あの日、あの場所、あの時間へ!

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あの日、あの場所、あの時間へ!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神36
  • 萌×219
  • 萌13
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
13
得点
296
評価数
71
平均
4.2 / 5
神率
50.7%
著者
楠田雅紀 

作家さんの新作発表
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イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784199009457

あらすじ

名門大学のバレー部に所属する湊。親友で将来を期待されるアタッカー・健太郎から強く誘われ入部したが、実力が追い付かず悩んでいた。そんな折、乗っていたバスが事故を起こし、湊を庇った健太郎が再起不能の大ケガを!! 絶望する湊の前に突然見知らぬ青年が現れ、「今度こそ助けてやる!」と告げるが!?

表題作あの日、あの場所、あの時間へ!

相葉に憧れるバレー部員
幼馴染とともにバス事故にあう大学生

同時収録作品あの日、あの場所、あの時間へ!

湊の幼馴染で将来有望なバレー部員
幼馴染とともにバス事故にあう大学生

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数13

No Title

面白かったです!特に前半は一気読み。いわゆるタイムリープものですが、クドさがなく、楽しめました。
ただ惜しいなと感じたのは、タイムリープのストーリーがメインになっていて、恋愛の甘~い場面があまり描かれていないんですよね。そこがもったいないなと思いました。攻めの拓歩、本当によく頑張ったんだからもっとご褒美あげてほしかったです(笑)
それから、軽く触れるに留めておきますが、このお話、三角関係なんですよね。当て馬になる子の執着っぷり、嫌いじゃなかったです(笑)

0

カプ間違いにより……

あらすじをすっかり忘れた頃に読んで、
冒頭の展開から幼馴染が長年の2人の夢に向かっていく青春&執着ものと勘違いしてしまったのが敗因。
あれ??ハイパー執着鬼畜攻め様は??身勝手な気持ちに苦しむ受けちゃん……どうなるのどうなるの~堕ちるの?改心なの?
ゲスい攻めっぷり見せてくれよ!
とワクワクしていたので、本当の攻めは別なことがしばらく受け入れられれませんでした。
いくら中学生とはいえ、登場時のズケズケしさも苦手だったので…
挿絵を見て、あれ?表紙にいるのはこっち!!?
ゲス攻めに気持ち加担してたので気持ちはしょげしょげ。
冒頭の幼馴染エピや幼馴染に対する罪悪感が長すぎて軌道修正するのに時間がかかりました。

そして、タイムリープものは好きなジャンルですが、
自分の思いもよらないとこでタイムリープして巻き込まれるパターンではなく
現状が嫌で嫌で仕方なくてやり直すパターンも個人的には合いませんでした。
気持ちのすれ違い、対応が曖昧だったから招いた種で、幼馴染の豹変は確かに…だけど、あんな事故が起こったら……
現時間枠でどうにか解決しろーーー!!!!
あのどん底からの這い上がりを見せて
って気持ちになっちゃっいました。

0

一気読み!詳しいネタバレは見ずに読むことを強くオススメします。

何度でも、何度でも、何度でも!
あらすじにある通りタイムリープものです。
こんなに感動したタイムリープは初めてです。

健太郎がこんなキャラだったの?との驚きと、湊の犠牲と、拓歩の孤独な献身と。
逃げて〜、絶対に一緒に住んじゃダメ!と。

2度目からは言うこと聞いて!信じてー!と叫びそうでした。
諦めない拓歩、誰も聞いてくれない信じてくれない、どうやっても湊は健太郎に…。

何度も戻って、戻るタイミングをずらして。
全てを上手く収まるように、湊を健太郎から守るために、湊を手に入れるために。

もう本当のことを言えなくても、必死で近づいて先回りして湊のバレーボールが好きな気持ちやヤル気を取り戻して。事故を防いでみんながバレーボールを続けられるように。拓歩と湊の約束にもう泣けて泣けて。

湊も中学生の拓歩の言葉にちゃんと耳を傾けてくれて良かった。
拓歩の孤独な頑張りを思うと号泣です。

今度こそ!と思ったらまさか拓歩が!

今度は湊が!

やっと二人の時間。悲願が叶ったね!
タイムリープを繰り返すうちに拓歩はどんどん湊を好きに、愛していったんでしょうね。
良かったです!

タイトルを見て何年も私が思い続けてた言葉でびっくりしました。
数年前に追突事故にあい全てが狂い今も治らないのですが、何度あの日あの時あの場所へ行かなければ!と思ったことか。
戻ってタイヤをパンクさせるなり、1分でもズレていれば、違う道を通っていればと。

素敵なタイムリープものが読めて大満足です。

3

年下攻めでありながら……

「幼馴染」にほぼ無条件で萌えてしまうタチなので、冒頭の健太郎と湊という幼馴染描写にキュキューンとしちゃったのも事実。

だって幼稚園の時から常に一緒で、「二人で日本一になる」と小さい頃からバレーボールを一緒に頑張ってきたとか、ふつーの作品ならそれだけで立派な幼馴染カプストーリーとして成立する。

