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女性しぐれ西瓜さん

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カッコよくて可愛い龍之介!

二巻、楽しみにしていました。「セッ した人数より殴って伸した人数のが多い」龍之介が、晃太と恋人になったことで、安らぎの顔を見せている場面が何度もあって、とても良い雰囲気の二人を眺められて嬉しかったです。晃太の肩に頭をもたげる所とか、晃太のマフラーを取り上げて自分の首に巻いて嬉しそうにしているシーンなどは、もう、龍之介がミ○サに見えてしまいました。とても可愛らしい龍之介。
しかし、特異αの性質からか、元からのクソ真面目な性格からか、晃太は番になる事をまだ早いと考えています。晃太にとっては龍之介以外の人には目が行かないから焦らずに龍之介をとても大切に思って傷つけたくないという気持ちが強いのかなと思って読んでいました。龍之介も晃太を好きだし、早く番になった方が身体が楽になれるのは分かっていても、晃太の意見を尊重して番にはならずに恋人関係を続けています。
二人の関係は順調なんだけど、実はこの番にはならないで恋人関係を続ける事は晃太にとっても身体のデメリットがあったようで…
晃太の体に不調が起きて、晃太が弱った部分を見せた場面。これがまた可愛らしい年下攻め様になってて読んでる私も晃太へのキュンが止まりませんでした。龍之介にダイレクトな言葉で甘える晃太の破壊力が凄いです。
龍之介も晃太と離れた時に、ふと、もし事故が起きて晃太以外の人に頸を噛まれたらと、そんな事を考えた時に恐怖心が起きていたりして。
もう、二人とも自覚無くても一緒に居なきゃダメな体になってるんです。晃太の「噛みたくない」って気持ちを尊重しながらも龍之介はそんな晃太の言葉に寂しさを覚えていたりしているのが切ないー涙
しかし、そこは強いΩの龍之介。晃太が異常行動で我を忘れて頸を噛みそうになった時、晃太を後悔させたくない!という気持ちから晃太の行動をバシッと遮ったのは心も身体もとても強くてかっこ良かったです。
相手を好きな程、自分の気持ちだけを優先させる事は出来ない苦しさがとても伝わってきました。
ラストはちょっと不安になるセリフで終わっていたので次の巻を早く読ませて!ってなりました。特異αの謎をもっと知りたいですね。
かっこいいし可愛らしい龍之介と誠実に龍之介を愛する晃太をまた読みたいです。

父の愛人 コミック

塩味ちる 

愛人から家族になっていく様子が良い

タイトルを最初に見た時に、これは父の愛人と息子がどうにかなってしまうんじゃないのか?とか、思いながら読みはじめましたが、全く違いました…汗

小説家でシングルファーザーの國彦と、家政夫として通っている純平。そして國彦の息子の晴輝の三人を中心にしたお話でした。
タイトルどうり、國彦と純平は身体の関係もあるのですが、國彦は気難しい小説家。どちらかと言うと、、というかかなりムッツリな攻めなのです。そして、純平は國彦よりも背が高く体もかなり鍛えて筋肉質です。体格が良い受け、私は好きですねー。胸や腕等はムキムキなのですが、純平の魅力はなんと言ってもムチムチにきたえたのかな?というお尻なんです。ジーンズ姿がなかなかエッチです。そして、少し控えめで、優しい顔が大柄な体格もあってとても可愛らしいんですよ。
お話としては、上手く自分の気持ちを伝えないでいる國彦のせいで、純平は気持ちを拗らせてしまっている中で、國彦純平目線以外に、晴輝目線でもお話が語られていて。純平と晴輝の関係が血の繋がりは無いものの、とても家族の様な優しさや愛情を感じて、そういう所がこのお話の魅力だと思いました。
國彦と純平のかなり濃厚なエロな場面も多いのですが、拗れた二人を救う晴輝の存在に注目して、もしこれから読まれる方は読んでみてください。
ラストは家族として純平を受け入れた國彦と晴輝の姿がまた素敵なお話となっています。

