この先生の本は、考えさせられたり、泣かせられたりと、どちらかというとBLというジャンルを超えて、医療もののドラマを見ているような感覚に陥る本が多いのですが、今回もまさにそんな本。
私はいつもレビューを書かない人なのですが、今回は書かせてもらいたい!!
なぜなら、本当に感動したから。
この本の中に、エロ度もキュンもほぼほぼないのですが(逆にこの先生の特徴でもありますよね。)、とにかくとある女の子の最期の書き方が本当に泣けて泣けて。
茨木さんも危機に陥るし、まんじも大変なことに。
細かいことは言わないですが、ハンカチ片手に読んでほしい。
そんな本でした。
一巻目から読むことをオススメしますが、この本だけでも楽しめます。
まずはこのストーリーはオメガバだということ。
読み手はアルファ✕オメガを期待して、私はですがやっぱりスパダリを期待してしまう。
主人公一音がマッチングアプリで知り合ったのは、ベータ。
あぁ、いずれこの人とくっつくんだろうなというのは序盤からわかってはいましたが、途中から出てくる完全に当て馬のアルファにウンザリゲンナリしました。
ここまで悪者にして、ベータをよく表現しすぎです。
むしろ、アルファも素敵な男性にして、取り合った挙げ句にベータを選ぶ設定なら良かったのに…。
あまりのクズっぷりに読んでいて萎えてしまいました。
ラストは想像通りの結果に。
設定は面白そうだったのに、少し残念だったなぁ。