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百と卍 コミック

紗久楽さわ 

お百かわいさ、卍兄ィの色気、ああ!

 電子で試し読み、紙本買いしました。何でもっと早く読まなかったんだろう!私の好きがてんこ盛り、溢れてる!!
 まず、江戸の市井の人々の生活がほんとに丁寧に細やかに描かれています。季節ごとの暮らしの変化、楽しみ、何気ない日常、やっぱりこのリアリティが作品に厚み、深みを加えているんだろうと。そして、約200年前の、その日を生きていた人々への作者の愛着、優しい眼差しも感じます。巻末に参考文献を載せてくださっていることにも感謝です。
 辛い辛い子供時代を送ってきたのに百樹は本当にいい子!振り袖でも何でもおばちゃんが買ってあげるよって言いたい、これからは温かい日々が続いていきますようにって祈ってるよ。陰間茶屋についても色々知ることができて満足です。
 卍兄ィはどっからどう見ても色気の塊、当人の思惑とは関係なく、そこにいるだけで世間がざわつくであろう罪なお人。お百を大事に大事に思ってる。
 二人の人生が交わって開けていく、幸せになっていく、そんな展開は、設定が現代のものと同じだな、と思います。ってことは、作者は時代設定をお好きな江戸にはしていますが、描きたいテーマは普遍的なのだと、勝手に解釈してます。(笑)
 江戸時代という設定に苦手意識を持つ方でも、絶対刺さってくる物語だと!オススメしたいです。

ほんっとキラキラ

 じゃのめ先生の絵のキラ☆キラ透明な感じがそのまま物語の雰囲気になってるなあって、このシリーズ、ほんとに好きです。
 真央の、けして器用ではないけれど、誠実に戸惑いながらも寿を大切に大事にしていく姿、かわいくて。そんな真央のおかげで少しずつ変わっていく寿。この本では、学校を出て、修学旅行が舞台に。二人のメールのやり取り、素直でかわいくて。映画部のいつものメンバー、プラス仁と礼、演劇部の本條、みんなキラキラ、青春してる!
 きっと寿は、長く負ってきた傷も少しずつ癒えて、真央と温かい日々をずっと重ねていくんだろうなって確信します。残像スローモーションの続編もすっごく楽しみです。義一の泣き顔可愛すぎ。
 爽やかな読後感、明るく前向きになれます!じゃのめ先生、本当にありがとうございます!!

No Title

 電気の普及によって、社会が大きく変わっていく時代背景、唯一無二って感じで好きです。もちろん、絵も大好きです。亮二、エドワード、それぞれの辛すぎる過去が描かれ、救済されていく物語です。エドワードは家事全般できて、亮二の仕事を理論面でも現場でも助けるっていう、すごいスパダリですね。エドワードをすくい上げたのは亮二ですが、暗闇への恐怖、中原への執着、から亮二を解き放ったのは、エドワード。
 互いが出会ったことで明るく満たされた人生に。それが、電気をもたらすタングステンって言葉に象徴されているようで、タイトルも大好きです。
 本巻では、まさかの関東大震災で終わるんですが、ここからの復興の話、大人になっていく奏一も交えた幸せ生活を、ちょっと読み切りとかであったらなぁと、贅沢を言わせてください。

どんどんリアルになっていく二人の人生

 巻を追うごとに、二人の人生が立体的になってどんどん好きになります。
 二人は、付き合ってるとか恋人とかはっきりとしたステディな関係ではないのが、またリアリティを感じていいなあ。いわゆるドラマチックな展開ではないと思うけど、それぞれが自分の日常を生きる中で再会、だんだんと交わっていく。そしてお互いの中に居場所ができて。自然と影響し合って少しずつ人生が動いていく、そんな感じが好きです。親の介護や離れて暮らす親のこと、それぞれの兄弟との関係性、かつての家政婦さん、可愛い甥っ子、実家の処分、尊敬していた先輩の死...。
 けしてしんど過ぎる感じはないんですが、そこがまたリアル感。そんな中で二人の気持ちが触れ合って絡まって惹かれ合って。
 二人の人生をずっとずっと追っていきたいです。蛇足ですが、愛煙家としては親しみの湧くスモークブルー、でもあります。

佳乃、もっと甘えてわがまま言ってみて

 前作を電子で買ったんだけど、紙で欲しくなって買いました。今回は特装版の両面表紙になるカバー、とってもステキ!
 お話は、ロウくんが社会人になってすれ違いつつも安定の二人。ロウくんさあ、同僚の心配、世話焼き、そこまでする人だったのって感じも。でもそんなロウくんだから佳乃は好きなんだよね。鈴丸みんた先生の物語には、人が良くて誠実で、優しいキャラが出てきますよね、好き!!佳乃が本音をちょこちょこ出して、甘えるのがものすごくかわいい。それを受けとめ、幸せそうなロウくんも。
 欲を言えば、佳乃にもっと拗ねて無自覚に甘えて欲しいかな。そして、二瑚ちゃんの話をもう少し読みたかったです。

