湘子さんのマイページ

中立作品

マスターレビューアー

女性湘子さん

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シンプルな異世界トリップもの

アルベリク×コウ


シンプルな異世界トリップものとして、
読みやすくてサクサク進むのが良い点。
2人の感情もストーリーも、
衝撃的な展開や予想外のどんでん返しがないから、
安定していると言えるでしょう。


突然異世界に転移して戸惑うコウが、
頼りになる褐色の長髪のアルベリクに出会う。
アルベリクがなんと奴隷(性奴隷も含む)も販売している商人。
異世界で奴隷として売られることになってしまうコウだが、
異世界では奴隷さえも価値のない。
一応アルベリクの奴隷として、
有用性を見つけながら異世界での生活を送ることになる。という始まり。


確かに奴隷として扱われるのが切ないけれど、コウを見るとそうでもない。
その中、アルベリクがコウのことをちゃんと見ていて、
優しくサポートしてくれるから、全然愛も垣間見える。
ただ2人とも愛情に鈍感で・・・。

奴隷として売られる子供たちもいるのが可哀想で、こっちが切ない。

コウの異世界での複雑な感情の変化を追いながら、
いつの間にかアルベリクへの感情が「好き」に変わるのが見逃せない。
特にアルベリクに対して、自分の価値を見つめ直し、
彼の役に立つと信じていたのに、
他の誰かの性奴隷にするよう求められて、
思いが裏切られたと感じてしまうときの
大胆な反抗→
感情も行動も誘いっぷり!という臨界点が見どころかな。

魔法、貴族の異世界で繰り広げられる、
その中世風の風景、日常が丁寧に書かれて、
主従関係を超えた恋で結ばれていく2人の関係(とエッチ)や、
異世界の雰囲気を存分に味わう作品でした。

嘘から速攻で甘い恋

アキ×誠

真面目なサラリーマン・誠が、
愛されたい、認められたいため、
可愛い女性としてマッチングアプリに登録してしまう。
出会うのは年下のチャライケメン・アキ。
早速ホテルに連れて行かれて、
ノンケの誠が驚いたが、女性を真似したことへのお詫びの気持ちで、
抵抗がなくなって、ちょろくエッチを楽しむ。
2人が速攻であまあま付き合うことに!という始まり。

表面はラブコメっぽい。
トラウマや寂しさが潜んでいて、
実はラブコメじゃないと思う。

全く面識しなかった2人が、
惹かれ合う根拠が曖昧で、
高速にエッチを含めて甘い恋に落ちる時点で、面白くない。

アキの過去には、趣味をバカにされた学生時代のトラウマがあって、
そのせいで誠とすれ違いのがちょっと切ないけど・・・微妙な感じ。

お父さんが亡くなってから、
弟妹の面倒を見ながら一生懸命生きてきた誠、
本当に素晴らしい家族に囲まれて愛されてるのに、
「愛されたい」の理由がわかりにくい。

両親がいなくて1人っぽちのアキ、
誠に弟妹たちを紹介さて、
家族な温かい空気感がほっこりしてよかった。

結局のところ、
アキという男についてはまだ謎が多く、消化不良を残して、
個人的には、
誠がアキに騙されているのではないかという疑問が浮かび上がってきました。



・コミコミ特典4Pリーフレット
描き下ろし漫画2P
『恋人の影響 アキ編』:信号に渉ることで、ますます真面目になっていくアキ。
『恋人の影響 誠編』:同僚とますます仲良くなっていく誠。

読みやすい芸能界もの

理久×礼央

大学生兼人気アイドルで、
可愛いものが好きというギャップをもつ主人公の理久が、
寂しかった子供時代から憧れてきた番組で活躍する優しいお兄さん・礼央と仕事で対面する。
本当の礼央は誘いっぷりの淫乱傾向だと知った理久が幻滅し、
さらに可愛いものが好きという秘密が暴露されて、
口止めの条件として、無理やりに礼央とエッチ関係になってしまう。という展開。

