スピンオフならではの前作とのつながりふふっと微笑むシーンもあり、ラムスプリンガでは作中にもあったように『卒業』のような読後感もあったので親愛なるジーン2巻では安心感を得られとても良かったです。(1巻は未読で、1~2巻続けて読みました。)
アーミッシュであったこと、故郷を懐かしむ気持ちはもちろん、セクシャリティの話だったり、女性の話だったり戦争、諸々を無視することなく描かれています。アメリカが舞台だから欺瞞なく読み進められたのをありますが、画面には様々な人種が表現されており吾妻先生に力がほんとにすごいなと思いました。
個人的には、Ms.ホワイトが好きで、この作品は年長者が若者にかける言葉が最高です。
2022年現在、やや宗教が要素ということで、ただの読み手の私も少し緊張しながらでした。が、あとがきやインタビューにもあったように、特別な若者の話ではなく、ひとりの自由な意思を持つみんなの話なのだとわかり納得の作品です。
画力が素晴らしいので紙がオススメです。
人には相談しづらい悩み、克服して元カレに復讐しようとする主人公なのですが、傷ついた心の描写が丁寧にかかれてました。復讐までのプロセスがほんとによかった。コウ(攻さん)が、なつめさん(受さん)の元カレさんとのことを問いかけるようにして受け止めていて素敵な人でした。
帯に受さんを理系とあったけど、具体的な描写はあったかな。なつめさんとコウのそれぞれの仕事っぷりがもっと見たかった。続編みたい。
コミコミさんで購入。マミタ先生の作品はメタラーさん、おんなのこに、地上100、ギンモクセイをすべて電子で購入してたので初紙でした。なので修正が少なく紙はよいなとあらためて思いました。この作品は性描写が肝だと思いますので。