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女性セレンさん

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甘々溺愛ストーリー

王宮事務官の下っ端ヒナタと竜族の王子アレクシスが主役のファンタジー転生BL。
王宮でたまたま出会ったふたりが一緒に過ごすうちに愛を深めていくラブストーリーで、猛愛とタイトルにも入っている通り、アレクシスが徹頭徹尾ヒナタを溺愛する甘々なお話です。

痛く苦しい場面はなく、心が痛むようなすれ違いもないので、すいすい読み進めることができます。
また、行為の描写もふたりの想いがしっかりと通った後になるので、全編通してとにかく甘い溺愛を楽しむことができます。
甘々なお話がお好きな方や、溺愛のお話に癒されたい方にはばっちり刺さるのではないかと思います。

ただ、転生ものということで、思い出せない記憶を巡る諍いや、前世の自分に対する嫉妬など、切ない盛り上がりを期待して読み始めてしまった分、そういった意味では自分向けではないお話でした(そういう要素がないわけではないのですが、あくまであっさりとしたものだったので…)。
主人公のヒナタがかわいい系の性格をしていることは早い段階で分かったのですが、はわわと実際に口に出したり、上司に頭を撫でられて喜んだり、風呂でお辞儀をしすぎて顔面を湯に浸してしまったりと、十八歳男性にしてはあまりにも幼すぎやしないかと感じる部分が多く、いまいち好きになりきれなかったのも一因かもしれません。

かわいい受けや溺愛する年上攻めがお好きな方、ノンストレスな甘々ラブがお好きな方におすすめです!

さらっと読める回帰もの

闇ギルドの長・サマルカンドと、幼い頃に行方不明となった第二皇子・ミハイルことサーシャが主役のファンタジー回帰BL。

ミハイル(サーシャ)率いる騎士団がサマルカンドの闇ギルドを摘発するところから始まり、生け捕りのはずが不幸な事故で死んでしまったサマルカンドが三年前に回帰するところから物語が進んでいきます。少年性奴隷としての過酷な過去を持つサーシャと、なんやかんやでお人好しのサマルカンドが、一緒に暮らす中で打ち解けていき、皇帝の血筋を巡る一連のいざこざを片付けていく……といったお話でした。

世界観がリンクしている過去作を読んでいないので、はじめはやや世界観に戸惑うところもありましたが、この作品単体で問題なくお話を楽しむことができます。
主役ふたりのキャラクター性や、巨大感情を匂わせる側近キリオス、成長する年下攻めといった要素要素は萌えるのですが、物語自体は陰謀やアクションを省いた穏やかめのファンタジーストーリーといった印象で、ストーリーを楽しむというよりはキャラ萌えに比重をおいて楽しむ作品なのかなと個人的に感じました。

どろどろした陰謀が苦手な方や、さらっとした回帰ものを楽しみたい方、お人好しで飄々とした受けや成長する年下攻めがお好きな方におすすめです。

dom/subユニバースを読み慣れていない方にもおすすめです

お金持ちdomの弓弦と、貧乏ながらも妹のために健気に頑張るsub陽太が主役の現代dom/subユニバースBL。
「大好き」をセーフワードとしたお店でのプレイから始まるビジネスライクな関係が、やがて恋愛関係に発展していくという、まさに王道のストーリーでした。dom/subユニバースといえばプレイが入ってきますが、SM風な痛いプレイは一切なく、徹頭徹尾甘々に進んでいくので、ハードなプレイが苦手な方でも安心して読めると思います。
弓弦の最近ではむしろ珍しい典型的お金持ちの振る舞いっぷりが潔いのと、スパダリと見せかけて気持ちに戸惑う初々しいギャップがかわいいです。自己犠牲してしまう陽太も、弓弦の関わりや妹との対話で自らの悪癖を自覚するようになるので、成長が眩しいです。
良くも悪くも見慣れた展開で進むので、ストレスなくさくさく読むことができます。その分、少し起伏にかけるように感じられる部分もあってほんのり物足りなくもありましたが、dom/subユニバース初心者の方にはぜひぜひおすすめしたいお話です。