芸能界舞台なのに、曖昧なエッチシーンが多くて、
「可愛いもが好き」という設定だが、実際に可愛いと感じるところがない。

礼央の猥りがわしい態度と表情の加減が過激すぎる・・・なんだか萌えない。
彼の過去のある出来事がもっと掘り下げられたら、
その痛みや切なさが切なさと痛みが伝わってくるはず。もったいない。

見どころは、
理久の
当て馬の登場での嫉妬の渦、
厳しい悪役母との関係、その中での葛藤、
礼央への感情の激しい変わり、
そして、2人のすれ違いかな。

全体として、すごく読みやすい一冊でした。

正直な感想だけ

久しぶりに杉原理生先生の新作。楽しみにしていた。
先生の現代ものが好きで、繊細で、感情移入しやすい作品が多いから。
でも、
今回の中華風(中国ではないから異世界)ファンタジーがちょっと合わなかった。
自分が深いファンタジーが苦手というのもよりはっきりわかった。
レビューを書くか迷ったが、
一応頑張って読み終えたから、正直な感想だけを。

文庫本365ページもある。
「龍力」、その龍の奥深さ(読んで、もう無理〜!)や、
王族の複雑な背景が魅力的だと思うが、
単純な恋愛脳の私にとっては非常にキツかった。

読むのが心理的な準備や精神力100%フル稼働が必要で、
簡単に楽しむことができる内容ではないと思う。

笠井あゆみ先生の挿絵が大きな救済点。
綺麗なキャラたちや中華風の衣装が目を楽しませてくれた。

中華風や深いファンタジーが好き人にとって、
この世界観が味わう価値は十分にある作品だと思います。

傲慢年下執着攻め

倭×塁

施設出身で兄弟のような幼馴染の2人、
大学2年生の塁と、
新入生の倭がルームシェアするところから始まる。

塁のことが昔から大好きな、傲慢な倭、
執着っぷりで笑わない顔のせいがゾッとする雰囲気を感じるけど、
実は悪いヤツじゃないし、狂気もない。
ラストに塁の寝顔にかける光景が少しピリリくらい。

絆される天才の塁が、
そんな倭の尊大なアプローチに直ちに意識して、
恋の目覚めが普通に可愛い。
ノンケはずなのに、1人で開発してしまい、
ついに倭に感情を吐露する姿が単純すぎる!

施設での過去と2人の絆が切ない要素としてあるが、
十分に伝わってこないかな。残念だと思う。

子供の頃の2人が、
顔は大人のままで体だけが小さくなったのが不自然でなんだか・・・変。

重執着攻め?全然足りない。
切ない絆?あまり感じない。
笑える場面ゼロだから、シリアス系?ストーリー性が薄い。
エロもそんなに多くないし、激しくはない、萌えるほどでもない。
ちょっと曖昧で見どころが掴みにくい一冊でした。

生霊たちと乱交 超常現象エロ

恋愛要素が皆無。
ストーリー性がほぼなし。
R18としてビジュアルが普通程度。
ホラーとして怖さがほとんどないで、ホラーが苦手な私でも全然大丈夫。
超常現象エロという発想が素晴らしい!


1人エッチとおもちゃ好きな霊感大学生・憂真が、
友人の勧めで住むことになった超格安の物件で、
エッチな霊たちがいっぱいと
超常現象メッチャ刺激的な乱交に巻き込まれてしまう!という展開。

乱交パーティーに未練のある絶倫生霊たちの
飛び交っているたくさんたくさんの手やチ〇ポにやられてしまう憂真が、
戸惑うこともなく!制御不能な状態で!
どんどん溺れていく!その淫乱な姿にニヤニヤしてしちゃう!

生霊たちと悶絶必至の学ランハサミ乱交プレイまで舞い上がって、
ついに淫奔な生配信に夢中になってしまう憂真!
温泉旅行までついてくる生霊たちの前に、
肉便器へと変わり果て誘いっぷりの憂真!
どんなに貪婬になるのが予測不能すぎる!

