獣の騎士に愛されて

kemono no kishi ni aisarete

獣の騎士に愛されて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
1
得点
1
評価数
2
平均
1.5 / 5
神率
0%
著者
雛宮さゆら 

作家さんの新作発表
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イラスト
一夜人見 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
価格
¥639(税抜)  
ISBN
9784775528518

あらすじ

作家の修吾は、古書店で導かれるように一冊の古い本を買った。
その本の中から銀髪のうつくしく逞しい男が現れ、聞き慣れない名前で修吾を呼んだ。
現実とは思えない状況に修吾が混乱していると、いきなりキスをされ、わけがわからないまま抱かれてしまう。
さらに驚いたことに、事後、修吾の目の前で、男の首から上が銀色の獣の姿になって──。

表題作獣の騎士に愛されて

リュドヴィック、修吾が買った青い本から現れた謎の男
和知修吾、作家

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数1

壮大すぎてよく分からないです

こちら、一冊の魔道書をめぐる、離ればなれになってしまった恋人達の壮大な愛の物語です。

えーと、とても壮大なのです。
また、個人的には、こういう神秘的でロマンティックなお話も好きなのです。
が、なんか凄く、全体的に漠然としていると言うか、不明瞭と言うか・・・。
結局、あちこち細かい部分が謎のままなんですよね。
ある程度は想像の余地があった方が面白いとは言え、ここまで読者に丸投げと言うのは怠慢だと思う・・・。

いや、う~ん・・・。
私がアホなだけで、情緒が豊かで読解力があり、行間を楽しめる方は面白いんじゃないかとも思うんですけど。


内容ですが、古い本から現れた謎の男・リュドヴィック×作家の修吾による、時空を越えた壮大なファンタジーって感じになります。

えーとですね、自分で言うのも何ですがアホなので、内容を説明しきれないのですが、とりあえず理解出来た所だけ書きます。

序盤は身分違いで愛しあう騎士二人が、未来を予言するような「青い本」の内容に絶望して、共に崖から身を投げる所から。

場面は切り替わり、現代日本。
作家の修吾が古書店で、何故か強烈に心を惹かれる「青い本」を購入するー。
すると、その青い本から謎の男・リュドヴィックが現れ、「ずっと捜していた、アドリアン」と言いつつ、修吾を情熱的に抱く・・・。
その後、リュドヴィックは何故か頭部だけ獣に変化し、そのまま消えてしまう。

で、この後ですが、リュドヴィクとアドリアンが存在する別の世界を、夢か現実か曖昧な感じで体験して行く修吾。
そして、いつも見守ってくれる友人・弘樹の、思いもよらない変化。

果たして、アドリアンは自分の前世なのかー?
青い本と、二人を引き裂く魔道士・ゼヴランの正体とはー?
そして、今、何故かひとつになろうとしている分岐世界の謎とは。
って感じでしょうか。

う~ん・・・。
こちらですね、言うなれば、ちょっと神秘的なファンタジーって感じのお話なんですよね。
リュドヴィックとアドリアンは悲恋の果てに心中しようとした恋人達で、修吾はどうやら「アドリアン」の生まれ変わり的な感じで。
で、時空を越えてアドリアンを捜し続けているリュドヴィック。
大筋自体はとても好みなんですよね。
こういう、ロマンティックで壮大なお話が、個人的に大好きですので。

が、全てに置いて漠然としていて、ハッキリ言っちゃうと説明不足感が凄い。
結局、全ての世界の根幹をなすとされるアドリアンの正体とか、世界を救う為(?)に時空を越えてみたいなリュドヴィックの、力の謎とか。
そもそも、彼の獣の頭部は「呪い」だとは語られてるんですけど、呪いで獣頭にする意味が分かんないです。
だって、そのへんの背景が語られてないし。

時間軸としておかしいと、主人公である修吾も魔道士に尋ねたりはするんですよね。
が、「世の全ての物事は、順序をわきまえて発生しているわけでは無い」みたいな力業で納得させられる。

もうちょっとですね、細かい部分まで背景をしっかり書き込んで、設定自体を読者に納得させて欲しいんですよ。
あちこちあまりに謎すぎて、めっちゃモヤモヤする。
めっちゃモヤモヤする!!

また、ラストでリュドヴィックですが、予想外の人物として修吾と再び巡り会います。
これはロマンティックでとても良いラスト。
が、エピローグで再び混乱。
えーと、今までの話、全て夢オチじゃないよね・・・?


と、個人的には、ちょっとよく分かんなかったです。
分岐世界を一つにする(揺らぎを戻す?)為のオチとかは、なかなか面白かったんですけど。
ただ、私の読解力が足りないだけで、行間を読めて想像力豊かにお話を楽しめる方には面白いんじゃないかと思ったりもします。

9

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