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marude kedamono
10作続くケダモノシリーズ第1弾です。
1作目は受と攻の出会いを受視点で。
生い立ちも性癖も平凡な受が生い立ちも性癖も特殊な攻に翻弄され最初こそ逃げ出していたが、攻の特殊な生い立ちのせいで襲われ攻に守られたり、攻の意外な弱い部分を見る内に惹かれていくお話です。
このシリーズのメインカップリングである受はとにかく男前で、攻の親族や関係者でさえも虜にしてしまうぐらいです(攻の親族や関係者を凶暴なネコに例えてそれを抑えるマタタビと呼ばれるほど)。
欠点ももちろんありますが、受を肉体的に守る攻×攻を精神的に守る受が好きな方に特にオススメします。
第1弾が気に入った方は第6弾の「ケダモノと呼ばれる男」で攻視点からこの話が描かれるのでそれと合わせて読むのもオススメです。
最初は興味がある程度だった攻が受の精神性にいかにして惹かれたのかがよくわかります。
平凡な大学生・榊原連太郎は、今まで病院に一度もかかったことがない……という、超・健康優良児。
お陰で、大の病院嫌いになってしまったのだが、そんな連太郎を襲ったのは「歯痛」。
耐え切れない痛みを必死にこらえる連太郎だったが、いつもだったらいそいそと出かける合コンを断ったことで、大学の同級生にそのことがバレ、「腕がいい」と評判の歯医者を紹介される。
そこで、緊張の面持ちで診察を待つ連太郎だったが、現れた歯科医は超ハンサムな村瀬一明。
おまけに、腕もいい。
ただし、連太郎の歯並びを褒め倒すと、歯形を取らせてもらう代わりに、診察代をただにしてくれる、という。
けれど、結局、ただより高いものはなく、連太郎は村瀬のいいように振り回され、貞操の危機にーー。
おまけに、彼は実は香港シンジケートのボスの一人息子で……
という話でした。
まあ、よくある受けがちょっとどんくさい……というか、頭が悪い……パターンの話で、結局は攻めの手の中……でしたね。
連太郎は、生活力もあって、常識もあるから、決して「頭が悪い」というパターンではないんですが、事、痛みに関することにはとっても弱くて、結局流されてしまう……という、とってもBLらしい受けでした。
まあ、そんなわけでとても鬼畜な攻めと痛みに弱い受けというBLの王道とも言える話なので、そういう話がお好きな方にはオススメしておきます。
シリーズとして何作も続いているタイトルなので、合えば長く楽しめるたと思うのですが、残念ながら自分には合わなかったです。
まずノリがかなり若い。もっと昔の自分ならきっと楽しめたろうと思います。ドタバタコメディーという感じで、主人公をどんどん事件が襲い、息つく暇もなくて主人公が気の毒な感じです。
でもその不敏さも明るいから楽しめる、という感じですね。
医者嫌いの連太郎はかなりキザでセレブでSの歯科医、一馬に気に入られ、無理に抱かれて香港まで連れ去られて一馬の家のゴタゴタに巻き込まれ…。
とにかくノリが軽くてラノベぽかった。
好きになる過程や心理描写にはほぼ重きを置いていないので、いきなり一馬が連太郎を気に入り、会ってすぐに酔わせて手込めにしてしまうのも、いやがる彼に治療中の歯を盾にとってご無体を働くのもそんな~て感じでした。
医者が「言う事をきかないなら傷口を縫わないよ」、なんて脅して身体を好きにするなんて…いいの・・?とまともに読んだらツッこみが多いんですが、なんにせよ、全てコメディーだから許されるという感じです。
連太郎が強引な一馬を最後には好きになっているのも、ラブコメとしてのお約束でした。しかしやはりノリきれていないからか、何故くっついたのか少し冷めて眺めてしまう感じでした。