さらっと読めるファンタジーBL

天才魔術師である弟子ことユースと、その師匠アキ、そしてそのアキが長年思いを寄せている幼なじみこと英雄ヴィルトルの三人の関係性が主軸にあるファンタジーBL。
アキは平凡な才能しか持たず、過去の任務でも死にかけたことのある魔術師です。アキが片想いをしている幼馴染のヴェルトルは、アキの思いを知りつつも、その思いを受け止めるでもなく離れるでもない、飄々とした掴みどころのない人で、アキに弟子入りした天才魔術師の卵ユースは、まるで大型犬のように愛嬌があって微笑ましい人です。
任務を通じて三人の過去や隠された身分が次第に明かされていお話で、なんとなくこうかな?という予想がつくとはいえ、期待を裏切らないでいてくれるストーリーでした。
手に汗握る展開やどきどきして仕方がないというような激しい展開こそない印象でしたが、さらっと読めて面白かったです。

アルファどうしの大人な恋愛

アルファどうしが行為を繰り返すとアルファからオメガに転化する「ビッチング」現象が存在するオメガバースファンタジーBL。

不老の美貌を持つオメガのように容姿端麗なシリルは、ビッチング現象を期待されて政略結婚に利用されそうになりますが、「アルファとして生まれたからにはアルファとして生きたい」と高いプライドを持つ彼は、望まぬ婚姻を退けるため、エリートと言われる翼竜騎士になろうとします。
もうひとりの主役である翼竜騎士の先輩リュオンは、そんなシリルに以前から同情し、いつの間にか淡い恋愛感情を抱くようになっていました。

前半はシリルが翼竜騎士になるために翼竜を捕まえに登山するお話なのですが、シリルの翼竜捕獲の見届け役として同行するのがこのリュオンです。好意を匂わせつつも常にシリルの意志を尊重し、決してがっつかないリュオンの紳士さに好感が持てます。高い矜持を持ちつつも、シリルも決していらない意地は張らない性格の人なので、ストレスがありません。お互いにお互いが好きなのかなと知りつつ駆け引きじみたことをする、しっとりとした恋愛が微笑ましいお話でした。

触手が好きな方に自信をもっておすすめします!

容姿端麗な冒険者エランと触手の半魔ルチアが主役のファンタジー触手BL。
コオリ先生のdom/subユニバースものが好きで、こちらの作品にも興味を持って購入しました。

悪意で負わされた借金を返済するため、怪しい見世物小屋で魔物と交わることになったエランは、ルチアの触手で体の内外あらゆる場所を蹂躙されます。非日常の中で密度の高い日々を過ごすふたりは、ルチアの父が起こす事件を乗り越える中、急速に惹かれ合っていきます。

半魔のため人間の心に疎いルチアは、高い知性で他人の情緒を理解しつつも、基本的には触手の本能に従って行動するため、序盤はいかにも人外らしい怖い言動が目立ちます。でも、後半ではエランの影響を受けてどんどんと幼く無垢な面が見えてくるので、とてもかわいいです。
一方のエランも、序盤は強気で跳ねっかえりな印象が強いですが、後半になってルチアに惹かれるようになると、母性に近い包容力を見せてくれるようになります。それはもうルチアも触手を揺らして甘えたくなるというものでしょう。
個人的に、表紙のふたりのイラストから受ける印象とはギャップのある口調と性格だったので、そこも含めて楽しかったです。

さて、そのように個性たっぷりで魅力的なふたりですが、はじまりは体の関係ですし、気持ちを自覚するまでも比較的スピーディーです。恋愛のじれもだというよりは、各所に散りばめられた濃厚でエロティックな触手プレイがこの作品の見どころなのではないかなと思います。
今までに見かけたことのある触手プレイのすべてがこの本に凝縮されているように思えるくらい、作者様の熱い触手愛を感じる一冊でした。触手のおいしさにまだ目覚め切れていない私には、きっと100%味わい切れていない部分もあるのではないかと思いますが、頭、目、はたまた触手どうしなど、「なるほどこういうプレイもあるのか!」と触手の新境地をのぞかせていただいた気分です。

触手好きな方には自信をもっておすすめします!