英田先生と高階先生のコンビにつられて初エッセイ。
読みやすくて面白かったです。
萌えへの共感もさることながら、プロの世界の現実を思い知りました。
読者の求めるもの、売れるものでなければ通らないプロット。
書きたいものと売れるものの狭間で揺れる作家活動…。
書き下ろし小説にはそんな制約を超えて書きたいものを書いた英田先生の萌えが詰まっています。
私は地味なお話も好きですしオヤジ受けも大変よろしいと思いますが、マイノリティなんですよね。
この小説も地雷な人が多そうだ(涙)
年に1冊くらいは売れる売れないを考えずに作家さんの書きたいものを集めたアンソロジーみたいなものが商業誌として出たら理想かも…?
真冬の過去や柊が何者かなどが明らかになりました。
予想以上に抱えていたものは大きくて切ないですが、確実に前に進んでいる真冬がすごい。
由紀と真冬の回想シーンを受けてしばらく真冬は引きずっている、という程ではないにしろ立夏と向き合えるのか心配だったのですが。
演奏を終えたあとのキスシーンはあまりに唐突すぎてドキッとしました、最高です。
その後それをなんとも思っていなさそうな真冬が真冬らしくて好き。
登場人物が増えてたまに目を凝らさないと誰かわからない時があるのが残念。
ですが読んでいくと本当にキャラクターひとりひとりに魅力があるので、これからの登場に期待です。
気になるのは春樹と秋彦ですよね…!
発売直後くらいに一度読んでいたのですが全く覚えていなかったので2巻発売に合わせての再読です。
どうして覚えてなかったの?と思うくらい面白い!
まずキャラクターひとりひとりの魅力が半端ないです。
一見どこかの漫画には一人くらいいそうな設定や雰囲気でありながら、読んでいくとこんなキャラクターはどこにもいない!会ってみたい!と思わされます。
また、吹き出し外のセリフや擬音の使い方が独特な雰囲気を出していると思います。
たまに吹き出し外の文字が多いかな、と感じなくはないですが面白いので良し。
1巻はまだBL要素が少なくストーリーに集中することができます。
私はバンドや楽器の知識に乏しいので、そういった部分にも集中することができました。
これからのストーリー、キャラクターの成長、そしてBL部分がどう展開されていくのかが非常に楽しみです。
何でもっとはやく読まなかったんだろう!
私には珍しく小説なのに一気読みしてしまいました。
もともとテレフォンセックスのシーンが目当てで購入したのですが(有名人気作とは知りませんでした)収穫はそれ以上。
特にキャラクターが魅力的です。
メイン2人以外の登場人物にもまるで実在の人物のような存在感があります。
自分も体験したことがあるようなリアルな心理描写が描かれているせいでしょうか。
加えてあまり見慣れない表現で書かれているのに、それが飾った言葉や辞書で引かなきゃわからないような言葉ではないから読みやすかったです。
もっとこの作者さんの作品を読みたくなります。
大正ロマンものやそれに近い…現代すぎないものを探していた時にオススメされていたので購入。
海外へ駆け落ちするという結末はロマンがあって憧れもあって大好きです。
家族や体制にとらわれない二人だけの世界で幸せになってほしいですね。
こういう場合は駆け落ちしました!というところで終わってしまうものも多いですが、その後どんな風に新しい生活を始めたのかが少し描かれていたのが良かったです。
ほんの少し導入があってこそより空想も広がるというもの。
シリーズものなのは知っていたのでこの二人の話がまだまだ続くのかと思いきや、今度は弟くんのお話なのですね。
主人公の目線では少し疎ましい立ち位置のサブキャラという印象なのでどんなお話になるのか気になります。
本編で一番びっくりしたのはお父様。
名家の当主にありがちな厳格な人なのかと思っていたらなんと…美しいお父様でした。
とても魅力的なのでお父様も気になります。