この数日間で「月に笑う」から「灰に月」まで一気読みしました。
「月に笑う」で読むのが辛いと感じた方は正直、本作は読まない方が良いと思います。
でも、どんな展開でも読める!!という方は読んで全く損はないと思います。
木原先生の作品は何作か読ませて頂いてて
他のBL作品にはないズンとくる読後感に衝撃を受けつつ
あまりに過剰摂取すると精神が持たないとも思っていました。
なので、前々から読みたいと思っていた今作品を今更ながら読破しましたが…
本当、軽い気持ちで読む作品じゃないです。涙
他の方のレビュー通り
ここまで受を痛めつけるんですか、木原先生っっ!!!
というくらいの絶望を受に与え続けてからの
2人で過ごせることに完全は幸せを感じさせない残酷なラスト。
もう頭痺れました。
もう2人で一緒に死ぬのが1番幸せなんじゃないか
と思うほどの残酷な終わり方だと私は感じました。
でもそれが堪らなく良いです。
多くあるBL作品に耐性がついて、飽き飽きしている方には衝撃的な作品になると思います。
大好きなパブリックシリーズの新刊!
ということで過去作もおさらいしてから本作を読ませてもらいました。
レイがロンドンに来てからのお話でレイが就職に苦しんだり、エドの影響を痛感したりなどしています。
前作と比べると本作はレイの世界が広くなっていて、エドと生きていく苦労が現実感を持って感じられ、2人の関係性をよりリアルに考えることが出来たかなと思います。
また、エドの紳士ぶりと甘々な台詞レベルが上昇していて、こんなハイスペック紳士に尽くされたら
そりゃ転職活動とかどうでもよくなっちゃうよね。と納得。
ただ、私は学園時代のあの独特の世界観と雰囲気が好きだったなあと思いました。
狭い世界でのお話ではありましたが、逆にその閉塞感がレイはエドしか見えていない感があり
エドの独占欲も強くて、正直学園時代の作品の方が好きです。
時が経つにつれエドの束縛と傲慢さが少し薄れているように感じ
エドも成長しているんだなと思いつつ
個人的には樋口先生が産み出す執着心が強い変態度高めの束縛したがりの攻が好きなので
エドのそういう側面がもっと見たかった!という気持ちがあります。
すごく私的な性癖の話ですが。
2人のラブラブシーンがもっと見たい!
エドの嫉妬心溢れる姿をもっと見たい!
ということで、萌評価に致しました。
Gold版に引き続きSilver版もレビューさせて頂きます。
個人的にはSilver版の方が好きなカップルがいたり、今後のカップルに関するエピソードやインタビューも盛り込まれていたりしてGold版と比べてこちらの方が何度も読み返しています。
性癖丸出しのレビューになるのでご了承下さい。
兜×篤郎
シリーズで1番好きなカップルです。
本編でも際立っていた兜の変態イカれ具合が溢れていて最高でした。
あっちゃん可哀想にと思いながら、読み進めるにつれあっちゃんをもっと困らせて欲しい!と思えてきて完璧兜に同調していきました。
あっちゃんを好きすぎて頭おかしくなっていく姿と、あっちゃんに相手にされず必死になる姿が素敵でした。笑
さらっと大事な人ランキングで自分を1位にランク付ける兜も自分本位さが出ててブレないなーと思いました。
子供4人も生まれてますが、それも兜の自分本位な暴走なんだろうなとか思うと震えます。
大和×歩
樋口先生公認のエロ要員なだけあり、エロエピソード豊富でした。本編でもそうでしたが、歩のモード入った時の淫乱さはギャップ凄すぎてそりゃ大和もハマるよねと納得です。
また、この2人だけでなく志波と黄辺のエピソードもあり今後がとても気になる2人でした!個人的にクズな攻がとても好きなので、志波のクズさに期待が膨らみました。
シモン×葵
シモンがまだ葵への気持ちに無自覚な時期の話があったり、2人がゆっくり近づいていく姿がとても微笑ましく思いました。
また、ここでもフリッツとテオのエピソードが出てきますが気になる2人です。いつかフリッツ暴走話読みたいです。
央太×真耶
央太が突然変異した時の苦悩とか、真耶をどれだけ好きなのか分かるエピソードが多くありました。
央太が真耶に必要とされるために必死になる姿が真耶にとっては可愛く見えてるのかなと考えると、真耶が央太のイケメン度にトキめく姿をもっと見たいなと思ったりしました。
ムシシリーズはシリーズを通して、1冊だけでなく他のカップルも読みたいと思う様なシリーズであり、色々なカップルを読んできて良かったと思えるシリーズであるとこの豪華版を読んで改めて思いました。
まだまだムシシリーズは続いていくということなので、これからもシリーズを楽しんでいきたいと思います。
ムシシリーズ10周年の記念すべき豪華本!ということで、いつも電子書籍派の私ですが発売日に本屋に駆け込み、過去作もおさらいしつつ数日間読みふけりました!