温泉旅行で、浴衣姿で、
憂真の大学の友達2人が生霊たちに取り憑かれて、
一触即発で愛も人性もないの3Pが繰り広げられて、
限界突破の二輪挿に目が離せない!

生霊たちは憂真のことが大好きで、実は悪いやつらじゃない。

ホラー好きなら絶対足りない。
恋に疲れて、ちょっと頭を空っぽにしたい、
超自然的なエロ事態で脳内リセットしたいときに読むのに最適です。

攻め受け関係に驚かされた

佐野×峯

ゲイで美人な大学生・佐野が、
ノンケでまあまあ男前な高校生・峯に、
健気な片想いをしている。

佐野の恋の悩みや過去の失敗がリアルで胸キュンして、
純粋な気持ちが伝わってきてすごく良かった。

図書館のスタッフの佐野と、
家族思いで絵本家を目指す峯とのピュアな交流から、
2人の距離を縮めていくに伴う
佐野の告白に思わずドキっとする。
峯の戸惑いも絶妙に混じり合って、
じわじわと芽生えるピュアな関係がほろ苦くて甘酸っぱい。

情報なしで読み進めたため、
(勝手に)健気年上受けと、
男前年下攻めと思っていたから、
エッチシーンになると、
まさかこの攻め受け!と予想外の転換には驚かされて、
「いやだぁ」と声を漏らしてしまった。
これはもう、冷めてしまった。

全体的に、
2人の進展が丁寧に描かれて、
佐野に感情移入しやすい物語で、
個人的にはちょっと冷めたけど、
それも含めてリアルな恋愛でした。

原作小説を楽しみに

グリズ×トワ


このコミカライズだけ読んで、
まだ1巻だから、
心に留める片想いの切なさも、
溺愛も感じない。
まだ何も見えてこない。

原作小説は4月末に発売されるみたい。読んでみよう。


13歳のときに経験した異世界トリップで、
片想いの相手の護衛騎士・グリズに「嫌い」と言われて、
死んでしまって、元の世界に戻ったトワ。
苦い記憶を抱えながら、
28歳になった今が再び異世界にトリップして、
グリズとの再会を果たすという展開。

異世界の時間が進む速度が違うから、
グリズにとってはまだ4年しか経っていない。

トワが正体を隠しながら、
グリズとどう関わっていくのか、
グリズへの想いをどうやって誤魔化すのか、
グリズがトワの正体に気づくのか。

まだ2人が一緒にいるシーンも少ないし、
グリズという男も全然読めない。
ただ、「嫌い」というのは誤解だと思う。

中堕ち先生の絵がクリアで洗練されていて、
全体から可愛らしい軽やかさが漂っている。
異世界の世界観も素晴らしくて期待が高まります。

内容が深すぎる

冬哉×スイ


時代は大正末から昭和初期。
風習や伝説、伝承、神話が根強くて、
物語の登場人物はまだ少ない段階でも深遠さが見えてきた。
個人的には、深すぎて読むのがキツかった。
上下巻の紙版を揃って買ったけど、
下巻はまだ読む気になれない。
中身の挿絵が少ないのも残念でした。(各巻で3ページずつ)


主人公である科学と論理の主義者、
伝説を信じない大学院生の冬哉が、
後見人の依頼で五頭竜山伝説の現地調査に向かう。
そこの秘村で彼が出会ったのは、
五頭竜山で身代わりの巫女として育てられた
五頭竜様を心から信じるスイ。

スイ、表紙でのクールな「少女」のイメージと全然違って、
実際は、不憫な状況にいても、
自分の境遇が全く不幸だと思っておらず、
無邪気で感情豊かで笑顔が絶えない少年だ。

スイの無防備な姿や、
2人のやり取りが騒々しくて面白いのがポイントかな。

スイの神に捧げる純粋さにイラつく冬哉が、
徐々にスイに惹かれていって・・・彼を救うため・・・、
その強引さに驚かされた。

少しずつ明らかになっていく五頭竜山伝説のこと。
少しずつ見え始めてくる2人の距離と心の変化。
2人が伝説を超えて深い絆を築くことになるでしょう。