぺたむにむになじゃれあいが可愛かったです!
個人的にはジャベール様が大のお気に入り。あの方めちゃくちゃ可愛いです…笑
前作がとても好きだったので続編見つけて慌てて購入しました!相変わらずみちのくアタミ先生の絵は綺麗で色っぽいです…!
前作でのご主人様 堂山が嫉妬と寂しさを覚えるお話が前半のお話。
相変わらず成瀬先生が可愛いです…!教育実習があるので3週間会えなくなるのですが、その間に堂山が寂しさを覚えたり、嫉妬したり…パーカーフェイスな堂山が、2人が初めて会った時に何を考えていたのか等、堂山が年相応に完全無欠じゃなくなるお話でした。
後半は、堂山の叔父と、会員の歳下Sのお話。
まさかまさかの!叔父様が受!しかも尻で抱く系でした!成瀬先生とは全く違う、攻を手のひらでコロコロしちゃうカッコいい受さんで良かったですー。
ちなみにフロアスタッフの子が良い性格してて、見た目も含めて彼のスピンオフが欲しいくらい好きです。笑
初読み作家様です。BLアワードで見て気になって購入しました。
変わり者のDomナギと、Subらしくない強気な見た目をしているSubキョウ。穏やかな青年という印象の社会人ナギと、ヤンチャな見た目の大学生キョウという、全く違う印象の2人が惹かれ合う様子が良かった!
プレイも無理のあるようなプレイじゃなくて、色気のある感じで素敵でした。私生活でもお互いの存在が影響し合っているのがよくわかって、Subだけが守られている関係性じゃないのも素敵。
DomにもSubにもランクがあるというのも面白い。2人の周りの人達も魅力的な人達がたくさん登場します。
お高めの本ですが、それ以上に満足しました!気になった方にはぜひ読んでほしい本です。
日本美術のオークショニア(木槌をカンカン!と叩く人)瑞生と、貴重な作品を所持する老人の孫・誉也
瑞生は、父から芸術についてを幼い頃厳しく教えられ、それがトラウマのようになり芸術から気持ちが遠ざかっていた。しかし、父の死がきっかけで芸術に対する審美眼と知識を武器にその道のプロとなったが、過去を思い出す度にトラウマが蘇っていた。情報屋の的場と寝る事と引き換えに得た情報の一つとして貴重な作品を持つ人物を紹介され訪問したものの、芸術への愛を感じられないと、作品を預かる事なく帰らされてしまう。訪問した際に出迎えてくれた孫の誉也に近づき、なんとか作品を取り扱いたいと企むが…というお話。
まずオークションの木槌の人のお仕事が初めて知ったので面白かったです!
受の瑞生は32歳で若くして美術に対する目や知識が優れている。情報屋の的場に目を付けられ、仕事と割り切って食事をしたりセックスをして情報を得ている。仕事にプライドを持っているが、父に対するトラウマから逃れる事ができず、心から芸術を愛する事はできていない。そんな瑞生が誉也に出会い変わっていきます。
攻の誉也は、瑞生より歳下の29歳。瑞生好みのワイルドな出立ちだけど、眼鏡で隠れてしまっている愛に溢れた人の良い青年。自分の良さをわかっていないが、人が良く瑞生の凝り固まった心をほぐしていきます。
的場がねちっこく気持ち悪い感じで、嫌な大人として描かれています。小話で印象は変わりますが…。受が攻以外と…というのが嫌いな人には要注意です!
瑞生がイキイキしてて、お仕事のお話としても楽しかったです!こちらの作家さんは別のお話でも、良かったなーと思っていたのですが、今回もグイグイ引き込まれる勢いがあるなーと感じました。オススメです♪