だけど健太郎はお相手じゃないんですよね。
初読時は、えっ!?健太郎じゃなくて、もしかしてこの声をかけてきた拓歩がお相手なの?となんかガックリきちゃって、そこで挫折。

気をとりなおして読んでみましたが、健太郎が予想を遥かに超えたヤベーやつだったわ……。
健太郎が告白したシーンの、自分勝手な押しの強さから違和感があったけど、読み進めるうちに、執着というかヤンデレの香りがプンプン。
いくら幼馴染萌えがある私とはいえ、健太郎から逃げろ!!という気持ちになれて、自然と拓歩を応援する気持ちになれました。


それにしても、拓歩は頑張ったなぁ。

受けの湊よりも3歳年下なので年下攻めらしい良さも味わえつつ、拓歩はタイムリープで何度も時をやり直すことで湊よりも生きてる(?)時間が長いという妙。
だから年下でありながら湊よりも男としてこなれていて、拓歩の中身は年下攻めと年上攻めが両立してるっていうんでしょうかね。
そこが何とも良かったです。

0

ネタバレせずに読んで欲しい物語

帯と裏表紙のあらすじから、タイムリープものという情報だけで読み始めました。
可能なら、それ以上のネタバレは入れずに読んでいただきたいな。

物語の最初は、主人公たちに正直腹立たしかった。本当にそれでいいの?好きなの?って問いただしたかった。
でもそこから起こるタイムリープによる展開が見事で、ぐいぐい物語りに引き込まれて、ラストには泣いてしまいました。
素敵な未来を掴み取ることができて本当に良かった。頑張ったよ二人とも。

すごく素敵な物語でした。物語としてとても楽しむことができました。
最後はこれ以上はないと思えるハッピーエンドです。
だから安心して、ネタバレせずに読み始めてもらえたら、最高の感動を味わうことが出来ると思います。

4

一途な愛が報われて

目的を果たすために、何度も過去へ戻ってやり直す、タイムリープを扱ったお話。
「あの日、あの場所、あの時間へ!」ってタイトルなのだから、この作品がタイムリープ物だってこと自体はネタバレとして隠さなくても大丈夫だよね。

このお話の面白いところは、過去に戻ってやり直していることを一人だけが知っていて、
その、やり直している事を知っているのが、最初に願った本人ではないところ。
やり直しの時間を、自分だけでなく、関わる全ての人が幸せになるようにと奮闘する、その孤独を
思うと、最後に報われてよかったと素直に感動できる。

よかったね。

0

「明日は自分が作る」と思わせるタイムリープもの

「え?そう来るか?」という流れがとても面白かったんですよね。
素直に読んでいたものですから、私は途中からの展開が読めませんで……

タイムリープものって『なかったことにしてしまう』訳ですが、私は『あの重大な事件がありませんでした。なので2人は幸せに暮らしています』だと、どうも食い足りない感じを持ってしまうのです。
だって、現実はそういう風には進みませんよね?
お話の終わりには「二度と巻き戻せないからこそ今を必死で生きよう」と思わせてもらいたいんです。
このお話にはそれがある。
好みです。こういう決着の付け方。

私が「え?そう来るか?」と思った部分について触れざるを得ない感想を書きますのでブランクを取ります(あらすじとか受け攻め表記とか、今までのレビューを読めば解るのですけれども。でも、私はそこが分からないまま読んだから余計面白いと感じたので)











主人公の湊を庇って大怪我を負い、右足切断をせざるを得なくなる健太郎のキャラクター設定がとっても興味深かったんですよね。
「好きか嫌いか」と聞かれれば「こういう人の側にいるのは願い下げ」なんですけれども。
全日本ユースにも選ばれている将来を嘱望されるアタッカーで、高校時代はチームメイトに信頼される主将。周りに人が集まってくるタイプで、湊への恋心も抑制できる良い奴なんですよ。怪我する前は。
ところが、怪我でバレーが出来なくなってしまうと湊の罪悪感を利用し、彼につけ込み、挙げ句の果てには超束縛男になっちゃうの。
これねぇ『あるある』だと思ったんですよ。
性格って、勿論、持って生まれたものもあるけど、その人の置かれた環境によって大きく違ってくる。
今まで自分が経験してきたことや、関わってきた人達が作り上げてくれるものでもあると思うのです。
だから、他の人に理解されない孤独の中でタイムリープを何度も繰り返す拓歩は、健太郎と真逆にどんどん思慮深くなって行く訳で。
この辺がね、とっても上手いと思ったのですよ。

そして、最終的に湊の心を動かしたのが「自分はバレーが好き」という気持ちを思い出したことだったのもね、非常に好感を持ったのです。
『犠牲的精神』は美しいものだと思うけれど、それだけに長い一生を費やすのは無理だと思うんですよ。
拓歩の様に、その犠牲に自分の喜びがある場合は別なんですけれど。
この辺も、前述の部分と同じ様に対比になっていて、とっても上手い!