別作品になりますが、樋口先生のパブリックシリーズも同時期に発売したりなど、樋口先生に浸かりまくりの日々です。
樋口先生、本当ありがとうございます!!
Gold版の各カップルについてレビューしていきます。
澄也×翼
正直、本編を読んだ時は翼が短命とはいえラブラブハッピーカップルなのかなと思っていましたが、この本を読んで澄也がいかに翼と少しでも長く一緒にいる為に努力しているのか、いつ死ぬか分からない翼に心を削っているかが分かりとても切なくなりました。
特に翔が翼に「死んじゃえ!」と言ってしまった時の澄也の翔への叱り方に翼への愛と、息子にそんな事を言って欲しくない気持ちが溢れていて素晴らしいエピソードだと思いました。
綾人×里久
こちらはもう綾人の執着爆発エピソードが多数あり、特典でこのエロ豊富さは凄いなと思いました。笑
私は執着こじらせの変態大好きなので、綾人が出張先で里久の痴態を録画してるという変態さにすごく萌えました。(シリーズで言うと兜の変態加減も大好きです)
10年後エピソードも、おそらく年々綾人の変態さが進行するんだろうなと思わせる話で大満足でした。
陶也×郁
この2人は平凡な幸せを共有しながら暮らしている…ように見えて郁がいつ亡くなってしまうか分からない恐怖に耐えながら過ごしている陶也に凄く辛くなりました。
その姿を知っている郁もあえて何も言わない所に、お互いの愛を感じました。
私がムシシリーズにハマったのはシリーズ後半の時期だったので初期の特典や同人誌など入手出来なかったので各組のその後等沢山読むことが出来大満足です!!
各カップルに分けてエピソードが多数ありますが、他カップルのエピソードに別カップルのエピソードが散りばめられていたり等あるので、シリーズが好きな方は1冊だけでなく2冊揃えて入手すべきです!
正直、期待してた内容とは全く違いすぎて衝撃を受けています。
こんなに優しい物語なんて全く想像もしてなかった…!!BLという枠に収まらない素晴らしすぎる物語でした!
はらだ先生の作品の中でも「止まり木」はとても好きなお話で、今回セルフリメイクされて発売されると知り楽しみにしていました。
前のお話はエロシーンも多く、今回もあらすじに同棲生活が始まり…となっていたので、そういう展開があるんだろうとワクワクしていましたが……
今はそんな自分をぶっ飛ばしたい!!
読んでいる途中からエロシーンなんていらないと思えるほど素晴らしい物語でした。
はらだ先生の作品を読んだことがある人もない人も、何ならBLを読んだことがない人にも読んで欲しい一冊です。
待ちに待った10巻!
なんですが…正直世界観に理解が追いつかず、ずっと???でなんとか読み終えたという感じです。
セクピスが3巻以降本編とは外れ、メインカップル以外の話が多く出ていたのはもうお決まりなので「いやいや、今までの伏線と話は一体どこへ?!でもこのカップルも悔しい事に好きだわ…」と思うまでが様式美だと感じ、今までの話は何度も読み返していました。
でも10巻では理解出来ない事が多く、
死にそうになっていたのはどうなったの?何故いきなり結婚?
というか全く付いていけん。
としか思えず、
壱星×金森が結婚となってもBLとしたら一大萌え要素なのに、萌え感情も一切湧かず、ただただ納得出来ずに終わってしまいました。
マイロとゆづ先輩の話も単体で読むととても良いと思うのですが、早く本編の話をして!という願望があり、素直に楽しめなかったのが正直なところです。
セクピスは私のBL人生を変えてくれた素晴らしい作品なので、これからも読み続けますが…
今までの伏線が回収されるのか、10巻を読んでいよいよ不安になってしまいました。
この作品自体は大好きなので中立に致します。
一巻からシリーズは読んでいたのですが、ペーパーや特典等逃していたので、一冊にまとめて頂いて本当に有難いです!
しかも、本編に劣らない充実度!
4コマのお話も多数あるのですが、4コマにも変態度エピソードを詰めて頂き先生にひたすら感謝です。
個人的に郷土×藤野が凄いツボでした!!
同級生だったって、そこの所もの凄く詳しく?!となりました。
ひたすらに郷土がタイプなのもあるんですが、あんなにイケメンなのに藤野に毎日訓練を迫る必死さが好きです。
挿入成功までを長々とやってほしいような、早く挿入して欲しいような。
春日×木菜もとても好きなので、今後詳しいエピソードが出るのを待ち続けます。
とにかくもっと読みたい!!
