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この作品初、泣ける展開

今回は なんだか泣けました。真悟がかがみんのことを、けいいちと何回も呼んでいるし、そして何よりも真悟が健気で・・・
 「がんばってこいな」
最後の真悟のセリフ・・・あのわがままの真悟が・・・あの黒猫の真悟が・・・自分の思いを隠してそんなことを言うなんて・・・もう泣けました。
序盤からエロかったから、またこういう展開かなーと思っていたら、いやいや、ストーリーで読ませる展開、お見事でした。

 この作品は、起承転結でいうところの転にあたる作品かと思います。続きが楽しみです。

特別な恋はすべて普通の恋

 榎田さんの作品でノン気同士なのって、久留米と魚住くん以来では・・・と思いながら読みました。珍しかった。事件らしい事件が起こらないのも珍しかった。ひたすら的場と花島の心の移ろいに焦点があたる。珍しい。

 いやあ、しかし、もどかしかった。恋愛!!だった。的場は花島よりも6歳上で、職場でも先輩なもんだから、かっこ悪い時分とか嫉妬してる自分を花島に見せたくなくて、ひたすらクールに振る舞う。そんな的場の態度に「もう自分に興味ないんだ・・・」と勝手に結論付けて別れを切り出す花島。
 
 おい。オイオイオイ!!あんたらお互いのこと意識しだして、好きだと認識するのに150ページくらい使っといてそんな・・・しかも、視点は的場と花島の両者で進むから、こっちは二人がどれだけお互いのことを好きかわかるから、もうもどかしくてじれったくて仕方なかった。
 二人のそばに、コーちゃんと若宮がいてくれて本当によかった。たとえ二人が、オッサンになろうとジーサンになろうと、ずーっといちゃいちゃしていてほしい!!

見えなくても見えるものがあるんだなあ

 あああ。やっぱり一穂さんの作品はいいなあ。綺麗な文章だなあ。好きだなあ。
 子供のころ目が見えなかった岩崎数馬と人の顔が識別できない仁科縁の話。縁が、数馬に病気のことを知られたくなくて逃げる逃げる。本当は、数馬のこと好きなのに。好きな人の顔さえ覚えられない自分など、人から好かれる資格がないという心理。あああ、切ない。そんなゆかりの魂胆に、結構初期から気づいていた数馬がすごい。今回は、数馬が最初から覚悟を決めて、縁にモーレツアタックしてくれてたから、ものすごい安心して読めた。サトシさんという味方もいてくれた。私は、このサトシさんが本当にいてくれてよかったと心から思う。サングラスを貸してくれてありがとう!!

 アイズオンリーとは、「見るだけの重要機密」の意。転じて、プライベートという意味になる。この作品を読むと、この言葉がなぜタイトルになったのかが分かります。

言葉と行動がぴったり合っていて気持ちいい

 綺麗なタイトルだなあと思ったので読んでみました。ある日突然、人の心の声が聞こえるようになった男のお話し。思っていることと言っていることが違うというのは、ありがちなことなんだろうけれど、確かに実際にそれを目の当たりにするときついかも。

 しかし、心の声が聞こえることで、相手の本当の気持ちがわかる。人に好かれるとか、必要とされることって、嬉しいことだし、気持ちいいことだ。心の声で、「余村さん、好きだ。さわりたい。かわいい。好き」って、ずっと思われているとか、嬉しいことだよなあ。

 心の声が聞こえるということで、まあいろいろあったけれど、長谷部さんが余村さんのことを揺るぎなく好きで、言葉と行動がぴったり合っていてよかった。誠実とは、こういうことを言うのだなあと実感した。

簡単に忘れられる恋はではないのだと気づいた

2009年のアワード上位だったので、興味を持って読みました。いやあ。アワードは、私の引き出しを広げてくれます。
 予備校教師、能登先生はコミュ障というかドキュンというか、とにかく人と交わろうとしない人。そんな先生が、30歳も超えて生徒の椎本千歳君(あめちゃん)に恋をする。理由は、初めて自分を叱ってくれたから。うわあ・・
 マイワールド言っちゃってる先生は、そのままワールドを貫きますが、すごいのはあめちゃん。あめちゃんは、なんと、こんな変な先生を好きになって受け入れる。そして恋人になる。すごいなあとは思うんだけど、
でもこんなに、自分を受け入れてもらえて、自分のことを丸ごと肯定してもらえて、こんなにうれしい気持ちいい思いをしたら、それは恋人になるだろうなあと思ったりもした。
「あめちゃんを抱きしめて温めて喜ばせてあげたかった。声を聴けばどんな苦しいことも吹き飛ばせる無二の存在になりたかった。キス一つで生まれた意味を感じさせてあげられる特別になりたかったよ」
 これ、泣けることないですか?

