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狼の国の王×人質の皇子の、溺愛花嫁物語!
hyoroutei to yakusoku no hanayome
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
もふもふ好きなら満足すると思います、との
レビューを読んで。
はい、その通りでした♡
7歳のエンリに「番の約束」として口づけしちゃう晧月にはびっくりしましたがw
エンリが人間界に戻り数年経ち、晧月が治める青国に呼ばれ再会を果たすまではサラッと進みます。
記憶を無くしているとはいえエンリもすぐ晧月に惹かれていったしこのままハピエンかとおもいきや、
記憶の中の約束を交わした人が晧月とわからずひと悶着。
ですが、痛い箇所も激しい箇所もなく、穏やかに
お話が進んでいくのでそういう癒し系が読みたい時におすすめです♡
中華風な昔話です。
大小の国が群雄割拠している時代。
大陸でも3番目の国土をもつ陶国の30番目の皇子である朱琰里(受け)は、化物と評判の青国皇帝・晧月(攻め)の正妃として嫁ぐように命じられます。何度も人質として様々な国に派遣されてきた琰里は病気で伏せっている母親の薬をネタに青国の内情を探ってくるようにという密命を受け、輿入れすることになります。
びくびくしながら輿入れしますが、青国は国土が豊かで国民もとても幸せそうに見え、
女色に溺れる皇帝と私腹を肥やし戦争を繰り返し民が疲弊してしまっている陶国との違いに驚きます。
晧月は刺青をしており瞳の色が違ったりと普通とは違う容貌に琰里ははじめは怯えるのですが、晧月はとても優しく琰里をずっと待ち望んでいたというのです。
宮殿では皆に歓迎され、自分でも驚くほどの居心地の良さに戸惑います。
琰里は10年近く前、1年間ほど神隠しにあったように誰もその行方を知らず琰里自身も記憶がない時期があります。
時折、過去の琰里のことを知っているかのような言動をとる臣下もいて、自分の知らない自分を彼らは知っているのかと不思議に思うのです。
琰里は皇帝の息子ではありますが、母親が亡国の姫だったため後ろ盾もおらずぞんざいな扱いを受けていました。陰謀うずまく宮廷で、亡国最後の王族である琰里が亡国再興の旗印にされるのを嫌った母親によって乳母とともに逃がされるますが、乳母が亡くなり母親のもとへと帰される際、1年間ほど行方不明になるのです。
宮廷に戻ってからは、母親譲りの美貌のため様々な国へと人質として送られてきましたが、無体を働かれそうになるたびになにかが琰里を守ってくれていました。
それを不思議に思っていましたが深く考えてはいませんでした。
時系列通りに話は進むので過去の封印された記憶に関しても読者にはわかるようになっています。そのため、わからなくてもやもやするのは琰里だけです。
晧月はそんな琰里を気長に待っていますが、他の臣下はしょっちゅう口を滑らせたり、警護担当の祥季などは早く思い出してもらいたくて、あからさまにいらいらしていろいろ喋ってしまってます。
初めは晧月恐ろしい容貌に驚くのですが、周りからの評価や広い庭にたくさんいる白狼たちと一緒にいる晧月とともに過ごすうちに心を許すようになります。
が、婚姻の儀式を終え初夜を迎えいよいよというとき、封印された記憶の断片が見え、自分が氷狼族の誰かと番の制約を結んでいることを思い出すのです。
晧月に惹かれていくのに制約のことがあり晧月を受け入れられない琰里は思い悩みます。
そんな時、陶国から父皇帝が危篤であること、母の容体が悪いとうことを知らされます。
琰里がいつ思い出すのかと思ったのですが、結構最後の方になるまで思い出せなくて、祥季ではなくてもはらはらします。
最後は晧月がかっこよく全部持っていく形で、めでたしめでたしではあるのですが、いろいろ説明不足というか気になってしまうところがたくさんありました。
青国のこと氷狼のこと晧月のことはほとんどわからないままです。
宮中の人たちはすべて狼ではないとなっていましたが、人間たちは彼らの正体を知っているのだろうか。
晧月に限っては、番は男女の区別はいらないという話でしたが、それは男女どちらでも孕めるということなのでしょうか。
晧月は特別ということでしたが、どう特別なのか。
もしかして琰里は仔狼を産めるのか。
クライマックス後、まだ番になってない人間である琰里は入れないはずの結界には入れたのは何故か。
結界の中にいた狼たちはすべて牡だったけど、牡しか産まれないのか。
宮殿に仕えていた女官たちは?
