イラスト入り
koyoi, anata to aventure
秀香穂里先生の電子限定版短編です。
11才の時、父が再婚したことで義兄になった2才年上の亮に恋をした慎一朗。
ずっと一筋に想い続けていたが、亮が結婚すると知り1人だけで沖縄へセンチメンタルジャーニー。
ところが、気ままに入った水族館で亮にそっくりな男性に声をかけられる…
その男性・羽柴は慎一朗に向かって「君は可愛い」とか、急に頬にキスしたりとか。
亮への想いを断ち切りたい、でも初めて会った男性にこんなにすぐに心惹かれるなんて…と揺れ動く慎一朗。
しかし羽柴は本当に義兄の亮に面影が似て、慎一朗は羽柴を亮と重ね合わせるような、新しい恋に踏み出すような。
ところで、亮は高校から寮生活で、慎一朗は12年ほど亮に会っていないのです。
もうそこから…ね……あ〜これはもしや…
でしょう?
亮へのもはや幻のような長い恋心と、今の生身の羽柴へのよろめき!
ぐらぐらと揺れる慎一朗を抱きしめたりキスしたりする羽柴なのに、最後急にはぐらかす。
身も世もない慎一朗は羽柴のことしかもう頭になく…
そこで羽柴の正体が明かされます。
あら、やっぱり、なのですが、慎一朗は健気で素直でいいんだけど、なんで羽柴はこんな風に慎一朗に近づいたの?っていうのが疑問点ですねぇ。
ともかく、慎一朗の想いが報われて良かったね、というラストではあるんだけど、一応許されざる恋よ。淫靡さや罪悪の香りがないのは後味は良いけれど、という読後感でした。
ところで慎一朗はアノ央剛舎の社員。まったく央剛舎のゲイ比率ったら…サイコー!