 そのあと、もうひと悶着あって、それを乗り越えて絆を深めてまた泣ける。能登先生の気持ちはどうあっても変わらないのだなあと思えてうれしかった。

愛とはこんなにも尊いものなのか

私は実は、講談社さんから文庫になったのを知ってこの作品を知りました。講談社さんはすごいね。箱の中、美しいこと、そしてこの、秘密。木原作品を3品も。ありがとうございます。もっともっと出してください。次は、「片思い」か、「薔薇色の人生」がいいな。

 ああ、今回もそういう攻めで来ましたね。好きです好きです。一途な攻め。苦しくなるくらい好きな人のことが好きな男。けれどもその男には何か一つハンデがある。犯罪者であったり、すごく年上であったり。木原作品の中でそれがいいんですけれどね。切ないですね。
 今回は識字障害。この障害を持つ充は、このために人から理解されずに生きてきた身。だからこそ、一度、一人の人を好きになるともうその人にずぶずぶにのめりこむ。そんな充は一見怖いでしょうが、この充の愛に、気持ちいい、心地いい、と身をゆだねていく啓太の心の移ろいがよかった。もう切なくて胸がいっぱいになった。
 ラストの啓太の独白「これからどう状況が変わっても、自分たちの関係はたぶん終わらない」というのもよかった。あの打算的な啓太がこうも変わった。そして、あの卑屈な充がああも変わった。
 ああ、愛とはかくも人を成長させるものなのか。胸が熱くなる。涙が込み上げてくる。
 

これでもかこれでもかというほどの片思いのお話し

 あとがきで高遠さんも書いているように、これでもかこれでもかというほどの片思いのお話し。息が苦しくなるほどの。

 高校の同級生だった堂島のことを好きになった三浦。ずっとずっと好きで。一回振られても好きで。振られても5年の間好きで、偶然再会した堂島に気持ちを隠せずにボロボロ泣く三浦が切なかった。しかも3回も。
「俺だってこんなつらいのもう嫌だ」と三浦が堂島に気持ちを吐露するところも切なかった。
 そうなんだよ。報われないと分かっていても止められない。コントロールできない。生まれることと、死ぬことと、恋することは思い通りにいかないんだよ。
 そんなまっすぐな思いを自分に向け続ける三浦を気にしだす堂島。おう。よかった。堂島がいいやつで。
 
 好きになってもらえて、自分のその相手に思いを返せることってすごく幸せなことだ。この作品を読んで、人が人を好きにあることの尊さについて、あらためて気づかされた。恋って、怖いけれど、やっぱりいい。

下衆キャラ、ここに現れり!!

前言を全撤回させてください。そして声を大に叫ばせてください。
「秋沢海斗。この男、史上最悪の下衆キャラだ!!」と!!

 考え方の違いから秋沢との別れを切り出す楠田。そしたら案の定楠田は秋沢の監禁される。あー。やっぱりか。それやばいやつだ。と思っていたら。。。
 えーっ、まさかのモブレ!!何と秋沢は男二人を金で雇い、自分の見ている前で楠田をモブに犯させる。
 しかも、この作品のセックス描写、このモブレが最後。うわあ。残酷だ、あまりに残酷だ。

 自分は死んだと偽り、ニューヨークへとうぼうする楠田とその3年後その事実を知って追いかける秋沢。ものすごい勢いでページがなくなっていくのに、二人は全然距離が縮まらない。そらそうか。楠田はあの事件以降、男の人に触れられない体になってしまったしな。もちろん秋沢にも触れられない。なのに、追いかけてくる秋沢。届き続けるカード。あ。それこそストーカーだよね。

 今回、このすごい作品を読んで思ったこと。

流されすぎは良くない。
最後までよく頑張って読んだ、私。
木原さんは、人格破綻者か?

ということ。

想像以上の衝撃、の前兆

 コールドシリーズのスピンオフ。もう読みたくて読みたくて仕方なかった。この作品に出てくる秋沢さんとやらが、下衆キャラランキング一位になっていたこともあり、ますますわくわくしながら読ませていただきました。
 トーキョー読んだ時点では、秋沢は下衆ではないですね。むしろ、かわいい。「俺のこと絶対に絶対に裏切らない?」
とか、ワンコみたいですやん。ワンコ攻めかなーって、ここ読んでる当たりの私は思っていましたから。
 ところがですねえ。次がやばい!!

泣けますよ!!おすすめです

 ぼろ泣きですね。
 人付き合いが苦手な小説家、遠藤告美と記憶障害を持った荒野朔太郎の恋。二人とも強引な性質ではなく、それぞれ性格や性質に負い目があるため、好きなのに友達でいようとする。切ない。
 一人で生きていく、もう誰とも恋愛はしないと決めて生きてきた朔太郎がその決意を覆して「そばにいてほしい」とつぐみに告げるシーンは泣ける。そして続編で、朔太郎がつぐみよりも長生き去るという約束を果たしたことを知ってまた泣き。これ。まじ泣けますからね。
 いつもいつも思うことだけれど、好きな人に好きといえて、その思いに応えてくれるって、本当に本当に奇蹟だと思う。