と思わせてくれる素晴らしい一冊でした。
帯裏の「ひたすらに尊い」の文字通り、ただただ尊い作品でした…
2人を描き出して下さり、佐岸先生本当にありがとうございます!
話は、受のナツオのセンス溢れる殺し文句にひたすら、攻のシマがキュンキュンさせられる日常を綴る、という感じでしたが、その日常がたまらなく良い!!激アツ。
ナツオもシマも可愛いすぎ!!ナツオはあざとさ満点ですね…
ただ、この先一緒にいれるのか、という不安が話の端々に散りばめられ、切なさも凄く感じました。
2人ともお互いを好きで堪らないからこそ、不安になるんだろうな。
また、エッチシーンはほぼ無いに等しいんですが…いや、2人ともエロすぎない?
濡れ場描写が少なくても2人がどんだけイチャついてるのかが分かる…
これで濡れ場描写がっつりあったら、萌え死んでる所でした。
最近読んだBLの中で最もキュンキュンさせられた一冊になったかもしれません。
作者様の今後の作品がとても楽しみになるデビュー作でした!
また2人の続編か、作者様の他作品が出たら必ず買わせて頂きます!
しばらくは、2人のイチャイチャを読み返し続けたいと思います。
私に悶えるという感情を与え続けてくれた作品が遂に完結…!!
日高先生10年間大変お疲れ様でした!そして、こんなに素晴らしい物語を、本当にありがとうございました!
最終巻をやっと読み数日経ち、想いが抑えきれず、初レビューさせて頂きます。
私は4巻発売少し前から憂鬱な朝を読み始め、約6年間この作品を追いかけてきました。3巻まで一気に読んだ当時、時代背景やお家騒動もがっつり話に絡み、憂鬱感溢れるこの作品を読んだ時は衝撃的でした。
こんなに苦しいBLがあるのかと…。
いや、もうこれはBLじゃない。
2人の素晴らしい歴史物語だと思いました。
そして、4巻で桂木が暁人様に想いを告げた時は、暁人様になったかの様に歓喜しました。
周りの腐友人の多くに、今すぐ読め!と全巻セットで貸しまくり、友人が「自費で漫画全て買った」という報告を受ける度に、営業で成績を上げたかの様な満足感を感じる程、作品にのめり込んでいました。褌萌えを教えてくれたのも、この作品です。
そして、憂鬱な朝の新刊が出ると知り、調べると最終巻の文字…
ずっと、終わりに近づいているとは思っていましたが信じられませんでした。実際に購入した後も、数日ページをめくる事が出来ずにいました。1巻から読み直し、気持ちを整え、遂に8巻を読み終わりました。
今までお互いの事を想うがあまり、行動がずれまくっていた2人でしたが、お互いの為ではなく、自分の信念の為行動し、自立していく2人にじわじわと感慨が溢れてきました。
また、暁人様が桂木を渡英に誘った事には少し驚きました。
鎌倉で蜜日を過ごした後は静かに別れるのだろうと思っていましたが、私の予想など遥かに超えて2人は好き合っていました…。桂木はやはり残る事を選びましたが、銀時計を貰った時の表情や、暁人様が出立する前のベッドでじっと見つめている目から、未練というか、暁人様と離れたくないという想いが溢れていて…ありがとうございます。
海で2人でじゃれ合っている時も、外でやろうとする暁人様に手を払う桂木…その冷静さというか、つれなさ。とても好きです。日高先生もあとがきで言っていた通り暁人様好きすぎてしまった桂木ですが、どこかつれなさを残して頂ける所がとっても好きです。
暁人様の手紙読み切れてない所も好き…。暁人様のいつか外でやってやる、という台詞に期待してしまった人は私だけじゃないはず。
2年後、暁人様が帰国してきた時に2人が再会するシーンはありませんでしたが、暁人様は一直線に桂木に飛び込み、桂木は伸びた髪に苦言を言いながらも嬉しそうに抱きしめるのでしょう。妄想すみません。
あと、石崎の成長した姿、カッコよかったですね。
そして最後には、手を繋ぎ肩を並べて歩く2人…
暁人様が願っていた姿そのままな事に、感激しました。2人が明るい朝を迎えられている事が何よりの幸せです。
言いたい事は沢山あるのですが、漫画を読まなければ分からない魅力が多く詰まったとても素敵な大切な作品です。
今までこんな素晴らしい物語を届け続けて下さった事に、憂鬱な朝に関わった皆様に感謝感激です!!
毎秋の楽しみがなくなり、とてもとても寂しいですが、この作品はずっと忘れません。
まだまだスペシャルbookも発行される予定との事で、とっても楽しみにしています!
素晴らしい名作に出会わせてくれて、ありがとうございました。