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suki kirai yappari daisuki
高校の時の担任と社会人になって再会し、セックスはするけど恋人ではないというあいまいな関係を経てやっと恋人になる話。
タイトルからもう少しかわいい感じの話かと思いましたが、もう少し大人な話でした。
相手の気持ちがわからなくて不安になったりするけど、大きな事件があるというほどのこともなくふんわり話が進むので、初心者向けかな。その割には、絡みは多いです。
<あらすじ>
女装して外出することがストレス解消法となっている滝本(受け)が、いつものように女装して知らない街をぶらぶらしていると、高校時代の担任・影山(攻め)に再会します。
影山は滝本が女装しているにもかかわらず、一目で気が付き滝本を驚かせます。
滝本は高校時代、影山のことが苦手だったため気まずい思いをするのですが、影山に両親の見合い攻撃から逃げるため偽彼女として写真を撮らせてほしいと頼まれ、ビックリ。
その場は写真だけ撮らせて早々に帰るのですが、後日食事にいこうと誘われます。
滝本は社会人一年目でストレスの溜まる一方の毎日を送っています。
そんな滝本のストレス解消法は女装して外出することです。
中学生の時からの習慣なので、話さえしなければ男性だとばれることはありません。
その日も女装での外出を楽しんでいると、ぶつかってきたのが影山だったのです。
滝本は影山が苦手でした。影山を見ると心がざわついてよくわからない気持ちになったからです。影山が自分のことを嫌っていると思っていたこともあって、心を閉ざし反抗的な態度をとっていました。
当時はセクシャリティがはっきりしていなかったのですが、女性との付き合いも経て現在は自分をゲイだと思っています。
ただ、女装して歩くことで引っかかる男が相手なので、最後まで至ったことがありません。
再会したことで、再び影山に向き合うことになり、影山の言葉にいちいち反応してしまう自分に気が付くのです。
影山は結婚式で花嫁に逃げられるという苦い経験をしており、それ以来女性を信用できなくなっています。
生徒と必要以上に親しくしない真面目な性格です。
2人は初めてのデートでトラブルに巻き込まれ、流されるままに関係をもってしまったためか、会うたびにセックスするというセフレのような関係になってしまいます。
会うときはいつも女装しているうえ、影山が服を脱がすことなくことに至るため、女性が苦手になってしまった影山にとって女装する滝本は丁度良い相手だと思われているんだろうと思うところは切ないです。
お互い距離を測りかねているので、滝本はセフレだと思っているし影山は言葉が足りないしで身体の距離に反して心の距離は遅々として進みません。
が、セフレのような関係のため意外と濡れ場は多めです。
再会した影山はちょっと強引な感じで、高校生に対しては一歩引いた立場で接しているからか、滝本の過去回想に出てくる印象と違っています。
その割には肝心なことはちっとも言いません。
母親が倒れたという話から間に人が入ってやっと落ち着くところに落ち着いたという感じでした。
全体的には、大きな事件などはなくサラッとした感じです。
会社の先輩が少しだけ思わせぶりに出てきたので、ちょっと絡んでくるのかと期待しましたが、それっきりだったのがちょっと残念。
せっかく登場したんだからもう少き頑張って欲しかったな。