タロット、ファンタジーBLシュミレーションゲーム、リーマン、夢、過去のトラウマ、推しととにかく設定が盛りだくさんで現実なのか夢なのか、攻めと推しのビジュアルがそっくりなことや友達の雰囲気も相まって途中まで複雑な世界にどんどん引っ張られていくのですが、最後には至極単純なハッピーエンドが待っていて丸く収まる結末に読後感はとても良かったです。
受けの八代くんがまさに守ってあげたくなるタイプというかすごく隙だらけで無自覚に男をたらし込む典型的な感じがとてもツボでした!
そして表紙や扉絵のカラーイラストが現実とファンタジーの合間のような世界観を表現していて思わず見惚れてしまいました!
複雑だからこそ再読したくなる1冊でした。
セフレ、やっぱなしでの作者様の同月刊行の2冊目です。セフレの方が明るく元気なラブコメな作品なのに対してこちらは美しいファンタジーBLで幅の広さに驚かされました。
まず全体的に本当に美しいなと。雪山の背景はもちろん、民族衣装のような服装や家の中の描写も細かい。何よりリュカの民族が白髪で男女ともに髪が長いのが特徴なのですが、リュカがあまりにも美しい!そしてそんな中1人黒い毛をもつヴェルクが村の人間ではないことを引き立てていてよかったです。
幸せに溢れていた普通の日常が一瞬にして壊れ、また同じような温もりを手にすることを恐れているリュカ。だからこそ強引で意志が固いヴェルクがずっとそばにいてくれて本当に良かったなと。そして前に説明のあった「瀕死」という伏線を回収し、寿命とかの問題も全て解決する形での結末。お見事でした。
最後に素直になったリュカを見ることもできて良かったです!平穏な日常がいつまでも続きますように。
とても繊細で終始胸が締め付けられるほど切なくて涙が出そうになる1冊でした。
現代ではないにしても現実世界が舞台のリアルなお話だけどストーリー展開と健気で心根が美しい青年、意地悪な継母のような性根が腐った女性、なんでも持っていて傲慢な男というキャラクターがまさにタイトルの通り童話のような雰囲気がある作品です。
結局嫌味な女は成敗され、傲慢な男は改心し愛に目覚め、心根の美しい青年が救われ恋が実るというドラマティックでロマンティックな結末ですごく良かったです。
物語中旬まで切ないもどかしいムカつく〜でいっぱいだったのが最後に怒涛の種明かしと展開を迎え、すごくボリュームを感じつつあっという間に読んでしまいました。
Ω×αのオメガバ初読みだったのですが、それ以外でもかなり衝撃的な作品でした。
正直!Ωって可愛い守りたくなるみたいなイメージがある(というかそういうΩが好き)し、挿れやすいんだろうし、子育て系好きとしてはΩが受けでなんぼでしょと思っていたのですが、今作、Ωが攻めってのも面白いかもしれない…と新たな扉を開きかけています。
何よりこのΩことあずさがとにかく激重執着攻めで、外堀徹底的に埋めてから本能揺さぶりかけてさっさと番にしてから最後に心を手に入れようとするという流れがすごかった…誘い込んで無理やり噛ませるってすごい…
そんなヤバめな感じなのに別に自信があるわけでもなく結構メンブレしやすくヤンデレになりやすい感じも大変ツボでした。
振り回されっぱなしな上に抱かれて可愛くなっちゃうαの楓も大変良かったです。
展開が読めない緊張感があるヤンデレ執着攻め、最高でした。
1巻目と比べてめちゃめちゃコメディ感強めになった続編!
とにかく月岡も時枝もお友達も新キャラもみんなイキイキとしててひたすら楽しい1冊でした。
付き合い始めた月岡と時枝の間に何か問題発生!というよりも2人がいちゃいちゃラブラブなのは大前提で新キャラとか友達とかとワイワイやってる学校生活メインという感じのストーリーだったので、2人のいちゃいちゃはものすごく堪能できるし精神的に優しいお話で大満足です!
お互いがお互いにどんどん沼ってて時枝は無邪気で素直で元気でひたすら可愛いし、月岡はとにかく顔がいい。そして滲み出るスパダリ感。それでいて時枝をひたすら溺愛しているのが最高でした…
修学旅行中でちょっと面白い終わり方をしたのでさらなる続き、楽しみにしてます!!
健気で優しくて可愛すぎる陽葵とそんな陽葵に救われ好かれたいと変わろうとする慧人にひたすら癒され続けた下巻でした。
勘違いからくるすれ違いは早々に解決するものしばらくは距離を置くことになった2人。もどかしいなぁと思いつつも再会した2人が幸せそうだったのでこれで良かったんだなぁと幸せな気持ちになりました!
何より死んでもいいとまで思ってた慧人が何か努力したいと思うほど変われたのは間違いなく真っ直ぐに優しさをくれる陽葵のおかげだし、逆に色んな面を見せてくれる慧人に振り回されながらも慧人大好き!が滲み出ている陽葵も幸せそうだし、とても相性がいい2人に終始ほっこりしました。
付き合ってからのいちゃ甘な2人もたくさん見れて大満足です!
箱庭のうさぎの続編です。
今作では自分が大人になりきれていないと聖のことを幸せにできないと思い込みどうにかしようと頑張りすぎてしまう響太のお話でした。
箱庭の時から思っていましたが、響太のことを身体的にはもちろん精神的にもものすごく生きづらそうだなぁと。自分を卑下するのが得意でこうと思ったら一直線で自分のことは蔑ろにしがちな響太が、今回自分は今の幸せから動きたくないと認めた上でそれでも聖のためにちょっとズレた方向へ無理をしていたのがとても切なかったし、この方向性がどうやったら修正されて響太に心の余裕ができるんだろうと不安になりながら読んでいました。
最後は文句なしのハッピーエンドで大満足です。
意図せずに荒療治のようにはなってしまいましたが、やはり響太のことを救うのは聖なんだなぁと再認識できました。
聖を絶対的に信頼し心に余裕が生まれた響太の可愛いこと!読後はとても幸せな気持ちになれました!