表紙買いしました。桜の木の下で北條(攻)が神谷(受)を抱き寄せる姿がすごく美しくてつい魅入ってしまいます。何度見ても素敵…
両想いだと発覚してすぐに北條が逮捕されてしまい、2年後に出所します。神谷が2年間どのように過ごしてきたのかが描かれていなかったので少々不安だったのですが…変わらず2人はお互いを心の底から愛し合っていて安心しました。北條は短髪姿もハンサムです!
両想い→逮捕→出所までがトントン拍子で進むのでもう一波乱あると踏んでいたのですが、そのまま終わってしまいました。全体を通してかなりあっさりしていてスラスラ読めてしまいます。
学生時代に北條への恋心と同性愛である事への戸惑いで揺らいでいた神谷が辿り着いた「お前さえ居てくれたらそれでいい。好きな人と一緒に居られたらそれでいい。」という答え。一見簡単な答えに感じますが、きっと当時は神谷が悩んでいた通り今ほど同性愛に寛容ではなかったはず。そんな時代の中、そう思えるほど強く想い合える存在と出会えた事は本当に素晴らしい事ですし、この先も2人が幸せであってほしいです。
ふたりが共に生活する光景はまさに未熟な楽園でした。
映画監督の夢破れしフリーターの海(攻)と進学校に通いながらも両親からのプレッシャーに負けてしまい家出中の智也(受)。そんな智也くんを海さんが家に招き一緒に暮らす事になります。
家に連れてきたものの未来も希望もある智也くんのほうが価値があると感じてしまい強く当たってしまう海さんと、海さんが過去に携わっていた作品を見て「すごい」と言う智也くん。どうして人間って自分以外全員を「すごい」と思い、自分は誰よりも劣っていると思うのか…このふたりの心情がリアルすぎて鳥肌が立ちました。
呼吸をする意味がわからなくなると感じていた海さんに生きる希望ができて安心しました。将来、恩返しに智也くんが迎えに行ったら海さんはどんな反応をするのか…とても楽しみです。作者さんは現在漫画を描いていないようですが、いつかこのふたりの続きを何処かで読めたらいいなと願っております。
相変わらず春さんの暴走っぷりにたくさん笑わせていただきました。真矢くんがプリントされた枕(3個)作っちゃうし真矢くんの頭のサイズのボール抱きしめて寝てるしシフト把握してるし友紀さんを警戒したり…安定の強火同担拒否っぷり!!春さん以外に真矢くんを性的に見てる人まったくいないのですが……
そして!!!なんと…今まではほぼコンビニでしか会っていなかった2人の距離が急接近します!!!バイトを辞めなければいけないほどテストの結果が悪かった真矢くんに春さんが勉強を教えてくれる事になったのです!!神様ありがとうございます!!とりのこ先生ありがとうございます!!
いつもと違うピアスに気付いてくれる春さんキャーーーーー素敵ーーーーー良いムード〜〜〜〜〜てドキドキしていたら「照れてるの?その赤いお耳…口に入れたいなぁ」という強烈な春さんのモノローグで腹筋崩壊しました。わかる…わかります……これだけで耳まで真っ赤になって照れちゃうなんて、がっつりヤンキーな外見とのギャップがたまらないじゃないですか…ずるいぜ真矢くん!!!!!可愛い!!!!!
まさか2巻で春さんの家にお邪魔できると思っていなかったので2人の距離が縮まって最高に嬉しかったです!!3巻ではどこまで進展するのか…ものすごく楽しみです!早く続きが読みたい!
