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godfaher no koi no okite
1冊丸ごと表題作です。マフィアの三代目のドンであるフェルナンド・コンティ31歳と、パリ大学医学部へ留学に来た監察医・ 片桐雅彦34歳の3週間の攻防戦です。…結局、若きドンに屈してしまうのですけど(笑)
片桐(受け)は、休暇中の夜行列車で、唯一の医者ということで、銃創の手術をすることになってしまう。その後、国際通信社の特派員をしている友人・木村から得た情報から、ロシアン・マフィアと、イタリアン・マフィアのフェルナルドの争いに巻き込まれたと知る。危ないからとフェルナンドから別荘に誘われた片桐は…という話です。
片桐が意外と短気な男前。意地を張ったりはするけれど、無鉄砲ではなくて好感が持てました。フェルナンドにぞっこんだというインターポールの警部が登場したり、マフィアでの報復があったり、ただ単に守られているという設定でなくて、面白かったです。
全体的にコミカルな雰囲気です。ロシアン・マフィアとの攻防戦の合間に、フェルナンドと片桐の攻防戦もあって楽しいです。最後まで読んでから、フェルナンドが片桐に接近していく過程を拾い読みしていくと、改めて面白いです。銃撃戦もありますが、そう残酷な描写はありません。
ただ、フェルナンドが女性とセックスをしたという会話はあります。詳細な描写はないですし、フェルナンドの切り返し&実行も愉快なので大丈夫だとは思いますが、そういうのが潔癖的に嫌な方はご注意ください。