「うわ、ゲイビ物か」
様々なところで評判が良い漫画である事は1年以上前から小耳に挟んでいました。しかし表紙。この実家暮らしに優しくないゲイビ丸出しの表紙。これに敬遠してしまいずっとほったらかしていました。そして先日、友人に借りて読んでみたところ…ただのゲイビ物じゃない。
表紙に怯んでいた愚かな自分よ!!!!!!
短編かと思いきや、それぞれちゃんと繋がっているストーリー構成。エロはあるが変なプレイはしていないし、表情と状況でぐっとこさせる。ヤクザ(実は初めてヤクザBLを読んだ)設定も上手く、キーパーソンの過去がどんどん暴かれて行くのもワクワクした。純愛と言えるかはわからないが、これもひとつの愛なんだなって思わせてくれる。R15指定の邦画を見ているかのよう。
一言で言うなら最高でした。読み応えあります。サクマさんがかっこ良過ぎる。めちゃくちゃタイプでした。黒髪ドS攻めかと思いきや、若かりし頃はヤクザの親玉に憧れる可愛らしい青年の一面もあるしむにゃむにゃもされてしまう。1人の人物の受け攻め両方が見れるのってなんて素敵なんでしょう!これぞBLの醍醐味!!!!(超書き殴りレビュー…駄文失礼しました)
ちるちるを巡っていて出会った一冊。高校生のBL物が読みたくて購入しました。レビューもちらっとしか見ずストーリーを全く知らないまま、表紙の可愛さと不思議なタイトルに惹かれて購入を決定。買って良かったです!でも個人的に「ここもうちょっと描写して欲しかったーーー!」という点がいくつかありましたので萌1つ…以下ネタバレです↓
疑問点1:大庭くんの恋愛対象に最初っから女の子はいない?
要は真性のゲイ?だから市村くんが「ほもじゃねーわ!」て言うたびに傷ついていたのでしょうか。もちろん、市村くんの事が好きだからという理由で傷ついたと言ってもいいでしょうが、蔵くんの事も好きなんだよね…?たまたま2回連続好きになったのが男だったのか、真性のゲイなのか!気になる!!
疑問点2:そもそも大庭くんが蔵くんに抱いているのは「恋愛」か「友愛」か
恋愛っぽいと思わせる描写がいくつかあったものの、そしたら蔵くんを気になってる女の子と蔵くんをくっつけるような真似をするか…?大庭君の蔵くんに対する「おせっかい」?「愛」?が歪んでいる気がしてならない!そもそも蔵くんを好きになった理由が「蔵が可哀想な境遇にいる子だから、俺がヒーローの様に求められたい」ぽいし。大庭くん、お前が一番病んでないか?!?
疑問点3:市村くん、大庭くんのこと本当に好き?
「俺はお前のおなほじゃねー!」て市村くんが大庭くんに叫ぶシーンがあるけど、むしろ市村くんの方が大庭くんを欲求不満解消の道具にしていると感じました。大庭くんを好きになった理由も、自分を気持ちよくさせてくれたから♬みたいな感じだし。大庭くんという恋人はいるけど女の子からモテたいと思うし、童貞捨てたい!!多分、市村くんは大庭くんの事好きなんだけど「愛」はないんだろうなーと。でもそこが普通の男子高校生で個人的には好きなキャラ市村くん笑 純情無垢なおバカキャラだけど、本人の無意識のところで小悪魔ちゃん。
ざっとこの3点が気になりました。蔵くんというキャラは個人的にすんなり受け入れられたし、行動に矛盾もないと感じました!
とりあえず、大庭くんが謎。家庭環境も悪くなさそうだけど、お母さんからの「手がかからなくていい」の一言に対する表情も気になる〜〜〜〜。
続編をぜひぜひぜひぜひ出して欲しい!ひずんだ三角が、ほどけて絡んで、結びついて欲しいです。個人的には蔵くんに素敵な恋人ができて、大庭君と市村君の関係を確固たる物にしていただきたい!
