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原作小説よりタイトルイメージに合ってます

今回はエルフ族の魔術師と界渡りした板金工のお話です。

界渡りした受様が攻様の傍らに居場所を見出すまで
後日談短編、書き下ろしの小説バージョン短編を収録。

受様は高校中退で板金屋となり、
ごく普通な社会人として働いていましたが

仕事帰りにコンビニで買い物をして車に戻った時に
隣の駐車スペースでたむろしていた高校生4人と共に
地面から発せられた眩しい光に包まれて
異世界に転移させられます。

白髪の老人が異国の言葉で遠い異邦からよく来たと
"4人の光の御子"の来訪を寿ぎますが
受様はゴミとして牢屋に入れらます。

看守によれば老人はこの国の王で
隣国への侵略しようとして伝説の"光の御子"を
召喚を切望していたようです。

受様に与えられたのは暴行のみで死しか見えませんが
そんな受様に手を差し伸べたのがエルフ族の魔術師でした。
彼が今回の攻様です♪

攻様は受様に食事を与えて牢から出すと請け負いますが
安心して眠りについた受様は王の指示で拉致され
森に放置される事になります。

受様は命だけは助かりますが
何とか見つけたごみ処理場の仕事で身体を壊し
もう楽になりたいと願うようになります。

受様は怪我と体力不足でろくに働けずに首となり
この町では死にたくないと街の外へと歩き続けて倒れて
やっと楽になれると思ったところで
受様を探し続けてくれた攻様と奇跡の再会を果します。

但、最初の出会いよりも受様は衰弱しきっていて!?

小中先生の同名小説のコミカライズであり
WEB連載された単話をまとめての紙書籍化で
エルフ族の魔術師である攻様と異世界召喚された受様の
異世界トリップファンタジーになります♪

原作小説既読ですがタイトルと内容がアンマッチなほど
内容かせダークな作品なのでよくコミカライズしたな
と思いましたが、気になるのでGETしました。

攻様は魔術師を引退したメウドゥーイで
異世界人を召喚しようと画策する老王を監視する為
魔術顧問として王の国に潜り込んでいたのですが
攻様の目的に気付いた王が召還の儀を決行
受様達5人が召喚されてしまったのです。

攻様は助けた受様を隠家に匿いますが
そこにはエルフ族の国の前藩主の遺児が
狐獣人と狸獣人共に匿われていて
受様は否応なく国の勢力争いに巻込まれていくという
かなりなダークさなのですが

本作は受様中心の時間軸で集約されて
他の召喚者の動向が説明のみとなって
すっきりとして読みやすくなっていました。

ただそのすっきり部分が原作小説の暗部絡みなので
原作の良さが存分に楽しめるかというと
ちょっと疑問なお仕立てではあります。

ただ原作小説より子育て面が前面に出ていて
タイトルイメージに近い仕立てになっているので
そういう意味では良かったのかな!?

思ったイメージと違いました

今回はエリート将軍と侯爵令息のお話です。

攻様が好きすぎて態度の悪い受様が
学園の卒業を前に気持ちを切り替え攻様の手を取るまで。

受様は美貌の母に似て
妖精や天使と絶賛される美貌の主で
受様が接する令嬢質からは小悪魔令息と呼ばれますが

受様にはもう10年以上、
世界一素敵だと思う攻様以外全く目に入っていません。

我が国の将軍を務める攻様は
甘いハンサムなお顔立ちと穏やかな性格で
大柄な体格なのに威圧感を与えず
男の色香を垣間見せては受様を魅了しています。

攻様と目が合えば咽び泣きたいほどに歓喜しますが
脳内とは裏腹に表情筋は硬直して冷たい無表情になり
すげない態度をとってしまいます。

受様がそんな態度でも攻様はいつも優しく接してくれ
受様の恋心が募っていくばかりです。

しかも将軍職の攻様はもう十分に強いというのに
毎日欠かさず鍛練に励み、覚悟を背負って戦う攻様と
受様との距離は開いていくばかりに思われます。

そこで受様はいつも第一試合の参加だけで棄権していた
学園の最後の剣技大会をやり遂げる決意をし
指南役を雇って剣技を磨く事になります。

果たして受様は目指す未来を掴めるのか!?