いやー、読み終わってからその整合性に唸りましたよ。
拍手!
「楠田さんの本、もっと読んでみよう」と思いました。

4

バレーボールde三角関係

大学バレーボール部に所属するエーススパイカーの健太郎とセッターの湊は小学生の頃からの幼馴染み。

全日本インカレが開催される試合会場への移動中、部員を乗せた大型バスが事故に遭い、主力選手だった健太郎は片足に深刻な大怪我を負う。

車中、自分を庇ったことで負傷した健太郎の将来を思い、もしあの時、ああしていれば、こうしていれば…、と罪悪感に苛まれる湊でしたが、彼には子供頃に祖父から譲り受けた、謎のお守りのようなものがありました。
それは丸い石のようなものに目鼻がついた不思議な置物型の人形←不気味
その人形によって、湊はもう一度過去をやり直すチャンスを得ます。

サマミヤアカザさんの挿絵一発目にして胸鷲掴み。攻め(仮)のヴィジュアルが好みすぎたのでワクワクして読み進めていたのですが、なんだかものすごく性格悪っ…くなっていくような?

事故の直前に寄ったサービスエリアで、二人は拓歩という高校の後輩から声を掛けられます。この拓歩が導き手となって、湊は何度も過去の「あの日」に連れ戻されることになっちゃうんですね。

何度同じ日に戻っても事故は起こる。
ならば、それよりももっと前に時間を巻き戻したら…?

湊は同じ日をやり直す場面に戻ると、そこから進んだ時間分の記憶を失ってしまいます。湊と健太郎の未来を人形と共に託された拓歩は、一人で必死に彼らに働きかけるのですが…
もしかして拓歩こそがとんでもない執着タイプなのかも笑

もし時間を巻き戻すことができたとしても、人生で起こることって、どんな形を取ったったところで同じ重みをもってその人に降りかかるものなのかもしれない。大事なのはその後、諦めずにどんなふうに受けとめて先に進むかなんだろうな、と考えさせてくれました。

楠田せんせー、お話の作りがうまいです。タイムリープを辛い状況からの現実逃避に使うのではなく、今を大事にすることが未来を決めていくんだと教え諭してくれるリマインダーの役目を果たすように、活かしてくれています。

前半はちょっと辛いけど、最後の甘いラブラブも楽しませてくれましたので、読後しばらくは前向きなテンションをキープさせてもらいました!

2

一気に読んでしまう

作者買いです。

タイムリープものということで、主人公の受けが奔走するのかと思いきや、頑張っていたのは攻めでした。
この攻めがほんといいやつで……
タイムリープしたことを覚えておらず謝り感謝する受けに、"俺は俺のために頑張った"と言います。
年単位の努力を主張しない姿勢は惚れ惚れします。

"湊と健太郎は違うのだから、湊は湊のバレーをすべきだ"と何度も強く訴えていたことからも、自分をしっかりもっている男前なやつだと感じました。


攻めが男前だからこそ健太郎のヤバさが際立ってしまう……だけど私は健太郎好きだなぁ!!

執着、独占欲、そんな言葉が好きな人は健太郎を嫌いになれないのではないでしょうか笑

人間誰しも奥底に秘めた感情があり、それは本来出て来ないものだけれど、ふとしたきっかけで現れるかもしれない。
健太郎の存在でそう考えさせられました。

健太郎にも素敵なパートナーができることを願っています。


エッチ度は作者比低めな印象です。
しかしそのぶん1回が丁寧に描かれていて脳内映像が捗りました!!

2

頑張るバレー男子

先生買い。久しぶりのタイムリープものな気がする。ハラハラドキドキで途中で読み止められず、風呂でユデダコ寸前になりました。最後はみんな前向きになったので後味は良かったのですが、癒し・・・というテイストは薄めに感じたので萌にしました。本編300P弱+あとがき。

東日本インカレの試合に出るためにバスで高速を移動中の健太郎と湊。幼馴染で高校時代にアタッカー、セッターとして名コンビだった二人でしたが、大学では健太郎が準レギュラー、湊は一般入試で入っていて今一つ。車酔いがあってやや元気のない湊を気づかい、健太郎は後部の湊の席近くに座ったのですが、事故が起こって健太郎は足を切断することになり・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は、色々関係者はいるっちゃいますが、大物は健太郎さんぐらい。レビュー書いてる時点で攻めとして情報登録されていますが、個人的には攻め認定したくない(笑)

**お話として好きだったところ

何回繰り返すねん!と叫びそうになったくらい、やり直してます。学習して、素晴らしいタイミングにちゃんとタイムリープして。辛くなると思うのに頑張って。3人とも明るい良い未来を手に出来るような結果になっていて、本当に後味は良いです。大変よく頑張りました、でした。

そもそもの事故で健太郎さんが壊れてしまうのは良く分かるし、途中途中の過程で湊がもういいやという様子になるのも良く分かるので、一人で頑張った拓歩(たくほ)は本当に辛抱強い頑張り屋さんでした。

シリアスめなお話が大好きで、年下ワンコがお好きな方にはもってこいの作品なのではと思いました。

3

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