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主人公は一見、美術品を狙う窃盗犯グループなのですが、読んでいくと彼らがプロでないのはすぐに分かります。
グループの若い方、那津がなんとも抜けていて(笑)、いかにもお坊ちゃんという感じでした。
年上の基親が賢くてしっかりしているのですが、立場的には那津の方が上らしくて…?
訳ありのような窃盗犯2人組と、那津が盗みを働いた現場でそれを見ていて那津達に拉致されたハヤトの3人でほとぼりが冷めるまで潜伏する間のお話で大半が占められています。
一応、主人公達は緊張が続く状況にいるのですが、色々抜けているのが感じられるので、それほど緊張感も感じられず、本格的なサスペンスが好きな人には物足りないかもしれません。
ラストに収録されている基親とヨハネスの絡みは、このページ数に収めるには無くても良かったかな、と思いました。
発売当時はウェブでこの2人の短編が載せられたようなのですが、もう読めない今となっては中途半端な印象が残るだけかなと思います。