原作既読です。山中先生の世界観が好きで音声ドラマには及び腰でしたが、聴いてよかったです。
原作とかなりイメージが違うように感じましたが、これはこれで麗しくきれいな作品となっていて違った楽しみがありました。
小西さんの気高く芯が強い王子様、梶くんの気弱げだけど芯が強い大学生、とても素敵でした。
登場人物が多いお話ですが、音声だけでもその世界観が脳内にしっかり広がり、カラーで景色が見えるように感じました。
BGMもとても素敵で、いい表現かわかりませんがディズニー映画のような壮大さもありました。
ハッピーエンドの最後に最後でエンドロールが流れていくのが脳内字幕に見えました。
カタコトを頑張ったと梶くんが話していましたが、カタコトはちょっと不自然だったかなと思います。
そこだけ気になりました。
が、演じ分けがやっぱりすごい、とも思いました。
34話まで読みました。
片想いの幼馴染を監禁して凌辱、というなかなか強烈な始まりです。両想いになるところも、典型的なストックホルム症候群じゃないの、と思ったのですが、その後、転校生が来て横恋慕してきたり、元ゲイAVスターのモデルが横恋慕してきたり、新しい登場人物が少しづつ増えてきて、事件が起きて、話が進んで、2人の仲がさらに強固になっていきます。
ストーリー重視でエロは減っていくのかと思ったら、最初のころを彷彿させるエロエロ殺伐、監禁凌辱が30話過ぎに投入されたり目が離せません。
BL漫画における名探偵コナンのように、仲間とのふれあいあり、ときにほっこりしつつも、事件多めで物語がずっと続いて行くのではないかと思います。続いて行ってほしいと願います。
ドラマCDも出ていて気になっているのですが、聴いていて萌え悶え疲れそうで手が出せていない作品でもあります。
執着溺愛オメガバース、と帯にありますが、執着には同意できるけど、溺愛なのかなあと疑問。
完結したので再読して、ようやく2巻のレビューが書けます。
正直、2巻を読み終えたときは、もう読むのをやめようかと思いましたが、ハッピーエンドを信じて完結まで追いました。
αのご主人様とβの執事。両想いだけど、立場からも性別からも一緒になることはできないであろう関係。
両想いだったことがわかったけど余計にこじれてご主人様αが執事βを監禁します。
関係を持ってからの執事βの言動が病的でかわいそうで仕方ありませんでした。
育ちと父親による躾け、刷り込みが原因とはいえ、ご主人様のことにはあれだけ考えに考えられるのに、自分のことは考えられないのは本当にかわいそうでした。心身が壊れてしまうのではとはらはらしました。
ご主人様のやり方はどれもかなりひどく感じました。はαなんだから、長年恋焦がれて来た相手へのこじれた気持ちは理解できるけれど、もうちょっとうまくやれなかったものかな、と。
物語を盛り上げるためのエピソードの数々だったと思いますが読んでいて胸が痛かったです。
恋人ごっこでようやく2人の距離が近づいたのに、父親からの電話でまた強い暗示に縛られてしまう執事βがかわいそうでした。
ご主人αのたっぷりの愛と過ごした時間で、そこは跳ね返してほしかった。
一念発起してからのお坊ちゃまαの凛とした感じがかっこよかったです。
しかしこれまでの適当な言動の数々の報いが大事な大事な執事βに襲いかかります。
あれもこれも物語として必要なエピソードなのはわかりますが、やはり胸が痛く、2巻は読んでいて本当にきつかったです。
書き下ろしはやっぱりほっこり萌えますが、読んで苦しくなった気持ちが軽くなるほどではありませんでした。
絵の麗しさ美しさは相変わらずのすばらしさでした。
4巻でなんだか風向きが怪しくなってきた印象がありました。話の広がり方に作者ご本人以外に編集の横やりが相当入っているのでは、という懸念がありました。
心配していた5巻、話がますます広がってきており、少しづつ種明かしがされてきて、闘うべき相手がわかったところもあり、肝心なところはどうなんだ、というところもあり、このお話の広がりかたはうまくまとまって着地するのか、しりすぼみになってしまうのか、はらはらしながら読みました。
明かされた過去、明かされた敵、新たに出現した脅威…
島の人たちはどうなるのか、2人はどうなるのか…
最後まで追いかけて読むことは固く心に決めていますが、1巻を読んだ時の驚きと感動を最終巻で味わえるといいなと願っています。