WEB小説サイト「アルファポリス」掲載作を
改題、加筆しての書籍化で

モテモテエリート将軍の攻様と
攻様が好きすぎて素直になれない受様の
年の差ラブコメディになります♪

タイトルから攻様にベタボレな受様が
策を弄して攻様を落とすお話しかと思ったのですが
私のイメージしたお話とはかなり違いました。

受視点ですが
2人が顔を合わせる冒頭シーンから
2人が両片思いである事は受様の友人や攻様の部下
そして読者にも早々にわかりです。

受様は攻様の素晴らしさを
ほぼ連綿としゃべったり思ったりしているのに
攻様の前ではテンパってツンツンな態度をとるのは
素敵過ぎる大人である攻様にコンプレックスをもつ
年下受としてまあ王道かと思うのですが

攻様が受様にデロアマな言動をするのに
受様にアプローチもしないのが全く信じられません。

受様じゃなくても脈なしだと思うというか
どうにかなりたいとも思っていないのか!? 
ととてもヤキモキさせられました。

受様は侯爵子息ですが
この世界では爵位は生れ順で姉の継承が決まっていて
跡取り問題はありません。

国一番のハンサムで女性ともそれなりに
お付き合いしてきたという攻様が
受様との年の差で気持ちを抑えていると言われても
それなら上手くあしらえよ~と思ってしまいましたね。

せめて"成人するまで待っていた"路線なら
イケオジのロマンに思えたのですが
萌足りないので「中立」とします。

2人だけの時間を大切に

本品は『刑事さんの転生先は伯爵さまのメイドでした』の
フェア店特典ペーパーです。

本編後、仁が乗馬を習うお話です。

仁はオーガストに勧められて乗馬を習うことになります。
仁の感覚では大型バイクの免許取得といったところでしたが

馬には個性があるところが大きな違いで
よく訓練された穏やかな性格の馬をあてがってもらい
毎日練習に励む事1ヶ月
歩くだけなら問題なくできるようになり・・・

B5サイズ片面にて乗馬を始めた仁のお話になります。

今日は初めて補助なしでの散歩をされる許可が出て
オーガストと一緒に散歩する事となります。

オーガストは仁の進歩を自分の事のように歓び
来年にはちょっとした旅行もできそうだと
貴族議会で貴族が集まるロンドンの話題になります。

ロンドンの見所などを話しているうちに
通り雨に降られて早駆けのできない仁とともに
大きな木の下で雨宿りをする事になる展開なのですが

仁の存在がオーガストにとってとても大事で
彼がいる事で穏やかな今を過ごしている様子が伝わる
ほのぼのした小話でした。

ローラン王の世界にて

本品は『藤枝蕗は逃げている』の
コミコミスタジオ特典小冊子になります。

禁断の森に入った女の子のお話です。

王都の外れにある森には魔法使いが住んでいて
エレナは家族から子供だけ入らないと約束していますが
魔女にお願いをするために森に向かいます。

この国の民は優秀な王であるローランが大好きで
エレナの家族や近所のみんなも
ずっとローランに王様でいてほしいし
次の王はローランの子供が良いと言っています。

エレナはローランが好きになれる女の子がいないのかもと
自分が16才になるまで待っていて欲しいと手紙を書き、
王様から丁寧ながらも断りの手紙が届くと
町中が大騒ぎになりました。

レナにとって問題は
森のどこに魔法使いの家があるかでしたが
家を探す事ばかり考えていたために
薄暗い森の中で迷ってしまい・・・

A5サイズカラー表紙(カバー同イラストト)12頁にて
第三者視点による後日談になります。

油断すると泣いてしまいそうなエレナでしたが
黒くて長いローブ姿の青年に声を掛けられます。

彼は立ち話は疲れるからと家に招待してくれ
家の中でローブを抜いた彼の美しさに
エレナは呆けてしまいますが

エレナは彼に王様と結婚したい事、
ローランがずっと王様でいて欲しい事と訴えますが

魔法使いには王様は(エレナが思うほど)良い男ではないし
彼には好きな人がいて結婚は出来ないし
彼が王様でなくてもエレナ達は幸せに暮らせると諭される
・・・というお話でした。

第三者も嫌いじゃないですが
本編がパラレル世界を行き来する設定なので
本編で選ばれなかった世界を描かれたのかと思いますが
多重設定は本編内だけでお腹いっぱいかな。

本編で蕗が選んだ世界のお話が良かったです。