甘え上手になりたい拗らせラブ

大学生の冬磨は双子の弟春舞がいて、天真爛漫甘え上手な弟に対してコンプレックスがありました。
弟が甘える一方で自分がしっかりしなければと、なんでも真面目に取り組む一方で、自分は弟には敵わないという自己評価が低い一面があるんです。
そんな冬磨の性格を見抜いて何かと冬磨に絡んでいって冬磨を甘やかそうとする向井がとても包容力がある攻めなんです。
春舞の事が絡むとかなり卑屈な考えかななってしまう冬磨を辛抱強く恋人にしようと優しくしたり、甘えたりが出来ない冬磨を甘やかそうとしたり。さらには冬磨に向井は甘えてみたり。冬磨の心がギクシャクしているのをゆっくりと向井が向き合っているのが、向井とってもイケメンでした。
色々拗らせている冬磨はまあ、許せるんです。自己評価低い受けが幸せな心を徐々に取り戻す話しは割と好きなので。
ただ、弟の春舞の登場が多すぎだったんじゃないのかな?って思いました。春舞はハッキリ言ってトラブルメーカーにしか見えなかったし、正直こういう性格は私はかなり苦手です…春舞にも良い見せ場があるんですが、、それでもこんな弟居たら普通は疎遠になってしまうんじゃないかな?って思うレベルの弟でした。
でも、長い間冬の心を磨いた冬磨がようやく春を向かえる事が出来たって言う。鳴坂先生の名付けのセンスが良かったので、向井×冬磨のお話はとても素敵でした。

成長した二人。より複雑になる環境が面白い。

二巻では大和王朝と、蝦夷の対立がより悪化していきます。
アテルイは族長になることを求められ、争いごとを嫌う彼にとってはとても厳しい立場に立たされていました。そして利仁の方でも、山部王が蝦夷討伐を考えている事を知ります。
二人を取り巻く状況はどんどん悪くなるのに、利仁とアテルイの心の中には山爺との思い出がずっと美しく住み続けているのです。離れてもお互いを思いやる二人の姿がその時代ならではの和歌に詠まれそうな場面に思えてとても素敵でした。
二巻では一度だけ二人が再会する場面があって、そのつかの間の再会が、厳しい状況の中でより輝いて見えました。後ろからハグされてドキドキしながらも、温かな気持ちになるアテルイが可愛かったです。
山爺の小屋で過ごす時間は二人にとってはかけがえのない宝物の時間である事がとても良く伝わってきました。
アテルイには自分の命を大切にして欲しい。何となく、アテルイにはそういう儚さがあるので、利仁の為にも命を大切にして欲しいと思いながらこれからのアテルイに注目したいです。
そして、今回も一巻より更に成長した利仁に注目でした。身長がかなり高くなりアテルイとの身長差がかなりありましたね。それだけでなく、今上天皇の側近となったのに、何も世の中を知らない為に自分の意見を言えなかった事を反省したり、陸奥の旅では、数々の人との出会いで大和王朝人々の厳しい生活、政治の問題点を実感しています。宿屋の女の言った「戸籍が無ければ人として扱って貰えない。戸籍があれば税を納めなければならない」という言葉は、法治国家と言いながらもまだまだ国を統治するのは難しい政治のあり方、当時の人々の苦しみがよく分かりました。
現実はとて厳しいけど、利仁の真っ直ぐな心、明るくて優しい心。これがあれば何とか二人が幸せになる未来が来るのでしょうか?まだまだお話は続きそうですが、歴史ロマンとしてもBLとしてもこれからもとても楽しみな作品です。

奈良時代、生き生きとした少年の交流が面白い。

あまり馴染みのない大和王朝、奈良時代の話なのですが、
お話自体は少年たちの友情や心の成長、そしてまだ幼いながらも自分達の目線でその時代の政治的な問題点にも目を向けているというとても読み応えのある作品でした。
お話は山部王(後の桓武天皇)と、利仁(後の坂上田村麻呂)が出会い、自分の価値観で真っ直ぐに物を言ってくる利仁にとても感激し、山部はこれからの自分の夢を語ります。利仁は山部の夢を応援したいと思います。
その後、利仁の父の陸奥(東北)行きに同行した利仁はそこでの貧しい人々の暮らしや父が人を殺めるのを見て、父親に反発して城柵を抜け出してしまいます。

