大きなテーマは「生きること」。
帯に「死にたがりに捧ぐ」とあり、帯のコピー通り非常にガツンとくる刺さる内容でした。
色々な人の生き方、人の愛し方が描かれています。
男女間の恋愛もあれば男性同士の恋愛もあるのでBLという括りは男性同士の恋愛も描かかれているから、という印象をうけました。
連載媒体が違っていたらBL漫画のカテゴライズにはしないかも。
生きる意味・価値は一つではないと思いますが、
「人を愛すること・愛されること」で生きる意味を見出そうとしている、けど報われない。でも一生懸命生きたい!愛したい!愛されたいんだ!という強い想いのぶつかり合いが一番よく表れているのが孤文。
「おまえを見てるとむかつく
おれがこんなになって手に入れようとしてるものを
おまえは味見もせずに捨てるような真似を・・・」
結果的にここまで歪みはしてませんが、できるのにやらない、という甘えに対しての怒りと同じだと思いました。
先生から死にたがりな人に捧げられた言葉は十和子の台詞にあると思います。
自分が本気でしんどい、と思った時に立ち直るきっかけをくれたのは
こういうガツンとくる言葉だったな・・・と思い出しました。
人の言葉に左右されすぎて悩んでいた昔の自分と
今の自分は自分で何にも気にしなさすぎているような気がして
もっと一生懸命生きなきゃダメだな!と反省させられました。
いつも一生懸命生きている十和子の姿に凄く励まされるマンガです。
射立のその後がハッピーエンドであることを願ってます。
いや、むしろ全員最後は笑っていてほしいです。
短編を集めた作品ということで、色々なタイプの話があり
どれから読んでも味わい深いなと思いました。
今回表題作が「カフェ」だったこともあり、パリ派の画家について思い出したことで、作品に対してしっくりきた部分がありました。
ヤマシタトモコさんには「エコール・ド・パリ」の芸術家と似ているところがあるなと思うのです。
ギョーム・アポリネールやマルク・シャガールのよう。
「哀愁」という魅力を持った人です。
ヤマシタトモコさんは実際はそういったくすんだ色合いはカラー絵では使用していないのですが、モノクロの絵とストーリーの中から感じられる色合いは子供の頃に見た旧ソ連時代の絵本のような
色彩としてはくすんだ色合いというのでしょうか。
そういう色を持っている方だなと思います。
穏やかだけどドラマチックで、オシャレな短編映画を見ているような感じになりました。
お気に入りは「ワンスアポンアタイムイントーキョー」。
今回の表題作と共通している感じがしました。
刹那の出会い、偶然のドラマを描いた作品。
今回「きみ」「さようなら」という言葉が特に響くなぁと思いました。
平仮名ことばがなんて似合う方なんだろう。
うまく説明できませんがそんな気がします。
文章の平仮名言葉のバランスが。
表題作「ジュテーム・カフェ・ノワール」は
人を好きになることの重さみたいなところもさりげなく台詞で書かれていて
さらっと読めてしまうのだけれど、ひとつひとつおさえていくと言葉に重みがあるなと思います。
あとはカフェの魅力はここだよね!という所が書かれているところがカフェ好きとしてもたまらないですね。
ヤマシタトモコさん自身がきっとカフェお好きなんだろうと思います。
自称カフェ好きとして実際にあるなら行きたいお店ですね。
純喫茶ひらいたら私もぜひ行ってみたいです(笑)
あとがきでそれぞれの作品が生まれた時のBGMが書いてあるのですが
そちらを聞きつつ読むとさらにいいかも。
今更ながらのレビュー投稿になりますが記念すべき初めて購入したBL漫画だったので。
思い出記念といいますか、ヤマシタトモコ作品に惚れた記念といいますか・・・敬意をこめて!書かせていただきます。
表紙のメンズに一目ぼれして買いました。
正確には裏表紙に女の子も居たし、画風が好みでもあったのですけれども(笑
完璧に直観で衝動的に買いました!
