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tsui no kizuna
麗しい表紙に耐えきれず購入したものの独特の文体に苦戦し、1年以上たってようやく読了(1999年刊を2019年に加筆修正した新装版)。上下巻の上。どうなるのどうなるのと、軽い拷問状態が継続しているので、評価はすいません、中立です。本編170頁ほど+サブキャラ視点の番外編7Pほど。吉原先生ワールドどっぷり!とてもとても不思議な貴腐のねったり濃厚絡みはお好きな方にはたまらんのでは…
不思議な各種設定について。
攻め受けは「貴腐」という人外で、攻めは植物を自在に操る力と、瞬間移動する力を保有。受けは植物の言葉を読み取る力を保有。互いの分泌物(精液など?)を与えないと相手が飢えちゃう。といったところですかね。住んでいる所は「人間界とは異なる緑たっぷりな所」で、アマゾンのような印象を受けました。その他に動物などは出てこず、養い親として霊木が出てきます。そんな世界でした。
++以下 より内容に触れる感想
吉原先生独自ワールド。JUNEは読んだことないのですが、こういう文章いっぱいだったのかな?
二人は一緒の「胞衣(えな)」から産まれでた半身であり、リュウの体液がタカの食事であり、リュウはタカに噛んでもらって唾液を体内に取り込むことによって生命を維持するという関係・・・切っても切れない関係と思うのですが。
人間に対する考え方がタカとリュウの間に亀裂を入れ、なんとリュウがタカを死なせてしまい、人間界へと追いやられるところで上巻は終わり。
タカもリュウもお互い意地っ張りで、甘いところは微塵もない印象です。リュウはなんだかタカに甘えているように思えて、あんまり好きになれないです。独りぼっちで人間界で頑張ってるから、下巻でちょっと印象変わるかな。
タカは、どちらかというと硬派俺様寡黙。もうちょっと優しくしてやってよ・・・という気持ちがあります。下巻の人間界でどう変わるのか(てか上の最後に出てきたのはタカなのか??)
すごかったなと思ったのは、やや発育が遅れていたリュウがちゃんと〇〇を出せるようになるために、タカが舐めたり噛んだり色々手練手管の限りを尽くして、開発するんですよ。そこが凄かったです。ああねったり。別の本で吉原先生のそういうシーンを知っていたつもりですが、こっちはこっちでまあ凄い。吉原先生のドロドロやっているシーンは、普段読んでいる先生方の中では、かなり上位に入ると思いました。はやく下巻読まないとな。どうなるんだろ。
表紙がとても綺麗。
大地の精霊のお話と紹介文にあったので、吉原シリーズに珍しい作品があるーと、試し読みしないで電子版を購入してしまった。
https://bit.ly/3cznZ3V
「緑なす大地を育む『貴腐(きふ)』・・同じ魂を共有する特別な一対。雄性化したタカはリュウが体内で醸す精蜜を吸う・・」
つん読半年。すこしずつ読んで、上巻やっと完了。
進まなかったわけは、納得できない用語の使い方がされているから。
「緑なす大地を育む『貴腐』」
「貴腐」って、ワインの貴腐菌、灰色黴のことですよね?大地を育む一対の精霊の名として、どうなのかなー・・と違和感を感じて進まなかった。
それが無ければ、楽しく読めたのかもしれません。残念。
他の名称にされていたら、受け付けたかもしれない。下巻も買ってしまった。。。頑張るしかない。
下巻の読後、捉え方が変れば、下巻で訂正します。