抜け出した先で出会った山爺との暮らしがこの一巻のキモになってきます。自給自足の生活をしている山爺から今までの自分の暮らしは恵まれていた事を実感し、本当に人を助けるとはどういう事なのか?を学んでいきます。そして、そこに利仁と同じように迷い着いたアカと出会います。アカには植物を早く成長させる不思議な力があって、
と、ここで歴史物だと思っていたのがファンタジー要素も入ってきます。素直で真っ直ぐに意見を言える利仁とは逆にずっと心を閉ざしていたアカが少しずつ利仁に影響されて段々と仲良くなる二人が温かな気持ちになります。。利仁にハグされて思わず力を抑えられなくなって、利仁の頭に花を咲かせてしまう表現がとても可愛いです。二人の素性を何となく感じながらも、二人に生活の知恵を与え、ずっと見守ったあげる山爺がとても良いキャラクターなんです。
一巻の時点では温かな友情で終わっていましたが、アカの正体がラストで明らかになります。
読み終えてからこの辺りの歴史を調べると(ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙)、二人の運命にはかなり重いものがのしかかって来る予感しかなくて、トウテムポール先生はどんなラストを思い描いているのか?とても気になってしまいます。
当時の天皇を中心とした政治、そして宗教の関係。大陸民族との関係。そしてまだ謎が多い蝦夷との関係。そういった歴史を踏まえながらも、人間ドラマとして利仁とアカが生き生きと描かれていて、是非これからも続きを楽しみに読んでいきたい作品です。

恋に憧れる淫魔の運命は?

1巻では透真に恋している事を自覚したスズでしたが、2巻でも透真にドキドキやキュンが止まらなくて、恋しているスズの顔がとっても可愛いです。久間よよよ先生の受けの顔はどんな顔でもとても可愛くて、一つ一つ見入ってしまいます。
透真のさり気ない表情も見逃さずにドキドキしているスズが本当に淫魔には見えないのですが、淫魔としての力はかなり弱まってしまっているのです。
力の弱い淫魔と、退魔師の家に生まれたのに退魔師としての力はない透真。お互いに、敵対する属性なのに、本来の力が弱いもの同士、この2人のお互いが落ちこぼれの様な立ち位置に居た事が、2人の結びつきをより強いものにしたように思います。
でも、読んでいるうちに2人が結ばれたら淫魔としての力をスズが取り戻したら、スズはどんな子になってしまうんだろう?ちょっと心配になりながら読みました。
そして、1巻ではかなり存在感があったメダマ様が後半まで登場しなくて…メダマ様とスズの関係も気になりながら読んでいました。
ラストのネタバレしませんが、スズも透真も前向きに生きている様子がとても素敵でした。

淫魔とか、退魔師とかそういう設定は若干ふわふわしていた感じがありますが、恋に憧れる受けが憧れの王子様を見つけて恋をした。そんな可愛らしい恋愛が楽しめる作品でした。
そして透真。今回すましたかっこよさだけでなく、照れたり、恥ずかしがったり、スズを好きになって優しい顔で見つめたり透真の色々な顔も見られたのがとても良かった。

年の差、社交ダンスBL

社交ダンスを通して繋がる2人の物語です。社交ダンスのテーマの漫画は初めて読みましたが、ダンスの事も分かりやすく話に取り入れられながらも、
就職活動の時期を迎えた晃介の将来の生き方についての悩みや、葛藤が丁寧に描かれていて読み応えある本でした。
攻めの淳にとって晃介はかつてのダンスの先生で淡い恋を抱いた相手の息子なんです。その女性の面影を持った晃介に興味を持つのです。
そして受けの晃介にとって社交ダンスは、母親が急死したまさにその現場を思い出す苦い思い出があるモノになっていました。しかし、パーティのお手伝いで晃介にリードされて踊るダンスで、その楽しさや母親が愛していたダンスの魅力を体で思い出して、またダンスに向き合う事になりました。
淳が晃介の将来を考えて、付き合う事に対してとても慎重に振舞っているのがとても好感もてました。
キスまでの関係が結構長く続くのですが、攻めも受けも端正な顔立ちなのにキスだけでもめちゃくちゃ照れたりそれ以上を考えたりまでしているのにキスで我慢してゆっくりと愛している事や将来の事を自分の中で消化して進んで行く様子が大人な恋愛に感じました。
ラストまで読むと、二人の恋を愛にまで引き上げてくれたのは、二人の心の中の思い出となっている晃介の母親の存在だったのが分かります。1人の女性の思い出で繋がった二人のダンスシーンはとても美しくカッコよく描かれています。とてもエモい作品でした。

いじわるするのも、されるのも良いんです!