出版社の傾向?からなのか、ライトなBLだったというのが初期印象。
だったので全然抵抗なくサラリと読めました。
そう感じた一番の理由は会話の内容がサッパリしているところです。
同人誌とかで見てきたBLのイメージは凄くコテコテな閉鎖空間の印象だったので
まさかこんなに現実味の溢れた会話するなんて思ってませんでした(笑
またもしかすると一番「無謀な恋」の切なさ・報われなくて胸が苦しい・・・!っていうのが"軽い"かもしれません(書き下ろし作品「フォギー・シーン」)
他の単行本では「フォギー・シーン」よりもっと鋭くて突き刺さります。
でも負けず劣らず切なさは一級品の作品です。
普通に考えても友情関係にあったところから告白するのって勇気いりますよね!
主人公が学生まで年齢が下がると、独白の言葉の響きとかリズムとかの詩的な雰囲気がより合いますね。
片思いの経験者としては"いつまでも治らない傷のように甘く痛がゆい"という表現が非常に共感できる表現です。
お店で働いている人の年齢がややオッサン層で渋くてカッチョイイメンズがいっぱいなので魅力的ですね!若い子も明るくて可愛くていいけれど!
地味にちょいちょいしか出てきませんが幼馴染みの4人の仲良しさとか
牧さんのパパっぷりとか(笑
脇を固めるキャラクターも個性豊かできっと地味にファンな人もいるはず!
個人的には牧さん、三ツ本さんが好きです(笑)三ツ本さんは娘が可愛い。
↑こういったエピソードは一番最後の書き下ろしの店長記で一人ずつ軽快なテンポで紹介されております!ぜひ読んでもらいたい。オススメです。
ヤマシタトモコさんはこういったおまけ、後日談的なもの、訳あってカット・変更されたシーンなどこまごました"ネタ"の出し方もうまいです。
カシオさんといえば、
某同人誌がモンスター級に人気高い作家さんというイメージです。
常になんかガツンとくるというか、ハッとする感じの表紙でセンスいいなぁと思ってましたが
商業誌になっても相変わらず印象的な絵を表紙に持って来られる!
話は2部構成の短編が2作品、一話完結短編2作品、各作品の後日談を描き下ろしで収録。
こんなところを突っ込むのも恐縮ですが、
さやちゃんの出番と扱いがもっと格上にしてほしかった~~妹~~!
男性だらけの空間に出てくる女子ってリアル要素的な認識なので
勿論脇役のノンケの男友達とかも含めて、主役を囲む人たちって重要ですよね!
妹が井上君に気があるっぽい発言をして嫉妬する場面とかそういう所が良いです!
二人か片方にもっと葛藤があると私の場合更にグっとくるんですがそれはどうでもいいですね(笑)
あ、でもちなみにそういった意味では「恋愛初期症状」は良かったです。
頑張って否定して否定して無理だったどうにかしてくれコノヤロー!っていう感じが(笑)
ストーリーは短編はどうしても展開を急がざるを得ないのでそのあたりはぜひロングスパンの展開を妄想力で補うとして、カシオさんの魅力は絵柄の持っている独自の雰囲気というかオーラですね。
顔のアップと伏せ目が美しいです。薄い感じの体躯がまた色っぽい!
特に本当にカラーが魅力的なので今後短編でもかまわないのでフルカラーマンガというのも見てみたいかも?!