上下巻の作品はほとんどが同日発売なのですがこの作品は下巻が出るまでに2年もかかりました。待っていた…この日を……待ち疲れた………
「ずっと弓が笑っていればいい。俺がそうできればいい」と思っていた林田さん(上巻参照)と「どんなに寂しくてもかんちゃんが笑ってると楽しくなった」と過去を思い返す弓。林田さんは弓が付き合っている人と一緒にいると知り安堵の笑みを浮かべ、弓は林田さんがまた笑えている事を知り嬉し涙を流し…結果的に2人は上手くいかず離れてしまいましたが、林田さんは弓にしてしまった事も、友達であり恋人だった楽しい時間も忘れず前に進む。きっと誰よりもお互いの幸せを願っているはず…
過去に恋人に暴力を振るっていた人間が新しい人と恋に落ち幸せになる…なっていいのか……私も上巻まではそこがかなり引っかかっていて、DVしていた人間に幸せになる権利なんて無いと正直なところ思っていました。なかなか難しい題材ですが、おげれつ先生らしく前向きで未来あるように締めくくれるのが流石おげれつ先生の手腕だなと感激しました。
秀那からアルバムを渡された時の「アイツらしいな」と弓を想う表情も、写真を楽しそうに貼る秀那を見つめる表情も、大切な人を見つめる林田さんの笑顔はとても穏やかで素敵ですね!今まで辛い思いをしてきた分、これからは秀那とたくさん笑って時には泣いて…幸せな日々を送ってほしいです。
ソムリエさんがお勧めしてくれた事と帯のなんとも切ない言葉で購入したのですが、もっと早く読んでいれば良かったと後悔しました。
モトにキスされそうになる夢を見たり、モトが部屋に遊びに来てドキドキしたり、モトに彼女が出来てイライラしたり…思春期の男の子が恋愛感情を持ち始める描写がすごく丁寧に描かれていました。
カズが泣きながらモトに告白する場面は涙なしでは読めません。両親の離婚でいっぱいいっぱいだったところにモトが寄り添ってくれてキャパオーバーしていたのに「高校も違うとこ行くし、もう話しかけたりしない。いつか絶対諦めるから」とモトの事を1番に考えているカズ。「俺だって一緒に考えたい」と答えてくれたモト。あの年齢だと「幼馴染の男の子から恋愛対象として好かれている」という状況ってなかなか理解できないし、どう対応すればいいのかすごく迷うはず。それなのにカズが離れるという選択肢がそもそも存在していないモトの中学生とは思えない包容力に驚きました。こんなに良い子と幼少期からずっと一緒にいたらそりゃあ好きになりますわ…
お互いの事を1番に考えて大切に思っている2人の青春に立ち会う事が出来てとても幸せでした。切なくて眩しくて暖かくて…優しい気持ちになれる作品です。
最初から最後までゲラゲラ笑ってしまいました!!はらだ先生の作品は会話のテンポが良くてページをめくる手が止まらなくなります。
粕谷くんの左遷理由といい、葛谷くんがヤジマ家をコンプリートしかけている事といい、ネコの方達の掘られる事への執着と忠誠はものすごいですね…おだんごペン欲しがったり、可愛い恋人をつくって毎日尻を責めてもらうというハッピーライフを夢見ていたり、2人とも考える事が同じなのが微笑ましいです。エリート会社員とニートでもアナルの事になるとキラキラ喜んだりぎゃいぎゃい喧嘩したりまるで子供です。
清々しいほどの下品っぷりで読んでいて気持ちいいです。私も2人のアナルへの探究心を見習って、何か夢中になれる事を見つけたいです。2巻も楽しみだ〜
少々ナルシストぎみの美形サラリーマンの月尚さん(攻)と元気で可愛い地縛霊の昴くん(受)の笑いあり涙ありのドタバタラブコメディです。
昴くんの愛くるしさに終始悶えていました!!月尚さんに生活に干渉しないで姿を消していてほしいと頼まれたのにテレビに映ってくるし電子レンジの中に居るしベッド入ってくるし…まったく月尚さんの言う事を聞いてくれないのですが何故か憎めないのです!元気で面白くておっちょこちょいでとても魅力的な地縛霊です。個人的に序盤の土下座する時、宙に浮いているため回転しちゃってる姿が可愛すぎて何回も見返しています。
このまますんなり両思いになって成仏じゃ物足りないし2人が離れてしまうのは嫌だ!!!!と怯えていたところに朗報です。なんと昴くん生きてました…5年間眠ったままでした…しかも月尚さんと同い年でした…ありがとうございます…
同じ大学の月尚さんに一目惚れした昴くん。月尚さんに抱かれるためにウキウキでシーツを干そうとしたら落ちてしまったんですね。まさかこの死因が本当だと思いませんでした。本人が忘れているだけでもっとドス暗い死因があるのかと…なんともドジっ子昴くんらしい……
無事に魂が身体に戻った昴くんは愛の力でたったの4日で月尚さんのもとに戻ってきました!!あっぱれ!!これぞ執念!!念願叶って月尚さんに抱いてもらえました。本当におめでとう。糖度高めハッピーエンドを好む方に全力でオススメします!!!