エヌオカヨチ先生は小説の挿絵などで存じていましたが、今回先生が漫画描かれた作品という事で手に取りました。
絵の力はさすがです。攻めも受けも見た目とってもイケメンに描かれていて楽しく読めました。エッチな場面のシチュエーションや表現もとてもお上手です。
受けで高校を一年留年している凌は、中学の後輩で成績もバレーの実力も自分よりもずっと上の広瀬と同じクラスで一年生をやり直ししてる所なんですが、広瀬にかなり執着されてるんです。
凌はちょっと思慮が浅い所があって、変な嘘を広瀬についてしまって、そういう嘘がかえって広瀬を意地悪にさせていると思うんですが、結果的に凌も広瀬に振り回されてるのをなんだかんだと嬉しく思っていて。そして、広瀬がたまに見せる年下わんこ風の顔がなんともあざと可愛い感じが執着攻めなのに別の一面もあって面白かったです。
広瀬が凌と中学時代に気まずい関係になった理由というのが、あまりにも子供じみた心理だったのですが、これは好きな人につい意地悪してしまうお子様みがあって広瀬にも幼い部分があるんだなと。お互いの浅はかだったり、幼い部分の為にお互いが拗れていた所があったけど、内容的には明るい雰囲気でお話が進んでいて、そういう部分を含めてアオハルを感じるストーリーでした。
バレー部を舞台にした恋愛ですがエッチな部分もふんだんにあって、そういう意味でもとても楽しめる1冊でした。


彗星少年 コミック

ツブキ 

唐突に現れた年下受けに翻弄される小説家

とても雰囲気の良い作品でした。好きだー!読み終わってぎゅっと胸に抱えたくなるような本でした。
自分の世界に閉じこもってひたすら残虐な推理小説を書いている司郎の前に、義理の弟の耀がやってきて同居する所からお話が始まります。
1話毎に小説の1ページが最初に挟まれていて、それが小難しい表現を駆使して語る司郎の心の内を表現していて、読む前からどんなストーリーが始まるのか?とても期待しながら漫画を読んで行く事になります。
小説の部分が難しいけどとても美しくて、そして漫画では静かな自分の生活の中に、とても異質な存在の耀の明るくて、物事を真っ直ぐに考えて受け止める、司郎とは正反対の少年(20歳ですが童顔)がとてもキラキラと輝いて見えます。迷惑だと言葉では言っていても、耀は憎めない性格で、そしてその瞳の真っ黒な描き方が、何か宝石の様な輝きを持っているとても魅力的な人物に描かれていました。
告白のシーンは良くあるシチュエーションだったものの、この2人らしさがキチンと出ていて、素敵でした。
とにかく受けの耀がキラキラしていてとても好感が持てますし、そんな受けに年上だの、社会的責任だの、小難しい事をグダグダと考えながらも恋を自覚していく司郎が可愛いです。
素敵な作品に出会えた満足感で満たされました。

安定な面白さと、意外なところからの笑い。

今回もとても面白い展開でした。
いつも出てくる登場人物との絡みはもちろんなんですが、ずっと都会での話の展開が続いた中で、まさかの二人が出会った田舎に行かなきゃならない展開が、凄く新鮮でした。
本当に〈神〉の使い方が斬新で上手いです。匠が出てきた時は一瞬なんだっけ?と思ってしまいましたが、まさかここで出てくるとは。はらだ先生の触手キャラ良いですよね。もう笑うしかないです。
そして、今回特筆すべき存在は横島が二人の中にくい込んて来たことですね。葛谷が横島の事詳しく知ったらなんて思うんだろうな?ってちょっと心配になりました。

顔の表情が本当に凄いです。とんでもない変顔描いてるのに、ぞぞとする様な冷徹な顔も描ききっていて。先生の絵の振り幅が無限にあるんだなぁと。今回も最初から最後までずっと面白く読めました。