私同人誌は実は読んだこと無いのですが、初出順に見ていくと、『雪崩くんはそれを我慢できない』は独白が多いのですが、『氷の旋律』は一気に台詞量が多くなり『恋愛初期症状』は台詞量が少し減り『スイッチON!』では台詞主体で展開している感じでしたので、東京漫画社ではテイストがライトめなのが傾向としてあるのでギャグを交えたりする意味でも独白は抑えてあるのかなと思いました。だから東京漫画社のコミックス好きなんですけどね。ライトなんだけどいいんですよ+
台詞でまわす方がテンポがはやくなるので、そういったバランスをとっているように感じました。
今後是非カシオさんの長編連載とかあれば是非読みたいですね*+*
一巻に比べて二人とも、特に芹生の表情が豊かになったなあという印象を受けました。
宝井理人さんの描く男の子にはどことなく無風の湖水の水面のような静かで落ち着いた感じがあって透度が感じられます。ガラスで出来た芸術品のような。
二人の独白はそれほど多くないので、それぞれの内心を知るヒントが結構少ないです。
ですが、微妙な心の内が表情や目線の描写で描かれているので、想像力を働かせて(笑)
話の中で二人の内面がどう変化しているのかをそれぞれの視点に同調して読んで行くのが面白いと思います。
1巻のレビューに書いたことと重複しますが、
理人さんの絵は切ない表情ややや下向きの伏せ目の表情に、凄くグっときます。
アッコちゃんの言葉を借りるなら「食べてしまいたい」程キュンときます(笑)
家に来てキスまでしておいて、どこまでもスムーズに行かない(笑)
最後の最後まですれ違い続きな展開は
漫画の展開ではかなり珍しいタイプなのではないでしょうか。
じれったさに悶えたい人にオススメです(笑)
ちなみに、弓道ってマンガで少ないタイプのような気がしますが
セブンデイズで弓道に興味もった人もいるのでは?
弓を引く凛とした姿、こんな人いたら私は思わず写真に撮りたくなっちゃいますね!
非常に画面構成が良かったなと思ったのは最終話のラスト。
映像にしたら絶対ヤバイなと思いました。
卒業式の話もgood!何気に女の子達も、脇役におさまっていた内海くんも良い味持っているキャラがたくさんいるので、CDもぜひ聴いてみようとおもいます!
ヨネダコウさんの商業誌を買ったのは初めてだったので分厚さがまず新鮮でした!(え)
ストーリーとっても良かったのであれやこれやセリフについてもちょこちょこ書いているので結構ネタバレ感あるかもしれません。すいません;
私は、最初に購入したBLマンガがヤマシタトモコさんの『くいもの処明楽』だったんです。ヤマシタトモコさんのマンガは言葉による演出がもの凄いというのが私の印象なんですが、
ヨネダコウさんは絵の表現(特に表情)と余白(空間)での演出が凄いなと思う作家さんです。
同人誌でも、時折ギャグをまじえつつも非常に静謐な雰囲気を醸し出す漫画を描かれる方だなという印象を持っていました。
個人的な話になりますが、遊郭を題材にした本を出されたときは見開きでの映像描写が凄く素敵だな~と思いました。
CDが出るよという今になって買ってしまったものだから漫画をよみつつも脳内でキャストがしゃべっている妄想が膨らんでえらい状態になってしまって(笑)
冒頭書きましたが、見どころは表情ですね。
出てくる人の人情がにじみ出ている感じがします。小野田さんとか。出番こそ少ないですけれど。
またね、この表情が・・・ほんとにエロいですよね~!
あと『BLコミック 恋する言葉。Perfect Bible』のインタビューでおっしゃっていましたが
「腕と三角筋」の描写にも注目です!
