もう美しすぎる、それに尽きます。
背景や構図の一コマ一コマ、ヤマトもシキ等のキャラクター達も、本当に美しい。
やっぱり私は先生の描かれる目が大好きです。吸い込まれそう。
題材が珍しく古代の日本ということで、そこまで歴史に明るくない私は少し不安があったのですが、全く問題なく楽しく読み終えられました。
むしろ歴史上の人物を題材にしている分、詳しい方の方がもしかしたら違和感が勝ってしまうことがあるかもしれません。
先生がインタビューでも仰っていた通り、ストーリーはきっと超大作だったはずのものからダイジェストを読んでいる感じです。
欲を言えばフルで読みたかった!
ヤマトの宮中潜入編も見てみたすぎるので、先生の初期構想がどこかで形にならないかなと思ってしまいます笑
一つ一つのエピソードがイベント性豊かで丁寧な心情描写にすごく萌えられる分、今回描かれていないなんでもないような時間経過にも萌や切なさがたくさんあったに違いないと思うと、、!何巻でも読みたかった。
何はともあれ萌えました、特に最後のキスシーン。
二人きりで、約束の地で、虹のたもとで、文字ですらどう切り取っても美しいのに、先生の美しい絵で描写されるなんてそんな贅沢があってもいいんでしょうか?
心が洗われたような幸せな気持ちになりました。
惜しむらくは省略されたストーリーですが、良いとこ詰め合わせと割り切ればとても幸福度の高い一冊です。
エロは最後(と途中の治療も若干)にありますが、汁気や局部描写がほとんどなく、ただただ純度100%の強烈な色気を堪能できるという個人的にはドストライクのタイプでした。
あ〜もっと読みたい!
幸せカップルが二組もできちゃうまごうことなきハッピーエンド!
でも、どこか互いから奪い傷つけてしまっている、幸せの中にも不完全さが残った印象です。
それでも添い遂げたいと思う気持ちの強さ、切なさ、そんな異種族間恋愛の醍醐味が存分に味わえる大満足な上下巻でした。
鯛野先生のファンタジー系の作品は世界設定からの作り込みがお上手だなと毎度思います。
今作も例に違わず、気づけば作品の世界線へと誘われ、映画を一本観終えたような読後感でした。
ジーンの襟足長いの気になるな、とか、吸血で催淫効果とかそんなベタな、とか、思うところはあったのですが、鮮やかなストーリー展開に飲まれるうちに気にならなくなりました。
後者に関しては、メインのジーン&ユキの以上にフィーチャーされた他カップル達の存在が大きかったかもしれません。
こんなにストーリーに味を出す脇カップルは初めて出会った気がします。
みんなこの先幸せあれと願うばかりです。
欲を言えば、先生にも救いがある優しい世界でありますように。
「おもてのうらばなし」のアウラ、すぐ出ちゃうのかわいくてたまりません。
何度でも願いますが、幸せであれ!
わああなんだこれは、甘々のキュンキュンです!
個人的に、百瀬先生は元気なわんこキャラがいてエロ重視な作品が多いイメージだったのですが、少し毛色が違った本作。
キャラクターは落ち着いていて、比較的エロも少なめだったのでは?
私はこの方が好きなようで、先生の作品の中でも一番のお気に入りになりました。
タイトル通り幼馴染の2人が、ルームシェアを始め隣人に触発されて自分達も、、?と距離を縮めていくお話。
王道といえば王道の展開なのですが、先生の絵のキャラクター達の顔面力とセリフの健気さが刺さりました。
攻めの諒太が如何せんかわいい。
いいって言われてないから「我慢」て…何事ですか?かわいすぎる。
でも攻めるところは攻めるんです、たまらん。
そして諒太のギャップに隠れてますが、アオもかわいらしいんです。
普段はしっかりとしたいい子なのに、抱かれるときに諒太に甘え始めるのが、もう、、、とにかく見てみてください。
普段エロはどちらかと言えば苦手と思う質のですが、このふたりのエッチはただひたすらに愛おしかったです。
ナンバリングされていますが、この一冊だけでも綺麗に纏まっているので続編の心配をせずに読めます。
でもナンバリングがされているので続編がある!ふたりの続きが見れる!ということで、今からとても楽しみです。
そして当て馬のようでいて全くそんなことはない素敵な隣人カップルのお話ももっと読みたいな!
