タトゥーを扱ったBLという点に新しさを感じました。タトゥー、個人的にはめっちゃ萌えます。痛みを伴いながら、肌にモチーフを刻むという行為、背徳感があってゾクゾクします。
ただ、彫り師の愛助さん(攻め)は、アウトローな感じがしない好青年なんですよね。タトゥーを入れたいと希望する尚紀さん(受け)に対して、すごくジェントル。そのギャップがよかったです。
物語のキーポイントは、二つあります。一つめは、「変わりたい」という尚紀さんの願いがどのような形で叶うのか。そして二つめは、愛助さんが過去の恋をどう乗り越えるのか。この二点がうまく噛み合っていたため、消化不良にならずに素晴らしい読後感に浸ることができました。
このお話は、愛と再生の物語なんですね。人は変われるんだという前向きなメッセージを受け取りました。
エッチシーンに関して言えば、愛助さんのタトゥーが艶かしくて眼福でした。戸惑いながらも積極的になっていく尚紀さんも可愛かったです。
タトゥーを取り扱った作品で、エロエロというデータから尻込みしてしまう方もおられるかもですが、ピュアなラブストーリーですよ! おすすめです!!
初読の際は、エッチシーンの迫力に圧倒されました。攻めだけでなく、受けも筋肉質のいいカラダをしています。
このたび再読してみて、猿渡(受け)と同じぐらい不器用な舞浜(攻め)がすごくいいと思いました。
猿渡に「何人くらいとした!?」と聞かれても、「覚えてねえよ、そんなこと」と答えるほど色事に慣れている舞浜。それなのに、自分から連絡をするのをためらったり、猿渡に「何があってもずっと友達でいてくれるよな…!?」と言われて「ヤダ」と即答したり。
猿渡といる時の舞浜って子どもっぽくて意地っ張りなんですよね。可愛い。
エロ特化BLかと思いきや、キャラクターの感情の機微がきちんと描かれている素敵なお話でした。
<こんな方におすすめです!>
・エッチシーン多めのお話が読みたい方
・エロだけでは満足できない。心理描写も優れていないとダメという方
カフェスタッフのリク(受け)は恋愛下手。毎回、「重い」「疲れる」と言われ、三ヶ月も持たずにフラれてしまいます。
そんなリクですが、傷心を慰めてもらううちに流されてカフェオーナーのジョシュ(攻め)とベッドインしてしまいます。
その後も、ジョシュにデートに誘われたりするのですが、リクは遊ばれているのではないかという不安に駆られます。
でも、リクは決断するんですよね。「オーナーが相手ならめちゃくちゃに傷ついたっていい」と。
恋することに臆病だったリクが、ジョシュとの関わりによって変わっていく姿がまぶしかったです。
スパダリによる受け甘やかしBL、個人的には非常に楽しめました。
異国が舞台のマフィアものです。
とある秘密を抱えて生きてきた、マフィアの幹部・ジーノ(受け)。豪放磊落なダンテ(攻め)にその秘密を知られてしまいます。
秘密に縛られてきたジーノを受け止めるダンテの包容力にやられました。
「男たるもの紳士であれ」という信念のもとに行動するジーノ、とてもカッコいいです。そりゃあダンテも惚れますわ。
ラブシーン、ガッツリあります。ケンカップルBLは、意地の張り合いのなかにも愛が感じられるところがいいですよね。
シリーズものです。そこで終わるんかい!というところで続きます。この先、物語がどう展開していくのか楽しみです。
<こんな方におすすめ>
・男前受けが好き
・甘々なだけじゃないストーリー重視の漫画が読みたい
表題作について。
攻めのちひろくんはAV男優なのですが、色気がハンパないです。服を着ていても漂ってくるセクシーオーラ。基本クールで、発言や行動が男前。
受けの伊吹さんは正義感が強くて熱血漢。
このふたりのカップリングが絶妙でした。
作画がともかく綺麗です。キャラクターのお顔が美しいのはもちろんのこと、エッチシーンはちゃんとエロかったです。読むご馳走でございました。お話のトーンが明るいので、カラッとした読み心地です。
その他の短編について。
ルーズソックスにバニーボーイに口紅etc. 短いながらもヘキが詰まっておりました。こちらは全体的に湿度高め。
ためこう先生の表現力の幅を感じた一冊でした。
ざっくり説明すると、不憫受けが愛と居場所を見つけるお話です。
王道ストーリーだけど陳腐に感じなかったのは、キャラクターがとっても魅力的だから。
リオンくん(受け)は不幸な境遇に負けず、自分にできることを探して努力する前向きな人です。応援したくなっちゃう。
大我さん(攻め)はぶっきらぼうだけど優しくて。リオンくんが大我さんに惚れた理由がよく分かります。
女性キャラもいい味を出してます。大我さんの元妻・有菜さんは明るくて頼りになるお姉さんだし、顧客の麗子さんはとってもチャーミングなマダム。
スキャンダルに巻き込まれ、世間から攻撃されたリオンくんが幸せを見つけて本当によかった! 言葉ではなく行動で愛を伝えるタイプの攻めって新鮮で、大我さんのファンになりました。
そして、平明かつ簡潔で、キャラクターの心情を的確に描写した文章が本当に素晴らしかったです。
リオンくんが欲していた愛とは、大事な人たちと日々の生活を慈しむことなのかもしれないなーと思いました。
癒やしが欲しいけど甘ったるいだけのお話では満足できないという方におすすめです!
季節の移ろいと共に描かれる、キャラクターの心情の変化がとても切ない作品でした。
物語は「知っているのはお互い、いい加減なハンドルネームだけ」という状態からスタートします。この時点で私は萌えました。キャー! どういうこと? オトナの関係!?と思いまして。
そのままドライで冷めた関係で終わるかと思いきや、里谷(受け)はだんだん政田(攻め)に気持ちが傾いていき、やがて彼のことが好きだと自覚します。
そこから先のストーリーは……ジェラートのように甘かったです。政田(攻め)、里谷のこと大好きじゃん! 年上×年下好きにはたまらん展開でございました。
そして、ジェラートという小道具が随所でいい働きをしています。毎回違うフレーバーのキス、冬季休店により、ふたりを結びつけるものがなくなってしまう等々。「お見事!」と唸ってしまいました。
<こんな方におすすめ!>
・スタイリッシュな絵柄が好き
・年上×年下が好き
・甘さと切なさ、両方味わいたい
そんなわけで神評価です。