自称「二の腕フェチ」な私個人としても要チェックポイントであります(笑)
あと、会話のない間の処理ですね。
映画「スカイ・クロラ」でこの台詞がない部分の演出に凄く力を入れていたと特集番組の中でいっていたのですが、手の指のわずかな動き、目の動きとか。「コップを置く音」ひとつをとってもものすごくこだわって作ったという話もありました。
「椅子のきしむ音」とか、いいな~と思いました。とくに小野田さんから嶋君の前の会社での出来事を聞いたあと、外川が椅子に座って煙草吸っているシーン。
私的に印象に残った言葉は
「俺のお前を好きな気持ちまで踏みにじる権利はない」(外川)
こんなに想えるって素敵だな思いますね。
弓道の特待生として入学し、端麗な容姿から女子にはモテるが、
中身とのギャップのせいで関係が続かない弓弦。
こちらもイケメンで、毎週月曜日に一番最初に告白してきた人と付き合っては別れることを繰り返している芹生。
弓道しか接点のなかった二人の関係が始まったのは
弓弦の遊び心での一言から。
弓を引いている姿が一番きれいだと思っていた 今日までは―
弓弦のごく自然な接し方、外聞とは違ったこれまで知らなかった一面を見るにつれ、芹生は弓弦に惹かれていく。
「もしかして俺らって今つきあってたりしない?」
「?そうだね」
この会話で生まれたお互いの今の関係の認識の誤解がその後の展開を複雑にしていきます。
なぜ自分が芹生が他の女性といるだけでムカムカするのかが分からない弓弦。
お互い何となく軽い雰囲気での関係を続ける中、
「色方面では落ちない」といわれていた芹生が自分にキスをして―
真崎ひかるさんの『朧月夜に、会いたい。』(幻冬舎ルチル文庫)の挿絵で観て「いいな」と思ったので、漫画を探して買ってみました。
こっちの畑で書いている絵の雰囲気と「鳥籠荘の今日も眠たい住人たち」とで絵の雰囲気が違っていたように感じたので、「鳥籠荘の今日も眠たい住人たち」を再び書店でマンガを見て気づいた時にあれっと思いました。キャラ原案が別の人だからかな。
全体的には終始穏やかな感じですが
女性との絡みがあり、結構そういったところがあるのが面白かったです。
きっかけがほんとうに冗談みたいなきっかけだったからお互いに近づくにも近づくタイミングが分からず、相手はそう思っていないという感覚のまま、不安定な状態のまま進んでいくので、大丈夫かな・・・と子を見守る親にも似た気持ちが。
宝井理人さんの絵は伏せ目な感じがとっても美しくて、二人が映画館でよりそっていたり、膝枕してもらっている弓弦の顔とかはほんとうにお人形さんみたいな感じ。
芹生クンと違って私は頭の中がだいぶイカガワシイ(笑)ので、髪や服とかに質感があるので、ふわふわしている感じとかちょっとした着崩れた感じとか、手が繊細な感じの手でそれがまた色っぽくて・・・「わー!」ってなりました(笑)
キスシーンの芹生クンの手の置きどころがいい感じでした。手がエロス!
また続きものだということで、、このじれったいまま放置されては続きを買うしかなくなってしまい・・・(笑)うまい商売ですええとても(笑)
登場人物がクリエイター志向でみんな夢に向かってほんとにキラキラしてるなぁ・・・と思いました。
キャラクター全員に対してかわいいなぁ、素敵だなぁと思えた作品です。
同じ人に二度目の恋をするって素敵ですね。
あと私もカメラ好きなんですが、加持クンとはかなりフィーリング合いそう。
始めたきっかけも似ています。
いいと思ったものを共感してもらえる喜び。表現者として最高の喜びだと思います!
絵を描いたり、お芝居をしたり、歌をうたったり・・・そういったことが
好きな人、それを夢として持っている人はどこか共感する部分があると思います。
性的なシーンが全くなくて、キスシーンもほとんどなくて、
現実で偶然同性に恋したらこうなりそうだな、と思えるリアルさが良かったです。
できれば登場人物女性キャラの絡みがもっと欲しかった!
せっかくお嫁さんの話が出ているのに・・・ちょっと勿体なかったです。
また、それぞれいいところで話が終わっているので物足りなさも感じました。
独白が少ないのも特徴の一つかもしれません。
基本的にフキダシのセリフが多いですよね。
あんまり表裏とか内面に溜めないのか、多くを語らないのか。そんなキャラクターが多いような気がします。みんな正直でまっすぐ!
だからサッパリした印象を受けるのかと。
なので独白以外のコマの描写とかからキャラクターの心情の変化を
あれこれ想像すると楽しめると思います。
でも画風とキャラクターと話の雰囲気が凄くよく合っている作品だと思います。
私は透君と黒須さんの話が結構好きですね。身に覚えがあるからでしょうか(笑