ジャケ買いでした。涙目でネクタイを咥えて、顎を掴まれている黒髪美人の色気といったら。見るご馳走ですよ!
当方、Dom/Subユニバースを扱った作品はあまり読んだことがありませんでした。なので、冒頭に用語の説明がコンパクトにまとめてあったので助かりました。
さて、黒髪美人の東乃さんですが、Switchであるがゆえに葛藤があるようで。薄幸オーラが漂っております。(でも、それがまた色っぽい)
東乃さんは勤務先で西條さん(Dom)に出会います。西條さんに尽くしたいと願う東乃さんが健気でね。どうか幸せになってくれ!と応援しながら読みました。(でも、悩んでいる表情も色っぽくてたまらない)
はーっ。黒髪健気美人、最高です。美麗な絵に魅了されっぱなしでした。ストーリーも甘いのが好きな自分に合っていたので、評価は神とさせていただきました。
オメガバースというと、ヒートでエチエチになる受ちゃんや、ロマンあふれる運命の番という設定を美味しくいただくもの。そんな認識でおりました。
なんと浅い考えだったのでしょう。「愛日と花嫁」はそんな表層的な萌えにとどまる物語ではありませんでした。
誰かを愛し、命を授かるということ。
そして命を育み、慈しむということ。
読了後、すべての生命への畏敬の念をずしんと感じました。
読書を通して、自分の世界観まで塗り替えられる経験はなかなか味わえるものではありません。
説教くさいお話ではないです。
クロもルカも不器用なところがあって、完璧ではない。愛すべき存在なんです。そんなふたりが力を合わせて生きていく姿が、ただただ尊いのです。
セリフにしても絵にしても、画面から伝わってくる情報量が多いので、じっくり腰を据えて読みたい作品です。
当方、光の腐女子です。BがLしてる、いちゃ甘ストーリーに癒される日々でございます。
たまには味変しようかなーという軽い気持ちで、ホラーテイストだというこちらの作品を読んでみました。
その結果、新たなヘキと出会うことができました。私、心がヒリヒリするような読み心地のBLも好き!
この二人の関係性なら、こうなるしかない。そんな愛の極みを感じさせるラスト、最高でした。
読了後、この作品のタイトルは「6と7」以外に考えられないと思いました。それぞれの数字に込められた意味に心が震えます。
ダークなシーンもあるため、軽々しく「読んでみて!」とおすすめすることはできないのですが、ほの暗くて切なくて美しいBLをお求めの際は、ぜひぜひ本作をお手に取ってみてください。
幼なじみ同士でルームシェアをしている大学生のお話です。
物語の冒頭で、凛(攻)が記憶喪失になってしまいます。翔太郎(受)は凛をサポートすべく奮闘するのですが、頬っぺたへのキスに始まって凛の愛情表現がだんだん幼なじみというラインを越えていきます。戸惑う翔太郎の姿が可愛かった!
やがて、翔太郎は近すぎるがゆえに凛のことをちゃんと理解していなかったことに気づきます。ふたりの気持ちが通じ合うシーンはとても感動しました。
お話も素敵なのですが、絵が本当に素晴らしくて……。ワンコモードから、翔太郎に近づく相手を威嚇する猛獣モードに変わる時の凛の目が鋭くて最高です。
ラブシーンがまた見事です。凛も翔太郎もいいカラダしてますな……。
愛が重ための攻が好きな方におすすめの作品です!
哲学科が舞台のBL、初めて読みました。「魂の片割れ」というプラトンの言葉が作品の随所で光っています。題材の目新しさだけで終わることなく、しっかりと練られた物語です。
享楽的な能美先輩と、真面目な瑛人くん。正反対のふたりが結ばれるストーリーは、コミカルなシーンあり、能美先輩が抱える心の傷あり。重すぎず軽すぎず、ダレることなく惹きつけられました。
可愛らしい絵柄なのですが、手や腕の描き方などは角張っていて、男らしさを感じさせます。個人的にはとても色っぽいラブシーンだと思いました。
ギャンブル好きだったりして能美先輩はなかなかにクズいのですが、なんか憎めないというか。愛嬌があります。瑛人くんは塩対応の裏側に、能美先輩へのクソデカ感情があるのかと思うと、やっぱり憎めないですね。
哲学、青春、キャラクターの成長。この辺のキーワードに興味を覚えた方に強くオススメします。