以前から気になってた500年の営み。やっと手に入れて読む事ができました。
他の方も書いているように、号泣するんじゃなくてポロポロ泣けるお話です。
人によって泣くポイントは違うと思いますが、私は寅の
「人間は……好きな奴の為にはこうしてしまうものなんだ」
という台詞に涙がボロボロ出始めました。情事をしたときには「好き」だと言えなかった寅。再会した時ヒカルに「好き」と伝えたときは何とも思わなかったのですが、この台詞にはもう。涙腺もっていかれました。
そうだよね、人間って、動物だろうが物だろうが、好きなもののために嬉しいと思うし、悲しいと思うし、笑うし、泣けるんだよね。それが「好き」なんだよね。寅はもう、太田光のこと関係無しにヒカルの事を大好きになったんだな…と私は解釈しました。
D-4QPが「祈り」を覚えたページでは、前が見えなくなりました。
夜寝る前に読みたいBL、自分の中で堂々の1位の作品です。
大学の研究室にあったので読んでみました。その際、係の方から「つくもさんは本物のゲイなんだよ〜!女性作家が描くBLとはまたひと味違うかもしれないから楽しんで!」と言われ、わくわくしながら読みました。
結論から言うと、女性作家さんの描かれるBLとの違いは感じられませんでしたが。。。最っ高でした!!!
ここ最近エロを読んでなかったこともあり「ひゃ〜〜〜〜;///; エロい〜〜〜〜!」別に変なプレイをしているわけではないんです。普通に致しているだけなのですが、私的に絵柄がとても好みだったこともあり、もう、つくも号さんの描かれるエロにハマってしまいました。
以下、特に好きだった作品の感想です↓
『ぐるぐるトランキライザー』
お友達から一線を越えてしまう瞬間のBLが大好きなので、大興奮しました。風邪をひいて素直に想いを伝えてしまう(でもちょっとツン)ハルの可愛さと言ったら…もともとお互い両想いだったこともあり男同士だから云々の駆け引きもなくH突入でしたが、そのスピード感も嫌いじゃない。
『窓辺で朝食』
初エッチで鼻血出してしまった金江君が可愛過ぎてこっちが鼻血出しそうでした。童貞攻め最高です。次の作品もこのお話の続きなのですが、えっちしたくて食事中もムラムラしちゃう金江くん…それを甘やかす先輩…大型犬わんこ×飼い主の様◎
『最後の三月』
登場人物がみんな黒髪キャラで区別が難しかったです笑
それでも十分楽しませていただきました。最後、ハッピーエンドじゃないところが「あぁ…」となりましたが…これの続きどっかに落ちてないですかね。
ニィ君の夢のシーン、痛々しいけど大好きです。あと初めてなのにいきなり5回って。男子高校生すごいっ。
今まで二次創作ものばかり読んでいた私が、一次創作にハマることになったきっかけの作品です。つい最近読了し、一番最初にレビューを書こうと思いました。
本編は文庫本でも11冊分ととても長く、言わずと知れた名作ですが…この短編集に入っている「光の庭」は本編を越える神作品だと思います。
英二が、アッシュのことを1人想い続ける運命を背負っていることを思うと涙が止まりませんでした。なんて切ない。こんな切ないお話あっていいのかと!吉田先生が憎いとさえ思いました!!!!
しかし、この本には素晴らしい救済処置があります。裏バナナフィッシュに私はとても救われました。あんな事やこんな事は全部劇中の話だったんだ〜!と思わせてくれます。おまけのイラストや読者のお便り(?)コーナーが今までのシリアスな雰囲気を一気に和ませてくれます。おまけイラストの…アッシュと英二の学ランが…堪らない。こんな素敵なおまけも描いてくださっていたなんて、やっぱりなんて憎いんだ吉田先生!
この作品が連載していた当時、どうして私は生まれていなかったのかとただただ後悔しています。でもこの作品を読まずに死んだらもっと後悔したでしょう。もちろん本編も合わせて、全てのBL好きの方にこの作品を薦めたいです。