全編にわたって、
激しく高ぶることがなく落ち着いた感じに進んでいくのかなって思って読み始めました。
先生のおとぼけっというか(天然なんだけど)
いくらなんでもさ~っと唸るくらいのキョドっぷり怯えっぷりがすごい。
自虐ぎみなくらい控えめで、
踏み越えないし、わきまえてるし、一応見栄もあるし、、
でも、だけど、と気になってしまう、そのとき。
恋していると気づいたときのドキドキ感は、すごかった。
それまでが、静かに心の内でイジイジしていた先生の感情が溢れようとするんだけど
それでもやっぱり先生は先生で、気持ちをまとめられなくって。
そんな先生をまんま受け止める伊瀬くんは「神か?」って思っちゃう。
伊瀬くんもかなり情緒面では不器用さを発揮してますが
それはそれで素直さの現れでもあって、面白かったです。
大人の恋愛、待ってましたの最終巻です。
男との恋愛に戸惑いをかくせない柊至(快楽には躊躇ないけど)が、
それでも必死に色々考えてセンセを想って行動したりする姿が
カッコ悪いけどカッコ良い大人の男って感じで好きです。
微妙にいろいろズレる佐治センセもクールな外見に似合わず
人間くさく悩む姿が愛おしい(*゚∀゚*)
幸せになってね、そんで色々話聞かせてねって言いたくなるのは
私だけかな。
焦らずにスパンを置く関係も、酸いも甘いも知っている大人ならではの
落ち着きっというか、まだ先はあるんだからゆっくりしましょって
手をつないで歩きましょう的な感じが
すごく好きな作品です。ごちそうさまでした。
「おいしくなったら召し上がれ」
言葉が足りないっていうか、口下手っていうか
不器用な九十九さんと、振り回されてんだか振り回してんだか
なんかわからないけど、グルグルしちゃう藤本くんが可愛いです。
「花が咲く日は」
「恋よ花よと前篇/後篇」
「花が咲いてから」
花屋さんの泣き虫イケメン花斗君と若手華道家センセ。
仕事の事や恋の事とあれやこれやと悩みながら自分の気持ちと向かい合っていく。
周囲の悪意のない何気ない一言に、思っている以上に囚われてしまう事ってある。
ある人との出会いで、悩んで傷つけ傷つきながらも自分で道を開いく姿は
好感持てるし、勇気ももらえる感じです。
落ち込んだ時、また読みたくなりそうな作品です。