藤河るり先生のBLといえば、いい男!
ただのイケメンじゃなく、迫力のあるイケメン。
顔と身体どっちも男らしくて、でも美しい。
とにかく、この先生にしか描けない「いい男」が見どころですよね!
今作も、攻め様がとにかくいい男でした。
世界中の誰もが認めるような大スターの攻めなので、過去作に比べでもいい男度はさらに上がっていたのではないでしょうか!?
ですが、やっぱり人間だもの。
彼にも短所がありました。
本気で恋をする相手としては全く向いていなかったわけです。
それでもどうしようもなく惹かれてしまった受け様は諦めるしかないのか!どうするのか!という展開です。
「王道」と言ってしまえばそれまでですが、王道にはやはり王道と言われる所以があります。
みんな大好きな展開!!!美味しい展開!!!
先が読める展開だとしても、この先生が描くからこその良さがありました!
40歳をを直前に、やりたいことを10個書き出してみたら職場で部下にそれが見つかって…!?というお話。
腐女子に片足突っ込んだ頃はピチピチの学生で老いなんて他人事だったのに、気付けば自分も年をとっていて、周りはどんどん人生のステージが上がっていって、なんだか最近自分の人生に劣等感を感じる。
そんなときこの作品に出会いました。
人生、何歳になっても自分の力で毎日を楽しいものにできるんだな!と前向きな力をもらいました。
人生のバイブル的存在としても素晴らしいですが、もちろんBLとしての萌えも100点です!
受けはおじさんだけど、世にも珍しいくらいかわいいおじさんです!見た目ちゃんとおじさんなのにめちゃくちゃ可愛い!!!
そして、攻め様はなんとまあかっこよすぎるのです。
イケメンなのはもちろんですが、なんかもう存在がかっこよくてずるいなって感じです!
吸血鬼というとファンタジーな感じがするけど、すごくリアルな恋愛に感じました。
日常の些細な出来事が楽しくて、一緒に過ごす時間がどんどん大切になってく様子がとても伝わってきて、私も幸せな気持ちになりました。
一緒に囲む食卓、たまに食べるとテンションが上がる宅配ピザ、雨の日の帰り道、、
そんな1つ1つの出来事が特別な時間に思えて、素敵な気分になります!
千世くんの目の作画がすごく好きで!
キラキラしてて宝石みたいで、この興味津々に輝く目をずっと自分に向けてほしくて、総一郎は秘密を残していたのかな、と思いました。
あと、雨の日のシーンがとてもとても大好きです!
優しさと嬉しさが伝わってきた〜!!
あと晴れた星空のシーンも綺麗で大好きだった!
冷えきった空気と温かい手の温度がこっちにも伝わってきてドキドキしました
2023年、3冊も新刊を出されてその3冊ともがあまりにも天才的だった飛ぶ鳥を落とす沖田先生。
こちらは、不器用だけれど一生懸命努力をして自分の居場所を手に入れた愛おしい人のお話です。
私は正直「Vtberとは何ぞや?」という状態で読みましたが、全く問題なく、とても面白かったです!
つまり、画面のなかでは全くの別人になりきれるわけです。
自分のことが嫌いな受け様は、画面の中では本当の自分とは正反対の陽キャを演じて…というお話。
私も自分のことが嫌いだし、決して明るい人間でも強い人間でもないので、受け様の自己嫌悪や劣等感にはすごく共感して、
だからこそ、それでも頑張ってもがき続ける彼の姿にすごく元気をもらいました!
笑えて泣けてキュンとする、最高のBLです!
攻め様がストーカーなんです。もちろんストーキング対象は受け様。
ストーカー。ふつうは許されませんよね?
でも、この作品ではストーカーにとても救われるのです。
心身ともに疲弊して、仕事から帰ってきたらもう何もできず床で寝てしまう。
そんな受け様のために料理を作り、部屋を掃除し、そして寝るときにはエッチなお手伝い(?)までしてしまうストーカー。
いくら役に立っていても、決して許される行為ではありません。
それでも!受け様はそのストーカーに確実に救われたわけで。
言葉は悪いかもしれませんが、割れ鍋に綴じ蓋カップル。
お互いがお互いを必要としている2人は、素敵だと思いました。