連載当初から気になっていました。喪服を着た花嫁…?それは悲しいの?おめでたいの?どっちなの?なんとも興味を惹かれる作品名です。表紙の雪刀(受)の黒手袋と流し目が超セクシーです。たとえ本屋で初めて見たとしても絶対に表紙買いしていました。
養父の仕事中のすっと伸びた背中が好きで、月島春日喜を尊敬していたから小説家を志すようになった雪刀。今や肉体関係有りの歪な親子になってしまった2人ですが、雪刀が幼い頃ちゃんとした父と息子だった時期もあったのですね…きっとその記憶もあるだろうし、養父しか居場所がないから酷い扱いをされても受け入れるのでしょう。
雪刀に対して哀れな視線を向けず「ひとりの人間」と言ってくれた後藤さん。そんな人を好きにならないルート存在しますか???絶対ない!!!好きだ!!!!序盤でも「あんまり大人をからかわない方がいい」と注意しておいてランチ奢ってくれるしお金貸してくれるし雪刀が匿名で書いてるコラムが楽しみとか言っちゃうし終いには「案外かわいいな」だと!?!心の中で「からかってるのはどっちだよ!!!!」と雪刀とハモりました。たまらん…後藤さんを好きにならないなんて無理です愛してます。私の中では攻めキャラオブザイヤー2019堂々1位です。
毎度つきづき先生の画力の高さに圧倒されます。礼司(攻)がイケメンすぎる!!!!!そしてアキラ(受)の毛髪量にも圧倒されました。とっっっっっても可愛い…どこがバケモノ?
イケメンインテリヤンキーと不思議ちゃん最強ヤンキーが拳を交えながら友情・愛情を深めていくボコり愛です。
基本的にぬぼーっとしていて何を考えているのかわからないけれど、どこか儚げで危ういアキラを放っておけない礼司の気持ちすごく共感できます。仲間が言っていたとおり正に猫。そりゃあ「お前みたいなバカは絶対俺のところに戻ってこいよ」て言っちゃいますよね…しかも4年経っても2人ともその約束を覚えているなんて!!たった1年しか一緒に過ごさなかったけど、すごく濃密でお互いを尊重しあった時間だったんだなと…
「約束はなくても引き寄せられたように少し探せばお前を見つけられたようにいつでも会える気がしてたんだ」という礼司のモノローグで涙腺崩壊しました。だからアキラが教えた居場所が間違っていてもすぐに見つける事が出来たし、2人は魂が結びついているから本能的にお互いの存在を求め合っているんだろうな…。もう大丈夫だと思いますが、もしいつか再びアキラが姿を消しても礼司セコムが速攻で見つけてくれるでしょう。男の友情って本当に眩しい……
手に取ったとき本の細さに正直驚いたのですが、内容は大満足です!もっと礼司とアキラを拝んでいたかった………
圧倒されました。まだ3月なのに今年これ以上の作品が出てくるのか…?評価ボタン、神より上を作りましょう!!!!!とにかくたくさんの人に読んでほしいです。普段BLを読まない人も是非。
帯に優しい物語と記載されていますが、私は悲しい物語でもあると思います。優しくて、悲しくて、温かくて、残酷で…いろんな感情が入り混じって読了後何とも言い難い不思議な気持ちになりました。ただでさえ乏しい私の語彙力を根こそぎ持っていかれました……
もう既にたくさんの方々がレビューに「とにかく読んでほしい」と書いてくださっているのですが、私からも言わせて下さい。とにかく読んで下さい。必ず心に響く作品だと自信を持って言えます。