お仕事BLコスメティック・プレイラバーのスピンオフで、作中に登場するチャラ男・南条敦のお話にスポットライトを当てた本作。
そう、ただの軽薄な「チャラ男」だと思っていました、今までは。
いやあ、そんな闇を背負っていたのか南条敦。
この作品を経て人物像の厚みが増す、増す笑
コスラバで棗が指摘した「試されている気が」する、という点に答えも出ましたね。
高校時代に出会った敦と伊織が10年ぶりに再開し恋を実らせるお話。
題名のトワイライトの如く、闇の中に光が滲むように互いが幸せを手繰り寄せる救済のお話だったのではないかなと思います。
コスラバスピンオフとはいえ、受けの伊織は完全に新しいキャラクターですし、お仕事要素よりも青春に重きが置かれた印象で、コスラバのメインの二人も敦のセリフで触れられる程度だったので、極論こちらだけでも(両)片想いのもだもだが楽しめると思います。
でも!やはり元を読んでいた方が、敦のギャップや心情の変化がより響くはずです。
大事な人にはセックスの時ですらひたすら優しい敦、最高じゃないですか?
気分が高まると気が抜けて関西弁に戻ってしまう伊織も愛おしすぎませんか?
切なさと萌えがたくさん詰まった良作でした。
二人の続きが是非みたいです〜!
試し読みにて瑛登場シーンの見開きでまんまと私もその瞳に心奪われ、そのまま購入&読破しました。
とてもよかった〜!
帯にある通り、写真を撮らせて欲しいとぐいぐい押せ押せな菖真と、撮るな寄るなスタンスの瑛がゆっくりと距離を近づけていくお話ですが。
このゆっくりさがいい!
BLなので二人がくっつくことになるのですが、何かドラマティックな一つの出来事をきっかけに、というわけではなくあくまでも「気づいたら好きになってた」そして「気づいたら気持ちが溢れてた」みたいなくっつき方がもうたまりません。
そしてそのくっつくまでの過程がまるまる一冊かけてとても丁寧に描写されていた印象です。
なぜ菖真は写真をとるのか、なぜ瑛は顔のない絵を描くのか、なぜ心霊写真が欲しかったのか、なぜふたりは惹かれたのか、どれも納得感のある収まり方をしたように個人的には感じたので、パズルが綺麗に収まっていったようなすっきりとした読後でした。
電子購入でしたが、最後までキス止まりでエロは無しです。
でもしっかりとそういう色も滲ませた表情やキスも拝めて、キュンには事欠きません。
むしろ、「その先が見たい…!」という腹八分目的な焦らしにより結果的に満足度が高い気もします。
エロ無し派の方、ストーリー重視の方、とてもおすすめです!
仁嶋先生初コミックスとのことで作品も初読みだったのですが、ストーリーは言わずもがな、画がとにかく綺麗で表情などの説得力が凄まじいのと、漫画内での間の取り方がとても好きだったので一気にファンになってしまいました笑
今後も先生の作品を楽しみにしていようと思います!
もうめちゃくちゃ萌えました!
売り言葉に買い言葉が止まらない、気に食わない相手に、受けの志藤が「先に落ちたら負け」と誘惑勝負を吹っかけるところから始まります。
これはよくある流れで落ちていく感じのやつか?と思っていたら、想像よりもはるかにしっかり、ゆっくり相手に惹かれていく様子が描かれていて大変萌えました。ある一点を境にコロッと落ちるのではなく、最後まで強気で内心せめぎ合う様がしっかり描写されていて。それでも最後には相手への愛おしさが溢れてしまっているのがとても好みに刺さりました。
しかも、蓋を開けてみれば切ないすれ違いもあり、じわじわとキュンが募る良い一冊でした。
Qpaレーベルですが、エッチは最初と最後以外ほとんどなく、その代わりにキス描写が多いです。キスシーン萌えの私にとってはたまりませんでした〜!表情や手の表現も毎回細やかで、そう、こういうキスが今見たかった!というキスがたくさんで大満足です。
もっとこの先、二人とも相手への「好き」が溢れて溺れてしまうような続きが読みたいなと思いました。