晧月のこともわかっているようだし氷狼族のように思うのですが。
氷狼族はが長命だという話でしたが具体的にはどのくらいなのか。
番となった琰里の寿命はどうなるのか。
疑問がいっぱいです。
疑問はいっぱいですが、お話としてはすっきり終わっていて、琰里は幸せになって良かったです。
そして、お話の中ではもふもふがいっぱいです。
巨大な狼や大人の狼・仔狼とモフモフ天国で琰里が羨ましい。
イラストもとてもかわいい仔狼たちで癒されます。
そして、気になったのは、琰里が番の誓いをしたのは7歳なんですよね。
子供同士での誓いならともかく、相手が大人だと思うとちょっと違和感が。
この世界は少年愛が普通なのかな。
陶国に戻ってからも何度も人質として他国へ送られては襲われそうになっている琰里は10歳前後だし。
とにかく酷い目に会わなくてよかったです。
秋山先生の中華風もふもふ。
衣装や色彩などキラキラしい記述が素敵だったのともっふもふでしたので萌にしました。「本編220P弱+あとがき」です。性格はなよなよしてないですが、受けさんのビジュアルがとても女性っぽいのでお知らせしておきます。
大陸の北方にある陶という国の30番目の王子である琰里(えんり)。訳あって乳母と二人ひっそりと暮らしていたのですが、乳母が亡くなったため、唯一の連絡先へ送られる途中、雪山で子犬と身動きとれなくなります。つい眠ってしまった後、目覚めるとそこには真っ白な子犬が10匹ほどと、人語を話す大きな白い犬がいて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
その白い子犬たち(人型にもなります)、琰里の母親、悪党ぐらいかな。
**今回好きだったところ
モフモフは真っ白、攻めの髪はきらきら銀髪、青い目。受けは金髪に金緑色の瞳。衣装もかんざしだの花冠だの冕冠だのとまあ色使いといいキラキラした記載が夢見心地にしてくれます。
秋山先生の別作でも思ったのですが、こういう記載が好きなんだわと今回改めて気づきました。
肝心の攻め受けについて。
受けさんは健気さんなのは想定通り。攻めさんが傲慢さんではなく、大変大人な辛抱できる方でした。
過去の記憶を封印された受けさんが、きちんと思い出してくれるまで、ゆっくり見守り、ひたすら待っているところが「おお、大人ー」と感じられて良かったです。押しの強さが好きな方には、ちょっと足りないと思うかもではありますが、子狼たちのもふもふ可愛さと衣装宝飾のキラキラと忍耐の王様が良かったなと思った1冊でした。大きな犬に背後から守られるというシチュは、一度は体験してみたい・・
こちら、「溺愛花嫁物語」となってる通り、超甘々です。
不憫で健気な主人公が攻めと出会って幸せになると言う、私の中で黄金のパターンになります。
二人はある齟齬を抱えておりまして、じれったいんですけど!
めっちゃジレジレさせられるんですけど!!
完全に作者さんの思惑通りですが、これは単純に乗っかった方が楽しく読める話だと思うんですよね。
そんなワケで、ぜひ素直に乗っかってストーリーを楽しんで下さい!
ところで、大変失礼ながら、ちょっと詰めが甘い部分があるんですよね。
こちらの作家さん。
キャラがブレちゃったり、この事実をこのキャラは知ってるハズなのに、次のシーンでは知らないみたいな小さな綻びがあったりする。
あと、伏線を回収しきれてない事もちょいちょい。
が、それを補って余りある程、心を惹かれるようなドラマチックなストーリーを生み出すのがお上手なんですよ。
ファンタジー好きとしては、ついつい読みたくなるようなお話を書かれると言うか。
今回もですね、ラストが駆け足だし陶国の太子のキャラがブレてる気がするし、わりと重要だろうと思ってた事柄が結構簡単に片付けられちゃってたりするのです。
が、まぁ二人のラブに萌えまくったので、個人的には全然許容範囲内。
とても楽しく読めました。
内容ですが、氷狼族の王・皓月×幼い頃に彼に救われた不憫な皇子・琰里による溺愛花嫁ものです。中華風ファンタジーになります。
自分の不安定な立場から、乳母と共にあちこち隠れ住んでいた幼い琰里。
ひょんなキッカケから氷狼族の国で暮らす事に。
幸せな1年を過ごしたのち、記憶を消されて人間界に戻ります。
そして9年後-。
美しく成長した琰里の元に、化け物が治めると噂の大国・青国から正妃として迎え入れたいとの申し出が。
病弱な母を人質に取られ、青国の情報を仕入れると言う密偵の役目を負わされた上で輿入れしますがー・・・と言うものです。
これ、あらすじを読んだ時点で鋭い姐さんはピンと来てるでしょうが、青国の皇帝の正体はすぐ分かります。
(青国の)みんな、隠す気あるのか?てぐらい口を滑らしちゃってますし。
そう、琰里は記憶を消されてるのですが、皓月と番になる約束をしてるんですよね。
で、自身で記憶を取り戻せば氷狼族の国に迎え入れて番とする事が出来るみたいな彼等の掟があったりするのです。
琰里ですが、とても不憫な状況なんですよね。
その美貌から、政治的道具としてあちこちの国に人質としてやられと。
ただ皓月の力によって守護されてる為、実際に危害を加える事が出来ない事と、描写自体はあっさりなので、そこまで痛々しい思いはしなくていいのですけど。
そんな彼が青国に輿入れするー。
最初こそ皇帝の異相に恐れてすれ違いが生じますが、間を置かずに二人は甘々に。
とにかく皇帝が溺愛なんですよ~。
そして器がデカい!!
琰里の人質となっている母親の事も含め、全てを包み込むように愛してくれるんですね。
個人的にですね、こう言う不憫な主人公が、これでもかと愛されながら穏やかな日々を過ごしたりするのがツボで仕方ないんですよね。
で、二人が婚姻の儀式を終え、初夜を迎える-。
そこで自分には番となる約束をしたとても大切な人がいたと言う事実だけを思い出し、泣きながら皇帝を拒む琰里みたいな。
もうここで相当ジレジレさせられるのです。
読者としては完全に状況を把握してるワケですから!!
皇帝が可哀相で仕方なくてですね、琰里頑張れ!早く思い出せ!!みたいな。
完全に作者さんの術中にハマってる・・・。
ここに、琰里の生国から母親の具合が悪いため一旦帰ってくるよう使者が来てー・・・と言う流れです。
これ、自分で思い出すという制約があるハズなのに、正妃として迎えいれちゃってるけど。
周囲の口振りから皇帝は凄く大変な思いをしていて、あの異相がその事に関係してると思ってたんだけど・・・。
と、こういう部分が引っかかる方は合わないかもしれませんが、個人的にはとても好みの作品で楽しく読めました。