大翔くん、ほんとに大活躍

 タイトル見て、木下先生の作品ってことで紙本買いしました。木下先生のインタビューにもあったように、ほんとにクスッとほっこり、心が温まるお話でした。
 一目惚れからまっしぐら、爽やか山田くん、笑っちゃうんだけど、がんばれって応援したくなります。そして、物語の要所々々で大翔くん、いい仕事しまくり。パパが大好き、でも山田先生のことも純粋に慕ってて、うまいこと物語を回していってくれます。そして、弓原さん、大翔パパはどことなく色気漂うイケメン、でも父親としてのスタンスは確固たるものってとこもいい。
 就寝前に読んでにやにや、明日の仕事への憂鬱な気持ちを払い、何とかなるだろって穏やかな気持ちをくれます。

お互いの違いを大切に、すてき

 電子で買ったんですが、かっこいいのに柔らかできれいな絵、紙でも買いました。
 1巻はコミカルで楽しい印象でした。2巻もエロくて楽しいんですが、オープンとクローゼットという違いがあるがゆえ、二人の仲がより深まっていると思います。
 黄海は自分とは違うことを当たり前に受け入れ、鎮の気持ちを尊重して付き合っていきます。でも、それは自分の思いを押し殺すとか我慢するのではなくて、本当に鎮が好きで大切だからなんでしょう。
 そして鎮は、言葉に表さなくても、黄海を思う気持ちがあちこちに。黄海のしたいことに歩み寄ってくれるの、本当にいいなと。コウちゃんは二人の深まりに、いい仕事してくれました。
 とにかく、クールで長身の鎮もかっこよくて好きです。そしてその対比で、黄海が余計にかわいい、かわいい。ベッドで読んで、幸せな気持ちで眠りに入ってます!

幸せを求め、幸せになる力

 もう、読むたび泣けて泣けて、自分の気持を整えるのにレビューを書こうとしています。
 まず、最初から気になっていたタイトルhappy of the endについて。happyをほんとはhappinessと解釈すると、幸福の終焉になります。でもhappyとなってるので、和製英語のハッピーエンドと解釈すると、幸福な終焉、めでたしめでたし、となるんじゃないかと。ハピエンへの希望を持ちながら物語を追ってきました。
 不条理に見舞われた環境で、辛い人生を歩んできた二人、特に浩然にとってのhappyとはってずっと考えていました。初めは、人並みの平凡で穏やかな暮らしを願うことも諦めていて、自分を俯瞰してみることで耐えられない毎日を耐えてきたのでしょう。過酷な状況下の己を自分事として受け入れると本当に惨めで辛くなってしまう、別の自分として受け止めることで何とか生きてきた、これって更に続いていたら人格乖離してしまうのでは?でも千紘と出会ったことで、これまでにない、穏やかで平凡な日々を重ねていく経験をします。幸せを求めることを恐れ、それでも幸せを感受しながら、恐らく人生で初めての初詣で、「これ以上何を望めっていうんだ」の思いになるのだと。ごめんなさい、このシーンは2巻ですが、何度も何度も泣きました。
 そして、千紘のために罪を犯し、千紘のために離れていった浩然が、再びともに生きることを選べたのは、あの写真を見たからですよね。展示の最後にあった、1枚だけしか撮っていなかったあの写真です。「仕事があって食う物寝る場所がある」で充分だと言っていた浩然でしたが、人として、というかやはり人間らしく幸せを求める力を得たのは、千紘との暮らしがあったからだと思います。
 本当にハッピーエンドになってよかった!!私にとって、生涯のお宝作品となりました。ドラマCDの続きが待ち遠しいです。

生きてる!

 原作3巻まで読んで、CDのキャスト見て買ってしまいました。ほんとにものすごい演技力、二人が生きて、そこにいる!大当りを引いた感じ。
 原作読んでるときも泣けて泣けてだったんですが、CDは本当にリアルに刺さってくる。浩然の「ヒッヒッ」もすごく自然で、穏やかだけど心情をあまり出さない感じも、立花慎之介さんの声、ハマってると思います。抑えたトーンに、当たり前のまともな人生を望むことを諦め、自分からストッパーをかけている雰囲気が出ていると思います。千紘はチャラいクズなんだけど、本当は自分を大切に思ってくれる人との温かい暮らしを求める寂しさ、を江口拓也さんから感じました。そして、千紘のクズな元カレになんと斉藤壮馬さん、びっくりでした。
 日常のちょっとした二人のふれあいを丁寧に丁寧に表現してくださるからこその、この仕上がり泣かせていただきました。
 原作にちょっとでも興味のある方はぜひぜひ、聴いていただきたいです。そして思い切り心をかき乱されてください。

上下巻、絶対に一気読み

 とにかく美しい!扉絵に鷲掴みにされて、連載をずっと追っていました。しかし、コミックス上下を一気に読むと(もちろん神本買い)、更に素晴らしいです。
 作家のお二方の構成力と画力の賜物ですね。上巻のハーリドとイリヤのやり取りの中で、幼いながらもΩ云々ではなくてイリヤ個人を認め、大切に思うハーリド、それによって人生を諦めていたイリヤが変わっていく様子、ほんとに好きです。タルジュはずっといい仕事してますね。
 このまま互いを想い合って鴛鴦夫婦になりましたってならないところが肝。下巻ではイリヤ、ハーリド、それぞれが国家再建に向けて、過酷なロイヤルデューティを果たしていきます。成長したハーリド、すてきです!そして、自分の人生を自らの決断で生きて行くイリヤ、美しく、かっこいい!
 なぜ後宮ではなくて后宮なのか、タイトルに戻って物語が閉じる、爽やかな読後感とともに幸せな気持ちに包まれました!
 露久ふみ先生、本当にありがとうございます。