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創る花達に想いを託して

今回は花術師でもある騎士と
黒の魔法使いの1人息子のお話です。

父の死で王城を追われた受様が
攻様に助けられながら花術師大会優勝を目指す本編と
過去回想を含んだ後日談短編を収録。

受様の生国・フェルディアンは
美しい花を咲かせる花術師と呼ばれる魔法使いが
作った国です。

受様の父は豊かな才能で王宮つきの花術師となりますが
千年以上も前、黒髪黒瞳の強力な魔力を持つ種族が
国を滅ぼしたと言う伝説に固執し

黒髪黒瞳の受様の父は黒の魔法使いと呼ばれ
周りの人から怖がられ、避けられていました。

黒髪黒瞳の受様も同じ理由で
貴族の子が通う花術教室に通えずにいましたが
城の外れの原っぱで2人の年上の少年に出会います。

2人は見るからに高貴な家柄の子息でしたが
受様が黒の魔法使いの息子と知ると受様の父を絶賛し
一緒に花術の練習をしようと言ってくれるのです。

受様は2人と術を磨く時間を楽しみにしますが
受様の父は彼の才能と出世に嫉妬した重臣により暗殺され
受様母子は城を出ることになります。

しかし地方でも黒髪黒瞳へ民の目は厳しく
働き尽くめだった受様母は身体を壊して亡くなり

受様は地方の小さな村の片隅で
怪我をして保護したコウモリキツネを良き相棒、
唯一の家族として細々と暮らしていました。

そんなある日、
王宮にいる騎士のようないでたちの青年が
受様を訪ねてきて・・・

王都を離れた受様と受様を探し続けた攻様の
ファンタジックな恋物語になります♪

花は優しさの象徴だと思います。
本作は花を生み出す花術師という存在が軸なので
沢山の花が登場します。

受様達が咲かせる花達は実際の花をモチーフにしていて
想像もしやすくたいへん楽しく読ませて頂きました。

受様を探しにきた騎士は幼い頃に城の原っぱで出会った
少年の内の1人で今回の攻様でした♪

攻様は出会いから怯えたウサギのようだった受様を
笑わせてあげたい、守ってあげたいと思っていましたが
まだ少年だった攻様には受様母子が白を離れる事を止められず
受様親子をずっと探し続けていたのです。

やっと見つけた受様の寂しい暮らぶりをみた攻様は
受様に王都で開かれる花術師の大会に参加させるべく
特訓を開始していくのです。

もう1人の少年は稀代の天才花術師となっていて
村一番の花術師と言われる村長の息子や
国の様々な土地で花を咲かせる路上花術師など

受様とは持ち味の違う花を咲かせる花術師と関りながら
受様の花術師として成長と攻様の恋の行方に
ワクワク&ドキドキさせて頂きました (^-^)/

可愛い好きが盛沢山です♡

今回はスパダリ属性イケメン高校生と
おバカ系高校生のお話です。

セフレから恋人に進んだ2人のラブイチャな日々と
付録小冊子のモブ系女子視点の番外編と後日談短編を収録。

攻様は超イイ男ですが
とある理由で彼女と続かず振られ続けています。

そんな攻様の悩みを知ったおバカキャラで有名な
隣のクラスの受様はお試しセックスを申し出てきて
2人はセフレになり、紆余曲折を経て恋仲になります。

ラブラブな毎日を過ごしていましたが
ある日、攻様が風邪でダウンしてしまいます。

諸事情で攻様は人暮らしなため
病院から戻ってベッドにダイブするも
ちょっと寂しくなって

ちょうどお昼休みの受様に「ヒマ」と連絡するのですが
帰りに寄るから「スマホいじめのやめて寝てなさい」と
起こられてしまいます (^-^)

再び、目を覚ましたのは
受様があちあちな攻様のおでこに冷えピタを
張ってくれていた時で・・・

既刊「セフレ、やっぱなしで」の続巻で
セフレから恋人になった2人のその後を描いた
ドタバタブコメディになります♪

セフレの時の既刊とノリはそう変わりませんが
周りも知ってる恋人同士なので言動に遠慮がなくて
ラブイチャ度合いがパワーアップしてました。

受様は元々わちゃわちゃで可愛いのですが
そんな受様が可愛すぎてムラムラする攻様とか
そんな2人をゆるーく見守るクラスメイト達が
また良いのですよ ヾ(≧▽≦)ノ

受様の友人女子の元カレの問題男子とその幼馴染という
微妙な感じの2人が関わってきて
さらに続きが気になってしまいました。

今回の短編は雑誌付録の小冊子の再録なります。
1冊は持っていたのですがもう1冊は未読だったので
読めて嬉しかったです。

更なる続きも楽しみにしています♪

護られるだけではなく

本シリーズは王弟の狼獣人と声を失くした猫獣人のお話です。 

交換留学の双子王子によって
王宮内で起こる騒動の顛末を収録。

受様は生国ヴェルニルの末王子の猫獣人ですが、
実は婚姻を嫌う王子の身代わりとなった庶民です。

攻様は敏感すぎる嗅覚で相手の感情を見抜く事から
受様が偽物と知りつつも純粋無垢な誠実さに惹かれて
受様を伴侶とし、

その後に本物の末王子が起こした騒動で
受様は本物の王子に、本物は偽物認定される事となり
受様は攻様への信頼を深めた結果
すこしづつ声をだす事ができるまでになります

そんなある日、
攻様の兄王の第一王子が留学した犬獣人のクアンツェから
双子王子が留学してくることとなります。

クアンツェの国王には遅く得た2粒種ですが
第一王子から見ても問題のあり過ぎる王子達なのです。

兄王子は攻様同様嗅覚に優れている事で
次期王は自分と公言している尊大な性格で
弟王子は考古学に傾倒しているものの
兄の資質が無さから仕方なく王位を継ごうとしている
残念な性格なのです。

兄王子は騎士団への所属穂希望しますが
配属先に不満を零して指示に従わないばかりか
猫獣人は奔放で兄王子の憧れの人である攻様に
受様は相応しくないと攻様に言い放つほどの
お馬鹿さんなのですよ♪

弟王子はそんな兄王子の言動にうろたえながらも
その場で兄を諭したり、謝罪を促したりもせず
結果的な尻ぬぐいをウダウダと行うだけという
こちらもバカと評されて仕方のない人物なのです。

こんな双子王子がウェロンにもたらす騒動とは!?

既刊「狼殿下と黒猫新妻の蜜月」に続く
人を寄せ付けない攻様と声を失った純真無垢な受様の
3巻目は他国から招いた王子が巻き起こす
悲喜交々になります♪

本シリーズは獣人それぞれの気質がキャラの性格に繋がり
ぶつかる事でさらに際立っているのが面白いです。

攻様の受様への溺愛が激しすぎて萌え
受様の言動が攻様や読書の思う以上にまっすぐで
きゅんきゅんされられる2人なのですが

本作もそれぞれの持ち味が十二分に活かされ
攻様の受様への匂い付けが普通じゃなくなっていたり
受様が攻様への信頼を深めた事で護られる存在から
自らも他者を護るように行動していて

ウェロン王城内の人々を振り回した双子王子の結末と
王弟夫婦が更に愛情を深めてのハピエンまで
たいへん楽しく読ませて頂きました (^-^)/

本作はシーンによって視点者が変わっていくため
先に留学してクアンツェ王族の事情を知る第一王子が
ちょっと気の毒というか可哀想ながらも
読者をニマっとさせてみもくれて面白かったです。